無形界の構造

2章 世界の構造 - 4節 無形界の構造

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無形界とは

  • (1000/1000) 無形界とは、4次元にはじまり、無限の次元へと続く、多次元で構成されている界の総称であり、無形的宇宙の全体を表しています
    • 肉眼に視えるのは3次元のみのために、肉眼で無形界を視ることはできません
    • 加えて、無形界は無限の活動性の範囲を有しており、更に、いくつもの入れ子構造を有する「相」から成り立っています
  • (1000/1000) 無形界の特性は、統合性に総括されます
    • 無形界の統合性が、有形界に多様性を生み出す土台となっています
  • (1000/1000) 無形界は、その全体を有形的認識で理解できるものではなく、また、無限の全てを理解できるものでもありません
    • 自己の成長段階に相応する内容を、有形的認識に基づいて、同時に、無形的認識に基づいて、順次に理解できるようになります
    • 自己の成長にともない、徐々に理解できる内容が増大し、理解できる範囲が拡大し、理解できる程度が向上していきます
(1000/1000) 無形界の概要
(1000/1000) 無形界の概要

無形界の役割

  • (1000/1000) 無形界は、世界の本質であり、世界のあらゆる造化を担[にな]っています
    • あらゆる造化には、有形界/地上での造化も含まれています
    • 無形界の存在を土台として有形界が成立しており、無形界なしに有形界のみで存在することはできません
    • 逆に、有形界がなくても、無形界のみで存在することは可能です
    • ただし、実際には、無形界/有形界が、相互に補完(相互資生)することによって、世界の進化が促されています

宇宙から捉えた無形界

  • (1000/1000) 無形界は、惑星との密接な関連をもつ惑星圏と、惑星圏以外の宇宙圏に大別されます
    • 地上から大気圏上層までの範囲が惑星圏無形界、大気圏上層よりも外側が宇宙圏無形界に相当します
    • 宇宙圏は、更に、惑星間、恒星系圏、恒星系間、銀河圏、銀河間、銀河群圏、銀河群間、などの、徐々にいくつもの相対的に狭い範囲を包括しながら、無限に続いていきます
    • ただし、惑星そのものは、無形界の構成には含まれていません
(1000/1000) 無形的宇宙の構造
(1000/1000) 無形的宇宙の構造

界層から捉えた無形界

  • (1000/1000) 無形界の有する無限の活動性の範囲を、ある活動性の範囲ごとで段階的に区切ることによって、無限に連なり積み重なる層状の構造が形成されます
    • この層状の構造を「界層」と呼んでいます
    • それぞれの界層で有する活動性の範囲は異なり、ある界層と他の界層では重複する活動性の範囲を有していません
    • それぞれの界層で有する活動性の範囲ごとに、界層には、活動性の範囲に相応する特性がみられます
    • 界層の数は、個々によって数え方が異なり、一律に決められているのではありません
    • 例として、惑星圏無形界は、地上から大気圏上層までの決まった活動性の範囲内にありますが、界層の数は、4層、7層、12層、などと個々の数え方により様々です
    • 界層の数え方と同様に、それぞれの界層の活動性にみられる特性に基づいて、界層ごとに、幽界、霊界、神界、などの名称が付けられている場合もありますが、名称も個々によって様々であり、一律に決められているのではありません
  • (1000/1000) それぞれの界層には、界層の有する活動性の範囲に相応する色彩と輝きがみられ、界層にある全てのもの(自然環境/構造物など)や、界層で生活する分霊が、同等の輝きの程度を放っています
    • 界層には、界層の有する活動性の範囲にみられる特性に相応する色彩が現れ、また、界層の有する活動性の範囲に相応する程度の輝きを放っています
    • それぞれの界層にみられる色彩は、有形界にみられる限定された色彩ではなく、輝きをともなう無限の色彩ですが、これらの色彩を表現する言語が地上にはありません
(1000/1000) 界層の輝き
(1000/1000) 界層の輝き

次元から捉えた無形界

  • (1000/1000) あらゆる相の惑星圏無形界は、4次元で構成されています
    • 無数の相ごとに存在する惑星圏無形界は、すべて同じ4次元の活動性の範囲内にあります
  • (1000/1000) 宇宙圏無形界は、5次元からはじまり、無限の次元で構成されています
    • 活動性の程度が高くなるのにともない、次元も徐々に上昇していきます
    • 例として、恒星系(太陽系)は、おおよそ21次元以下、銀河(天の川銀河)は、おおよそ32次元以下で構成されています
    • なお、次元が高くなるとは、惑星から距離的に離れることではなく、惑星から認識が遠くなることを表しています
(1000/1000) 無形界の次元構造
(1000/1000) 無形界の次元構造
  • (1000/1000) 界層/次元の捉え方では、ひとつの次元の範囲内に、複数の界層が含まれています
    • ひとつの次元の範囲内に含まれる界層の数は、次元によって異なり、2-3の界層を含む次元もあれば、15以上の界層を含む次元もあります
    • 逆に、ひとつの界層の範囲内に、複数の次元が含まれていることはありません
    • 次元は、物事を認識する程度に大きな違いがみられる区切りであり、界層による区切りよりも重要な意義を有しています
    • 大きな区切りとなる次元での捉え方を、更に細分化した区切りが界層での捉え方といえます
(1000/1000) 界層と次元のつながり
(1000/1000) 界層と次元のつながり

相から捉えた無形界

  • (1000/1000) 無数の惑星ごとに存在する惑星圏無形界は、すべての惑星圏無形界が無形的宇宙の4次元の範囲にありますが、それぞれの惑星圏無形界の属する相は異なります
    • 人/脊椎動物の生活する惑星ごとに独立して存在する有形界(相ごとの有形的宇宙)とは異なり、ひとつの無形界(無形的宇宙)の中に、相の異なる無数の惑星圏無形界が存在しています
    • 宇宙圏無形界、惑星圏無形界、恒星系無形界、銀河無形界、などの「◯◯無形界」とは、ひとつの無形界の中で、ある次元(ある活動性)の範囲ごとに区切られた領域の名称を指しており、相ごとに独立した無形界(相ごとの無形的宇宙)が存在しているのではありません
    • 相の異なる無数の惑星圏無形界は、それぞれの相の性質が惑星圏無形界の土台を構成しており、土台となる相の性質が界層ごとの活動性の範囲と組み合わさり、それぞれの界層ごとの特性としてみられるようになります
    • 相の違いに関わらず、同等の活動性の範囲にみられる特性は同じですが、活動性の範囲にみられる特性と相の性質が組み合わさるために、相の性質が異なれば、相の異なる同等の活動性の範囲にある界層でみられる特性は異なります
  • (1000/1000) 宇宙圏無形界も、惑星圏無形界と同様に、同じ次元の範囲に、相の異なる無数の宇宙圏無形界が存在しています
    • 宇宙圏無形界は無限の次元で構成されているために、それぞれの次元の範囲に、相の異なる無数の宇宙圏無形界が存在していることを表しています
    • 相対的に高い次元の範囲にある宇宙圏無形界は、相対的に低い次元の範囲にある複数の相の宇宙圏無形界を統合します
    • 相対的に高い次元の範囲にある宇宙圏無形界では、統合した相対的に低い次元の範囲にある複数の相の性質が融合して、ひとつの相の性質としてみられます
(1000/1000) 無形的宇宙での相の構造
(1000/1000) 無形的宇宙での相の構造
  • (1000/1000) 惑星圏無形界は、属する惑星ごとに相が異なるために、ある相の惑星圏無形界と他の相の惑星圏無形界を直接に往来することはできません
    • それぞれの相の惑星圏無形界は、宇宙圏無形界で、近隣の惑星に属する惑星圏無形界から順次に統合されていきます
    • ある相の惑星圏無形界は、宇宙圏無形界を経由して、他の相の惑星圏無形界と往来することができます
    • 宇宙圏無形界の中でも同様に、ある銀河無形界と他の銀河無形界で直接の往来はできませんが、いくつもの銀河無形界を統合する銀河群無形界を経由して、銀河無形界を往来できるようになります
  • (1000/1000) ひとつの相の惑星圏無形界の中には、更に、生活している住人の違いから、人霊界、天霊界、動物霊界、などの、相の異なる界があります
    • 住人の違いとは、分霊の進む成長の道程(天霊/地霊)、地霊の成長段階(動物霊/人霊)、全体の中での役割(分霊/精霊)、などによって区分されています
    • 惑星圏無形界では、人霊は人霊界、天霊は天霊界で生活しており、両者に交流はありません
    • ひとつの相の惑星圏無形界にある人霊界/天霊界/動物霊界などの界は、宇宙圏無形界で統合され、ひとつにつながりますが、互いの界を往来することはできません
    • 人霊は、ある惑星圏無形界の人霊界と、他の惑星圏無形界の人霊界を、宇宙圏無形界を経由して往来できますが、天霊界へは移動できません
    • 同様に、天霊は、ある惑星圏無形界の天霊界と、他の惑星圏無形界の天霊界を、宇宙圏無形界を経由して往来できますが、人霊界へは移動できません
    • 宇宙圏無形界には、人霊界/天霊界の相の違いはなく、人霊/天霊の区別なしに、両者は同じ場で生活しています
    • なお、動物霊は、ある段階まで成長すれば人霊へと新生するために、動物霊の生活する動物霊界は惑星圏無形界のみにあり、宇宙圏無形界にはありません
(1000/1000) 無形界の相の構造
(1000/1000) 無形界の相の構造

住人の分類から捉えた無形界

  • (1000/1000) ひとつの相の惑星圏無形界は、生活している住人によって、人霊界、天霊界、動物霊界、などの更に相の異なる複数の界に区別されます
    • 有形界で、脊椎動物の形状をした有形体を使用している成長段階の分霊(動物霊)は、惑星圏無形界の動物霊界と地上を往来して生活します
    • 有形界で、人の形状をした有形体を使用している成長段階の分霊(人霊)は、惑星圏無形界の人霊界と地上を往来して生活します
    • 天霊は、惑星圏無形界の天霊界のみで生活し、地上へは降りません
    • なお、地上/有形体へ磁気的作用力を作用させる役割を担う地精は、常に、有形界/惑星圏無形界に敷衍[ふえん]して存在しており、有形界/無形界を往来することはありません
    • 同様に、鉱物/植物/無脊椎動物は、分霊が地上で生活するために使用している有形体ではなく、無形界の造化の担当者によって絶え間なく造化されている表現であり、有形界/惑星圏無形界の住人ではありません
    • 分霊(人霊/動物霊)のみが、有形界/惑星圏無形界を往来し、両界の生活を通して学びます
    • 住人の分類と地精については、次節の2章5節 無形界の住人を参照してください
  • (1000/1000) 惑星圏無形界の中で界層構造を有する界は、人霊界/天霊界のみであり、動物霊界を含む他の界は界層構造ではありません
    • 自己の意志と生き方によって成長段階を自由に向上/下降させることのできる成長段階の分霊(人霊/天霊)が生活する界のみに、成長段階によって区分けされた界層が存在します
    • 動物霊界を含む他の界でも、成長段階は向上/下降しますが、自己の意志と生き方によって成長段階を自由に移行しているのではありません
(1000/1000) 無形界と有形界の往来
(1000/1000) 無形界と有形界の往来

惑星圏無形界の構造

  • (1000/1000) 惑星圏無形界の中で、人霊界/天霊界は界層構造を成していますが、動物霊界/その他の界は界層構造を成していません
    • 人霊界は、無形的認識/有形的認識が混在している界であり、無形的認識よりも有形的認識が優勢なために、おおよその界の構造や環境を有形的認識に基づいて捉え、有形的な文字/図表などで表現することができます
    • 天霊界は、無形的認識のみの界であり、界の構造や環境を無形的認識に基づいて捉え、無形的な印象では表現できますが、有形的認識に基づいて捉え表現することができません

人霊界

  • (1000/1000) 人霊界は、有形的認識に基づいて捉えると、それぞれの界層が地続きにつながり、ひとつの広大な大地を形成しており、地上と同じように、山、川/河、丘、平原、森、湖、池、沼、砂漠、氷河、などの自然環境があります
    • 寧[むし]ろ、地上の自然環境が、人霊界を模倣して造り出されているといえます
    • ただし、海は、その目的から地上のみにあり、人霊界にはありません
    • 人霊界を無形的認識に基づいて捉えると、それぞれの界層は同じ場に重なり合って存在しており、これは周波数の異なる無数の電波が同じ場に同時に存在しながらも互いに干渉しない状況へ譬[たと]えられます
  • (1000/1000) 有形的認識に基づいて捉えた人霊界の大地は、ある地点からみると、一方の側は、相対的に活動性の高い界層であり、反対側は、相対的に低い活動性の界層になります
    • 霊の成長段階に相応する活動性の程度の輝きを有する界層では、周囲を拡く見渡せますが、一方で、霊の成長段階に相応する活動性の程度よりも高い活動性を有する界層は輝きが強く、周囲を見渡せません
    • 強く光り輝く中では眩[まぶ]しくて、周囲の物事/現象を認識することができないのです
    • 同様に、霊の成長段階に相応する活動性の程度よりも、界層の有する活動性が低いために輝きの弱い薄暗い中でも、周囲の物事/現象を認識するのは困難となります
  • (1000/1000) 人霊界の大地の中で、最も活動性の高い界層の先は、宇宙圏無形界へとつながり、逆に、最も活動性の低い界層の先には、地獄層が形成されています
    • 人霊界の界層は、宇宙圏無形界へ近づく高い活動性を有する界層ほどに、徐々に無形的認識で物事を捉える程度が高くなります
    • 一方で、低い活動性を有する界層ほどに、無形的認識で物事を捉える程度は低くなり、有形的認識に基づいて形成された囚われ(固定観念/既成概念)を強く有している場合もあります
    • 人霊界の各界層は、界層の有する活動性の程度に関わらず、誠実な性質の活動性で構成されていますが、地獄層のみは、不誠実な性質の活動性で構成されています
    • 地上で生活したことのある人霊のみが地獄層で生活する可能性を有しているために、地獄層を人霊界に含めていますが、人霊界と地獄層は界層の有する性質が全く異なります
(1000/1000) 人霊界の構造
(1000/1000) 人霊界の構造
  • (1000/1000) 地獄層とは、人霊界の最下層の更に下にある、不誠実の性質を有する界層の総称であり、界層の有する不誠実な性質の活動性の程度によって、無数の界層構造を成しています
    • 地獄層は、無限の界層で構成されている無形界の中で唯一の、不誠実の性質を有するために輝きのない「暗闇の界層」であり、嘆き、苦しみ、虚栄、傲慢、絶望、無気力、暴力、恐れ/怯え、強欲、などの、あらゆる利己性/自己中心性/欲望が集積しています
    • 地獄層の各界層は、輝きが弱いための薄暗さではなく、利己性/自己中心性/欲望によって暗闇が造り出されているために暗い界です
    • 地獄層は、”宗教”団体の教義に表現されているような罰を受けるための地獄ではなく、不誠実な生き方をしている霊たちが、自身の不誠実な生き方に相応する生活環境を自[みずか]ら造り出しているのです
    • 地獄層の「地獄」とは、有形体を捨て去り、地上から無形界へ生活の場を移行した後も、地上で有していた有形体という物的な牢獄から受けた影響によって、利⼰性/⾃⼰中⼼性/欲望に囚われ続けている生き方を示しています
  • (1000/1000) 利己性/自己中心性/欲望に基づいて不誠実な行為をおこなう状況を「罪」と表現した場合では、地獄は罪に対して「罰」を受ける場ではなく、「罪」を積み重ねる場です
    • 地獄層は、”宗教”団体の教義で伝えられているような、自己以外が自己の自由意志に反して、自己を罰する場ではありません
    • 自己の不誠実な生き方を省[かえり]みて生き方を変えると決意し、地獄層を脱出した後に、自己が自身の自由意志に基づいて、自身を罰することになります
    • ”宗教”団体の教義で伝えられている地獄は、地上で生活する人へ恐れ/怯えを喚起させ、恐れ/怯えから逃げるためには「”宗教”団体へ従順になる必要がある」と思い込ませるために創作されているのです
    • なお、相手の恐れ/怯えを喚起させて自身へ従わせようとする手口は、大人が子供へ躾[しつけ]をおこなう際や、国家が大衆を監理/誘導する際にも頻繁に用いられています
  • (1000/1000) 人霊界の最下層と地獄層の間には、底無しの谷のようにみえる断裂があり、自由な往来を隔絶しています
    • 断裂は、人霊界を構成する誠実な生き方に表れる誠実な性質の活動性と、地獄層を構成する不誠実な生き方に表れる不誠実な性質の活動性との、両者の有する性質の違いのために、地獄層で生活する者たちが自覚できるものの自覚なく造り出したものです
    • 人霊界の各界層で誠実な生き方をしている者たちが、断裂を造り出しているのではありません
    • ただし、人霊界の最下層側から、断裂の上へ、いくつもの光り輝く道(橋)が架けられおり、人霊界から地獄層へ、地獄層から人霊界へ、ある程度の往来ができるようになっています
    • しかし、地獄層側から人霊界へ向けて道を渡って来る者は僅かな人数であり、多くの者は、道の存在を知らないか、あるいは、地獄層での不誠実な生き方にしがみついて、道を渡ろうとする者を嘲[あざけ]っています
  • (1000/1000) 本来では、人霊界に地獄層は存在していませんでしたが、地上で不誠実な生き方をして有形体の使用期限(死)を迎え、無形界へ戻ってからも不誠実な生き方を続けている者たちが、お互いに引き寄せられ集まることによって、地獄層が形成されました
    • 無数に存在する相の異なる惑星圏無形界の中には、地獄層を有していない人霊界もあります
    • 地上で生活する人類全体の成長の程度が比較的に高く、不誠実な生き方をしている者が、僅かにしかいない惑星圏の人霊界では、地獄層を形成するに至らないのです
  • (1000/1000) 地獄層は、層を構成する不誠実な性質のために、有形界と密接な関連を有しています
    • 界層/次元からみると、地獄層は、必ず有形界と重なる範囲があり、有形界と重なる範囲なしに地獄層は存在しません
    • 界層から捉えた場合には、有形界/地獄層の重なる範囲の大きさは、有形界の進化の程度によって変化します
    • 現在に、地球に人類が生活している有形界では、有形界の3分の1ほどの範囲が地獄層との重なりを有しており、これは、地獄層を表層/中層/深層の3つへ区分して捉えた場合に、地上では、地獄層の表層で生活する地獄者と同等の程度の不誠実な生き方が蔓延[まんえん]している状況を表しています
    • 次元から捉えた場合には、有形界/地獄層は常に4次元の下位の範囲で重なりを有しており、惑星の進化の程度によって重なる範囲の大きさは変化しません
(1000/1000) 地獄層の構造
(1000/1000) 地獄層の構造

天霊界

  • (1000/1000) 天霊界の環境は、人霊界/地上の環境とは全く異なります
    • 天霊界では、天霊のみが生活し、無形的認識のみを有している界であり、有形的認識を有していません
    • 人霊界では、人霊のみが生活し、地上と同じく、無形的認識/有形的認識が混在している界であり、無形的認識よりも有形的認識が優勢です
    • 宇宙圏無形界では、天霊/人霊がともに生活し、無形的認識/有形的認識が混在している界であり、有形的認識よりも無形的認識が優勢です
  • (1000/1000) 無形的認識のみに基づいて造化されている環境を、有形的な言語/文字/図像などで描写することはできず、表現するための語も存在していません
    • 自己の成長段階を向上させ、無形的認識に基づいて物事を捉える程度が高くなるほどに、天霊界の環境や、天霊界での天霊の生活を推測できるようになります
    • ただし、無形的認識/有形的認識の両方を有している人霊には、天霊界の環境や、天霊界での天霊の生活を明確に把握することはできません
(1000/1000) 天霊の生活する界と認識方法
(1000/1000) 天霊の生活する界と認識方法

動物霊界

  • (1000/1000) 動物霊界では、動物霊は、個体ごとではなく、脊椎動物の種族ごとに集合精神を形成しています
    • 動物霊は、地上では個体として有形体を有していますが、動物霊界では個体として存在せずに、それぞれの種族ごとに「霊の集合体」として存在しています
    • 動物霊界は、動物霊が生活している場というよりは、次に地上へ降りるまで待機している場といえます
    • 動物霊は、地上でのみ成長し、動物霊界で成長することはないために、動物霊界は界層構造を成していません
    • 集合精神については、4章1節 分霊の成長 #集合精神を参照してください
(1000/1000) 動物霊界の霊の集合体
(1000/1000) 動物霊界の霊の集合体

宇宙圏無形界の構造

  • (1000/1000) 宇宙圏無形界は、無形的認識/有形的認識による捉え方が混在していますが、無形的認識を土台として物事/現象を捉える界のために、界の環境や生活を、有形的な言語で表現するのは困難です
    • 宇宙圏は徐々に惑星圏を統合していく過程で、いくつもの惑星に由来する有形的認識が混在するために、結果として、どの惑星に由来する有形的認識も独立して成り立たなくなり、無形的認識のみが共通の捉え方となります
    • ある相/ある惑星の有形的認識は、特定の領域内(惑星内)でのみ成り立つ認識方法であり、宇宙圏では独立して成り立ちませんが、それぞれの惑星に由来する有形的認識は秩序をもって統合され、ひとつの有形的認識を形成しています
    • 宇宙圏での生活環境の造化は、形体を有していない造化をおこなう場合には、無形的認識に基づいて造化され、一方で、形体を有した造化をおこなう場合には、有形的認識に基づいて造化されます
  • (1000/1000) 宇宙圏無形界では、惑星間、恒星系間、銀河間、などでの界層のつながりが一定ではなく、常に変化しています
    • 恒星系無形界の中では、各惑星の公転によって、ある惑星間無形界と他の惑星間無形界が、比較的に低い界層でつながる時期と、比較的に高い界層でなければつながらない時期が現れます
    • 例として、地球と月では、月は地球を周回しているために、月/地球の惑星間無形界は常に一定の界層でつながりますが、一方で、金星と地球では、金星/地球の太陽を周回する距離/速度が異なるために、お互いの惑星が近づく時期ほどに惑星間の低い界層で金星/地球の惑星間無形界はつながり、お互いの惑星が遠のく時期ほどに低い界層ではつながらなくなり、高い界層でつながるようになります
    • 同様に、恒星系間、銀河間、銀河群間、などと続くそれぞれでも、界層のつながりは変化し続けており、宇宙の広大な範囲を包括していく高い界層ほどに、変化の程度も大きくなります
(1000/1000) 変化に富む宇宙圏無形界の例
(1000/1000) 変化に富む宇宙圏無形界の例
  • (1000/1000) 宇宙圏/惑星圏無形界での生活環境を比較すると、宇宙圏は変化に富んでおり、惑星圏は変化に乏しいといえます
    • 惑星圏無形界は、常に特定の惑星を中心として存在しているために、地上と類似した変化の乏しい生活環境であり、成長の初歩を学ぶには適した環境です
    • 一方で、宇宙圏無形界は、絶え間なく生活環境が変化し続けており、惑星間よりも恒星系間、恒星系間よりも銀河間、銀河間よりも銀河群間などと、界層が高くなるほどに変化の程度は大きくなるために、界層で生活するのに必要とする無形的認識の程度(認識の次元)も高くなり、また、成長に必要とする学びも徐々に高度な内容へと推移します
    • あらゆる物事/現象の変化に富む宇宙圏での生活は、各惑星に由来する有形的認識では適応できないために、無形的認識が必須となり、更に、無形的認識の程度も徐々に高めていく必要があります
    • ただし、宇宙圏無形界では、無形的認識が必須となっても、有形的認識が不要/無用になるのではなく、界層が高くなるほどに徐々に統合され洗練された有形的認識が形成され、無形的認識を補完します

無形的な作用力

  • (1000/1000) 霊の有する生命の活動性は、あらゆる造化をおこなう原動力であり、物事/現象を変化させる無形的な作用力として、はたらきます
    • 生命の活動性は、形体を有しておらず、無形であり、肉眼にも霊眼にも視えませんが、意識は活動性から受ける感覚を感知することができます
    • 霊の有する生命の活動性以外に造化の原動力は存在せず、生命の活動性なしには造化がおこなわれないために、造化がおこなわれないのならば、世界が進化(変化)することもありません
    • 無数の霊が、それぞれの有する生命の活動性を用いて、絶え間なく様々な造化をおこなっているからこそ、あらゆる物事/現象は変化して、世界が進化し続けているのです
  • (1000/1000) 無形的な作用力は、有形的な作用力(磁気的作用力)を生み出す土台となります
    • 無形的な作用力は有形的な作用力へと変換できますが、逆に、有形的な作用力を無形的な作用力へ変換することはできません
    • ただし、有形的な作用力は有形界のみで作用し、有形界の中で無形的な作用力が有形的な作用力へと変換されます
    • 無形界では、無形的な作用力のみが作用し、無形界の中で無形的な作用力が有形的な作用力へと変換される状況はありません
    • 有形的な作用力については、前節の2章3節 有形界の構造 #有形的な作用力を参照してください
  • (1000/1000) 霊の有する生命の活動性が、天精によって、作用させる界層の活動性の範囲に相応する程度にまで下げられ、その界層のあらゆる物事/現象へ、変化をもたらすように、はたらきます
    • 無形界から有形界へ生命の活動性の変換/中継をおこなう地精と同様に、天精は、無形界の中での生命の活動性を変換/中継しています
    • 天精による生命の活動性の変換/中継なしに、霊が直接に生命の活動性を外環境へ作用させることはできません
    • 霊の成長段階に相応する界層の中で、霊の生命の活動性を外環境へ作用させる場合には、天精は、活動性の程度を下げることなく、生命の活動性の程度そのままを外環境へと作用させます
    • 霊の生活している界層と、生命の活動性を作用させようとする界層が異なる場合には、天精が、生命の活動性の程度を作用させる界層に相応する活動性の程度にまで下げて、外環境へと作用させます
    • 天精が生命の活動性を変換/中継するのは、生命の活動性の程度と同等以下の界層に対してであり、生命の活動性の程度よりも高い活動性を有する界層へは変換/中継できません
    • 天精には、変換/中継する過程で、霊の有する生命の活動性の程度を高めることはできないのです
    • 天精については、次節の2章5節 無形界の住人 #精霊を参照してください
(1000/1000) 無形的な作用力の変換/中継
(1000/1000) 無形的な作用力の変換/中継
  • (1000/1000) 無形界で生活する分霊(人霊/天霊)が無形体を用いて外環境へ有形的/無形的に活動をおこなう際にも、分霊の生命の活動性を、天精が中継/変換して無形体に活動をおこなわせています
    • 霊の有する生命の活動性を、外環境の物事/現象そのものへ作用させる場合や、無形体を動作させる場合には、天精によって中継/変換され、霊が直接に生命の活動性を外環境へ作用させることや無形体を動作させることはできません
    • 霊の有する生命の活動性を、物事/現象の内容、無形体での動作の内容、思考などの精神で造化する表現の内容へ付与する場合には、霊が直接に生命の活動性を内容へ付与し、天精は中継/変換しません
    • 表現の内容へ付与する活動性については、3章9節 精神 #表現の活動性を参照してください
  • (1000/1000) 無形界において、精神で造化する表現へ付与できる活動性の程度、外環境の物事/現象そのものへ作用させる活動性の程度、無形体を動作させる際の活動性の程度は無限であり、有形界のように上限はありません
    • 精神で造化した表現に基づいて外環境へ表現するために、精神で造化した表現へ付与された活動性の程度が、物事/現象の内容や、無形体での動作の内容などへも付与されます
    • なお、無形界の構造として付与できる/作用させる活動性の程度は無限ですが、個々の分霊には同調する活動性の程度以下の範囲で付与/作用させることができ、同調する活動性の程度よりも高い程度を付与/作用させることはできません
(1000/1000) 無形界で付与/作用させる活動性の範囲
(1000/1000) 無形界で付与/作用させる活動性の範囲
  • (1000/1000) 無形的な作用力は、活動性の程度を付与する側面と、作用を与える側面、の2つの側面を有していますが、両者は全く異なる影響を与える点に留意してください
    • 活動性の程度を付与する側面は、分霊が付与し、世界の進化へ無形的な影響を与えますが、外環境へは影響を与えません
    • 作用を与える側面は、精霊が作用させ、外環境へ有形的/無形的な影響を与えますが、世界の進化へは影響を与えません
    • 無形的な作用力が活動性の程度を付与する際には、活動性の程度が「与える影響の大きさ」を決定しますが、影響を与える方向性は「活動性の性質」が決定し、影響を与える範囲は「活動性の程度を付与した対象の有する内容」と「活動性の程度が与える影響の大きさ」が決定します
    • 無形的な作用力が外環境へ作用を与える際には、作用力の程度が与える「作用の強さ」を決定し、作用力の量が「作用の規模」を決定します
    • 一方で、有形的な作用力は、無形的な作用力と異なり、作用を与える側面のみを有しており、活動性の程度を付与する側面は有していません
(1000/1000) 無形的/有形的な作用力の違い
(1000/1000) 無形的/有形的な作用力の違い

無形界の造化

  • (1000/1000) 無形界での外環境へ向けた、あらゆる有形的/無形的な造化は、分霊、天精、無形体、の3者を通しておこなわれます
    • 3者の属する次元は、生命の活動性を与える分霊は4次元以上、生命の活動性を中継する精霊の天精は4次元以上、無形体は4次元以上、に属しています
    • 分霊の有する生命の活動性の程度を、無形体が経由して、天精が作用させる界層に相応する活動性の程度まで下げ、対象とする界層の環境へと作用させます
    • 分霊の成長段階に相応する界層で、分霊の有する生命の活動性の程度を界層の環境へと作用させる場合には、天精は活動性の程度を維持したままで、界層の環境へと作用させます
    • 生命を与える分霊の属する次元は個々の成長段階によって異なり、もしも、分霊の成長段階が6次元に属している場合には、無形体は生命の活動性を6次元の程度のままで経由し、6次元と作用させる次元との間を天精が中継します
    • 分霊については3章3節 分霊、無形体については3章4節 無形体を参照してください
  • (1000/1000) 無形界のあらゆる物事/現象は、精神で造化した表現の内容を、直接的に外環境へ実体として造化させています
    • 思考/感情などの内容を、自覚して、あるいは、自覚できるものの自覚なく外環境へ具象化しているともいえます
    • 自然環境、鉱物、植物、動物、建造物、装飾品、衣服、書物、絵画、音曲、動画、などの「あらゆるもの」を造り出します
    • ただし、適切な物事/現象を造り出すには、ただ思い浮かべるだけで造化されるのではなく、明確な思考の内容と、実体として造り出す工程の一点へ意識を集中する強い意志を必要とします
    • 有形界/無形界では、精神で造化した表現の内容を外環境へ表現する方法(有形界では間接的、無形界では直接的)が異なるだけであり、精神で表現を造化せずに外環境へ実体を造り出すことはできません
    • 無形界での具体的な物事/現象の造化については、2章6節 無形界の生活を参照してください
  • (1000/1000) 外環境へ造化した物事/現象へ作用を与える無形的な作用力と、物事/現象の内容へ付与する活動性の程度は、どちらも分霊の有する生命の活動性に由来していますが、両者の「はたらき」は異なります
    • 無形的な作用力は、物事/現象へ作用を与え、有形的/無形的に変化させます
    • 物事/現象の内容へ付与する活動性の程度は、物事/現象が本質的に有する活動性となり、物事/現象へ有形的/無形的に変化させる作用を与えませんが、世界の進化へ影響を与えます
    • 物事/現象へ作用を与える場合には、分霊の有する生命の活動性を精霊(天精)が中継して無形的な作用力として作用させます
    • 無形的な作用力を作用させるには、作用させる対象の次元/界層が有する活動性の範囲に相応する以上の作用力(活動性の程度)を必要とし、活動性の程度は1-無限の範囲で測定されます
    • もしも、作用させる対象の次元/界層が有する活動性の範囲よりも低い作用力であれば、物事/現象を有形的/無形的に変化させることはできません
    • 物事/現象の内容へ活動性を付与する場合には、分霊の有する生命の活動性が直接に付与され、精霊は関与せず、分霊の同調する活動性の程度を上限として付与し、活動性の程度は1-無限の範囲で測定されます
(1000/1000) 無形界での造化の流れ
(1000/1000) 無形界での造化の流れ
  • (1000/1000) 思考/感情などの内環境で表現を造化する行為では、分霊が造化した表現へ直接に活動性の程度/性質を付与し、天精は関与しません
    • 無形体を通して外環境へ表現する際にのみ、天精が関与します
    • 内環境(精神)で表現を造化する際には、無形体を通して外環境へ表現していないために、天精が、生命の活動性を中継することも、生命の活動性を無形的な作用力として作用させることもありません
  • (1000/1000) 発言/行動などの外環境へ表現する行為では、無形体を通して有形的/無形的に表現する活動には天精が関与し、発言/行動そのものや発言/行動の内包する情報には天精が関与しません
    • 発言/行動として、無形体を通して外環境へ有形的/無形的に表現する活動(無形体の形状を変化させる活動)には、天精が生命の活動性を中継し、無形的な作用力として作用させています
    • 発言/行動そのものは、精神で造化した「発言/行動する」という表現に基づいておこなわれているために、発言/行動する活動そのものにも、精神で造化した表現へ付与された活動性の程度/性質と同等の活動性の程度/性質が付与されています
    • 発言/行動の内包する情報(発言/行動の内容)は、精神で造化した「行為をおこなう具体的な内容」という表現に基づいているために、精神で造化した表現へ付与された活動性の程度/性質と同等の活動性の程度/性質が付与されています
    • 精神で造化した「発言/行動する」の表現と「行為をおこなう具体的な内容」の表現を組み合わせて、ある内容の発言/行動を外環境へおこないますが、両者の表現へ付与されている活動性の程度/性質が同じとは限らず、異なる場合もあります
(1000/1000) 人霊/天霊のおこなう造化
(1000/1000) 人霊/天霊のおこなう造化

無形界の進化

  • (1000/1000) 無形界の進化は、無形界での、あらゆる仕事の分野で得られた研究成果の総合として示されます
    • 研究成果の総合は叡智(無限の叡智)であり、叡智の蓄積が進化といえます
    • 無形界の進化とは、無形的宇宙が進化することであり、無形的宇宙の進化と、あらゆる相での有形的宇宙の進化の総合が、世界の進化を表します
    • 叡智については2章2節 大霊 #摂理、無形界での仕事については2章7節 無形界の仕事を参照してください
  • (1000/1000) 無形界の進化は、有形界のように、界を構成する活動性の範囲が高くなるのではありません
    • 無形界は、有形界とは異なり、常に無限の活動性の範囲で構成されているために、無形界を構成する活動性の範囲が高い程度へ移行する、あるいは、低い程度へ移行する状況はありません
  • (1000/1000) 無形界では、個々の同調する活動性の程度(成長段階)によって生活する界層が区分けされているために、異なる活動性の程度を有する物事/現象などから影響を受けることがありません
    • 人霊界の各界層では、生活する分霊も、造化されている物事/現象なども、同等の活動性の程度を有していますが、分霊の有している個性の方向性や、物事/現象などへ付与されている活動性の性質(誠実な性質の活動性に含まれる無数の性質)は様々です
    • 地獄層では、分霊の有している個性の方向性や、物事/現象などへ付与されている活動性の性質は、不誠実な性質の活動性に含まれる無数の性質となります
    • それぞれの界層の中では、個性の方向性や活動性の性質が互いに影響を与え合います
  • (1000/1000) 書物、絵画、動画、音曲、などのような、形状を有する物事そのものとは別に、情報を内包している物事は、形状を有する物事そのものへ付与された活動性の性質、情報の内容へ付与された活動性の性質、の2つの活動性の性質が分霊へ影響を与えます
    • ある界層の中では、形状を有する物事そのものへ付与された活動性の程度、情報の内容へ付与された活動性の程度は、分霊の同調する活動性の程度と同等であり、分霊へ影響を与えません
    • ある界層の中で物事などへ付与される活動性は、「ある性質」を有する活動性が、「ある程度」で付与されるために、分霊は、活動性の程度からは影響を受けず、活動性の性質からのみ影響を受けます
    • 形状を有する物事そのものへ付与された活動性の性質は分霊へ影響を与え、同時に、形状を有する物事そのものは物事へ関与した分霊から活動性の性質が追加して付与され、相互に影響を与え合います
    • 一方で、情報の内容へ付与された活動性の性質は分霊へ影響を与えますが、情報の内容が更新/修正されない限りは、分霊から情報の内容へ活動性の性質が追加して付与される状況はありません
  • (1000/1000) 形状を有する物事そのものへ付与された活動性の性質と、物事の内包する情報の内容へ付与された活動性の性質は、一致している場合もあれば、一致していない場合もあります
    • 形状を有する物事そのものが有する活動性の性質は、それぞれの物事へ関与した分霊が、関与した自覚のある目的に基づいて、誠実な性質に含まれる無数の性質をもつ活動性を付与しており、物事へ関与した分霊によって付与する性質は様々です
    • 情報の内容が有する活動性の性質は、内容を造り出した著者が付与しています
    • 例として、書物へ記述された内容には著者によって誠実な性質の活動性に含まれる特定の性質が付与されていたとしても、書物を閲覧した分霊が閲覧する目的に基づき、書物そのものへ誠実な性質の活動性に含まれる異なる性質の活動性を付与している場合もあります
    • 多くの場合では、ひとつの性質の活動性を付与するのではなく、複数の性質の活動性を同時に付与しており、付与する分霊によって、付与する複数の活動性の有する性質の割合が様々です
(1000/1000) 無形界/有形界の進化の対比
(1000/1000) 無形界/有形界の進化の対比

無形界の太陽の輝き

  • (1000/1000) 無形界では、分霊である自己や他者も、造化された自然環境や物事/現象も、あらゆるものが輝きを放っています
    • あらゆるものが放つ輝きは、生命の活動性や、付与された活動性が放つ輝きです
    • 分霊や造化された表現の有する活動性が消失することはないために、常に輝きのある「昼」といえる時間帯のみであり、輝きのない「夜」という時間帯はありません
    • 無形界には、有形界の恒星のように、特定の光源による輝きはありません
  • (1000/1000) 無形界の各界層にみられる輝きの強さは、それぞれの界層を構成する活動性の程度によって決まります
    • それぞれの界層では、生活する者たちも、自然環境も、造形物なども、すべてが基本的に同等の活動性の程度を有しているために、ある界層にみられる輝きの強さは一定です
    • 高い界層ほどに有する活動性の程度は高くなるために、界層にみられる輝きの強さは、相対的に低い界層よりも強くなります
    • 逆に、低い界層ほどに有する活動性の程度は低くなるために、界層にみられる輝きの強さは、相対的に高い界層よりも弱くなります
(1000/1000) 無形界/有形界の輝きの対比
(1000/1000) 無形界/有形界の輝きの対比
  • (1000/1000) あらゆるものが放つ輝きは、精神で造化された「活動性の性質の表現」が外環境へ表現されて現れています
    • 無形体、物事、現象、自然環境、鉱物、植物、動物、建造物、造形物、装飾品、衣服、絵画、音曲、動画、書物そのもの、書物へ掲載されている内容、などの、あらゆる造化された実体には、分霊の有する生命の活動性が付与され続けており、これらが造化されるのと同時に「活動性の性質の表現」も自動的に造化され、活動性を付与され続けている実体を通して、「輝き」が外環境へ表現されています
    • 輝きは造化された表現であり、実体を有しているために、霊眼で視えるようになります
    • もしも、輝きが実体ではなかったのならば、霊眼では視えません
    • 実体へ付与されている活動性の程度が高くなるほどに、「輝き」へも高い活動性の程度が付与されるために、放つ輝きは強くなります
    • 地獄層に漂う暗闇も「活動性の性質の表現」であり、造化された実体へ付与され続けている不誠実な性質の活動性に相応する「活動性の性質の表現」が外環境へ表現されているのです
    • 造化された実体へ付与されている不誠実な性質の活動性の程度が高くなるほどに、「暗闇」へも高い活動性の程度が付与されるために、暗闇は濃くなります
    • 活動性の性質の表現については、3章9節 精神 #活動性の性質の表現を参照してください

無形界の時間/空間

  • (1000/1000) 無形界で認識されている時間/空間の捉え方は、その時その時の状況によって変化する精神的産物です
    • 有形的認識に基づいて時間/空間を捉えることもできれば、一方で、無形的認識に基づいて時間/空間を捉えることもでき、自己の内面で捉えた時間/空間を自覚して、あるいは、自覚できるものの自覚なく認識しています
    • 地上で用いられている、人工的に一定の単位として規定された外的な時間/空間の捉え方は、有形的認識に基づく時間/空間の捉え方に含まれます
    • 外的な時間/空間の捉え方については、前節の2章3節 有形界の構造 #時間/空間を参照してください
  • (1000/1000) 内的に認識する時間/空間の捉え方には、無数の次元があります
    • 霊の成長段階で属する次元によって時間/空間の捉え方は異なり、霊は属する次元に相応する有形的認識での捉え方と無形的認識での捉え方を、自覚して、あるいは、自覚できるものの自覚なく混在して用いています
    • 霊の属する次元が高くなるほどに、有形的認識に基づいて時間/空間を捉える程度と、無形的認識に基づいて時間/空間を捉える程度も向上します
  • (1000/1000) 地上で捉える人工的な時間/空間の認識と同様に、有形的認識に基づいて捉える時間/空間は、基点が決められることによって成立しています
    • 基点と対象との位置的な差から、時間の経過、距離の把握をおこなっており、更に、距離を把握することで空間を認識しています
  • (1000/1000) 無形的認識に基づいて捉える時間/空間は、基点を決めずに認識するために、時間/距離/空間は「存在するとも存在しないともいえる」ような認識となり、その時その時の状況によって、時間の経過、距離の把握、空間の認識、などが適宜に変化します
    • 基点を決めないために、基点と対象との位置的な差を認識しません
    • 基点/対象の認識に区別はなく、基点は対象であり、すべての対象は基点でもあると認識して、時間/距離/空間を捉えています
    • 無形的認識に基づいて捉える時間/空間は、自己の体験を通してのみ実感でき、有形的な文字/言語/図表などで適切に表現することはできない点に留意してください

時間

  • (1000/1000) 有形的認識に基づいて時間を捉えると、生活の中で、様々な物事/現象を体験する過程を通して、時間の経過を認識します
    • 同じ物事/現象を体験しても、体験した際の、自己の内面の状況によって、時間の経過を速く感じる場合もあれば、時間の経過を遅く感じる場合もあります
    • 自己のおこなう、ひとつひとつの行為へ意識が集中し、内面の状況に統制がとれて静けさが維持されているほどに、時間の経過を速く認識する状況が多くみられます
    • 逆に、自己のおこなう、ひとつひとつの行為へ意識が集中せずに散漫となり、内面の状況が渾沌[こんとん]として統御されず騒響[ざわめき]が現れるほどに、時間の経過を遅く認識する状況が多くみられます
    • 日常の中では、生活が充実していると感じるほどに時間の経過を速く認識し、一方で、生活に退屈/飽き/暇[ひま]などを感じる(生活が充実していないと感じる)ほどに時間の経過を遅く認識します
  • (1000/1000) 無形的認識に基づいて時間を捉えると、過去から現在、あるいは、現在から未来への時間の経過という認識はなくなり、現在の連続のみとなります
    • 時間は、今という瞬間の連続に変化し、過去/現在/未来という時間線と、時間線の進行方向を認識しなくなります
    • これは、「現在」という認識そのものを認識しなくなるとも言い換えられ、「現在」という基点を認識しないために、「過去」や「未来」という対象との位置的な差も認識しません
    • 時間線は存在していても、時間線や時間線の進行方向に囚われなくなります
(1000/1000) 無形界での時間の認識
(1000/1000) 無形界での時間の認識

空間

  • (1000/1000) 有形的認識に基づいて距離を捉えると、ある位置を基点として、基点と対象との位置の違いを「隔[へだ]たりがある(離れている)」と認識することで距離を把握しますが、内面の状況によって、基点と対象との間に把握する距離の大きさが変化します
    • 有形的認識に基づく時間の捉え方と同様に、自己の内面の状況によって、距離を遠く感じる場合もあれば、距離を近く感じる場合もあります
    • 基点と特定の対象との距離、基点と他の対象との距離、特定の対象と他の対象との距離の3点が決まることで、空間を認識するようになりますが、内面の状況によって、認識する空間の大きさは変化します
    • この3点によって平面(面積)を認識し、更に、平面の認識に用いた対象とは異なる対象と基点との距離(高低差)を平面の認識と組み合わせることで、立体(体積)として空間を認識します
    • 空間を認識するためには位置の異なる3点を最低限に必要とし、日常の中では、無数の点を同時に捉えて距離/空間を認識していますが、同じ基点/対象に基づいて距離/空間を認識しても、内面の状況によって、認識する距離/空間の大きさは常に同じではありません
  • (1000/1000) 無形的認識に基づいて距離を捉えると、基点と対象、ある対象と他の対象、という区別がなくなるために距離を認識しなくなり、距離を把握するための基点/対象は、視るものと同時に視られるものとなります
    • 視る基点は自己であり、視られる対象も自己となります
    • 距離という認識をしなくなるために、空間も認識しなくなり、自己そのものが空間と認識するようになります
    • 距離/空間は存在していても、距離/空間に囚われなくなります
    • これらの認識の変化は、霊の成長にともなう意識の拡大によって現れます
(1000/1000) 無形界での距離/空間の認識
(1000/1000) 無形界での距離/空間の認識

無形界の統合性

  • (1000/1000) 無形界の統合性は、界の全体を構成する正確な秩序に基づいた「つながり」にあります
    • あらゆるものが整然と系統立てて存在しており、秩序が乱れ雑然とする状況は決してありません
    • 無形界の正確な秩序そのものが、無形界に敷衍[ふえん]する大霊の法則のひとつなのです
    • 有形界の特性としてみられる「多様性」は様々な方向性を有しているのに対して、「統合性」には方向性がなく、ひとつの統合のみがあります
    • 有形界の多様性については、前節の2章3節 有形界の構造 #有形界の多様性を参照してください
  • (1000/1000) 統合性を無形界の構造から捉えると、界層の構造では、相対的に高い界層は、相対的に低い界層を内包しながら、徐々に系統的に統合され、統合されていない界層はひとつもありません
    • 低い界層が高い界層を内包する状況はなく、同じ系統に属する相対的に低い活動性の界層から順次に内包していきます
    • 系統的に内包する例として、太陽系圏無形界は、地球圏無形界、水星圏無形界、木星圏無形界、などの太陽系の範囲に含まれる惑星圏無形界を内包しますが、太陽系の外の範囲にある惑星圏無形界は内包しません
    • 全ての界層を統合したものが、「無形的宇宙」そのものとなります
    • 同様に、次元の構造でも、相対的に高い次元は、3,4次元で構成される全ての相の有形的宇宙を含む、相対的に低い次元を順次に内包しながら、徐々に系統的に統合され、統合されない次元はひとつもありません
    • 全ての次元を統合したものが、大霊のひとつの側面である「世界」そのものとなります
  • (1000/1000) 統合性を無形界の仕事から捉えると、ひとつの研究分野は、各界層を縦断して、それぞれの界層の程度に相応する研究をおこない、相対的に高い界層の研究は相対的に低い界層の研究へ役立てられ、低い界層の研究成果は高い界層へと還元されることで、その分野の研究成果として統合され、統合されないままの研究成果はひとつもありません
    • それぞれの分野の研究成果には、無形界から地上で生活している人類を支援/援助して還元された内容、無形界からの支援/援助を受けて人類が成し遂げた活動の内容、人類が活動を通して得た知識/経験、なども含まれています
    • 無数に存在する研究分野も、分野の有する内容によって、相対的に小さな範囲の分野は、相対的に大きな範囲の分野へ系統的に統合されています
    • 全ての分野の研究成果を統合したものは、大霊のひとつの側面である「摂理」を構成する「無限の叡智」に含まれます
    • 同様に、無形界の仕事では、それぞれの成長段階に相応する範囲の役割を担い、相対的に高い成長段階の者は、相対的に低い成長段階の者が担う仕事の内容を支援するという、分野ごとに系統立てられた役割の管理がおこなわれています
    • 無形界での仕事については、2章7節 無形界の仕事を参照してください
  • (1000/1000) 統合性を霊の成長から捉えると、教導系譜による学びの支援があり、相対的に低い成長段階の者は、相対的に高い成長段階の者から様々な成長への教えを受けて学びを促進し、一方で、高い成長段階の者は、教えることを通して得た経験を自身の成長へとつなげており、系統立てられた成長への教えの伝達と還元は統合され、統合されないままの成長への教えはひとつもありません
    • 全ての伝達/還元された成長への教えを統合したものは、大霊のひとつの側面である「摂理」を構成する「無限の叡智」に含まれます
    • なお、法則として敷衍[ふえん]する「統合性」は不変ですが、分霊は成長段階の向上にともない、法則としての統合性を実証/体現する程度も高くなるために、秩序立てられた計画性のある思考、発言、行動、生き方、などをおこなうようになります
    • 教導系譜については、4章8節 教導系譜を参照してください
(1000/1000) 秩序ある統合性
(1000/1000) 秩序ある統合性

至言の紹介

(1000/1000)「瀞沁」
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相手に伝えられた言葉を
自己が理解できないからといって
相手を非難するのは
幼いがゆえの行動です
成長とともに自己の世界が拡がれば
その世界の拡さに相応する
理解ができるようになるのです

質疑応答

  • それぞれの質問文を押すと、応答文が表示/非表示されます
    • すべての応答文を一括して開くには、「すべての質疑応答を開く」ボタンを押してください
    • すべての応答文を一括して閉じるには、「すべての質疑応答を閉じる」ボタンを押してください

人霊界/地獄層

(1000/1000)

 人霊界の最下層と地獄層の間にある道は、言語の制約により「道」と表現していますが、有形的な道(構造物)ではありません。この道は、人霊界で生活している者たちの有する「地獄層で生活している地獄者たちが、地獄層での不誠実な生き方から抜け出せるように願う」という意志の総合が実体化した無形的な「輝きそのもの」です。実体化した無形的な輝きは霧や雲に譬[たと]えられ、霧/雲は凝集して留まっているだけであり、遠くからは形状のある道/橋のように視えたとしても、近くでは形状のない空間を満たしているものとして感じ取ります。

 この道が急峻[きゅうしゅん]なのは、有形的に高低差の大きな傾斜があるのではなく、不誠実な生き方をしている地獄層から、誠実な生き方をしている人霊界へ向かって道を渡ろうとする者の内面にある、恐れ/怯え、臆病さ、不安、などが急峻に体感させているのです。道を渡ろうとする者が外環境と認識しているものは、本人の内面の状況が反映されているのであり、外環境そのものを認識しているのではない点に留意してください。内面の状況が、急峻な坂道にも、緩やかな登り坂にも、平坦な道にも体感させているのです。内面の状況が認識する外環境を造り出していることについては、2章1節 世界全体の構造を参照してください。

 地獄層の側から道を渡るには、地獄層でおこなってきた「不誠実な生き方を辞める」という自覚のある意志が必要であり、誠実な生き方を求める最低限の勇気(最低限の意志の強さ)をもつことが試されています。なお、誰かに勇気の有無を査定されているのではなく、道を渡る本人が自覚できるものの自覚なく自身を査定しているのです。誠実な生き方を求める勇気なしに人霊界へ渡っても、人霊界での生活に馴染めず、再び地獄層へ戻ってしまうようになるからです。そのため、地獄層での不誠実な生き方から抜け出したいけれども、誠実な生き方をしていくのに臆[おく]しているのならば、急峻な道を渡り切ることができず、渡るのを諦[あきら]め、途中で地獄層へ引き返してしまうことになります。加えて、内面の状況は、渡る道程の長さにも影響を与えています。誠実な生き方へ努めようと決意する最低限の意志の強さを有するまでは、道を渡り始めてからの、内面の状況の変化にあわせて、渡り切るまでの道程の長さも変化します。何時[いつ]までも迷いや逡巡[しゅんじゅん]を抱えているのならば、先の視えない彼方まで続く曲がりくねった道程となり、迷いや逡巡が消えていくほどに先の視える真っ直ぐな道程になるのです。

(1000/1000) 内面の状況が体感させる外環境
(1000/1000) 内面の状況が体感させる外環境

 地上(有形界)では、無形界のように誠実/不誠実な生き方によって生活する場が分かれていませんが、不誠実な生き方から抜け出し、誠実な生き方を求めていくには、無形界と同様に最低限の勇気(最低限の意志の強さ)が必要です。人霊界/地獄層の間に架かる勇気の有無を試される道と同じ道は、地上では肉眼に視えないだけで誠実な生き方を求める本人の内面にあり、内面で道を渡り切る/乗り越えるまでは、何時[いつ]までも誠実に生きることができず、本人の成長を停滞/退行させ続けているのです。

 勇気は、誠実な意志の方向性を維持し、常に自己の生き方を省みて、生き方を造り出している習慣を修正し続けていく(成長していく)ために必要な、最も基礎となる要素です。この勇気が、日常的におこなう行為の特性として明確にみられるようになるのは、内的成長度200に相当する成長段階からとなります。行為にみられる特性については、3章9節 精神 #表現の活動性を参照してください。

(1000/1000)

 地獄層を構成する不誠実な性質の活動性には、ある程度の範囲があり、「誠実な性質の活動性の程度で1-200未満」の範囲に相当します。地獄層の有する不誠実の性質は、活動性の程度が高くなるほどに利己性/自己中心性/欲望を強く表現するようになり、それにともない、造化される暗闇も濃くなります。不誠実の性質を有する活動性の程度が高くなるほどに、利己性/自己中心性/欲望を更に強めていく状況になりますが、霊の成長の程度を示す誠実の性質を有する活動性の程度も高くなっているのではない点に留意してください。寧[むし]ろ、不誠実の性質を有する活動性の程度が高くなるほどに、分霊の同調する誠実の性質を有する活動性の程度は低くなります。

 界層の観点から捉えると、地獄層は、人霊界の最も低い界層の下に構成されていますが、誠実の性質を有する活動性によって構成される人霊界と、不誠実の性質を有する活動性によって構成される地獄層の間には分離がみられます。界層からみた活動性の程度は、生き方の性質/程度を表しているために、生き方の誠実/不誠実の性質が異なり相反している状況が「分離」として現れています。また、地獄層は、ひとつの界層ではなく、不誠実の性質を有する活動性の程度によって、更に無数の界層に分けられます。地獄層の各界層では、不誠実の性質を有する活動性の程度が高くなるほどに暗闇は濃くなり、誠実の性質を有する活動性によって造化された輝きで構成される人霊界の界層から遠ざかっていきます。

 次元の観点から捉えると、人霊界も地獄層も4次元の範囲にあり、界層の捉え方と同様に、地獄層は人霊界の下に構成されていますが、誠実の性質を有する活動性によって構成される人霊界と、不誠実の性質を有する活動性によって構成される地獄層の間には分離がみられません。次元からみた活動性の程度は、物事を捉える認識の程度を表しているために、物事を捉え認識する際の誠実/不誠実の性質は異なっていたとしても、認識する程度に分離はみられないのです。地霊が動物霊として誠実の性質を有する活動性に基づき、4次元の下端から徐々に成長し、おおよそ4次元の中位に相当する段階へ至り人霊へと新生した時点では、人霊界を構成する誠実の性質を有する活動性に基づく最も低い認識の程度(内的成長度で1に相当)を有しています。地獄層で生活する者たちが物事を捉え認識する程度は、不誠実の性質を有する活動性に基づいて、動物霊の成長段階と同等の4次元の下位に相当する程度で認識しているといえます。動物霊から人霊へ新生した後は、どれほどに成長の程度が退行したとしても、どれほどに不誠実な生き方をしているとしても、動物霊へ戻ることはなく、人霊のままです。そのため、実際には、地獄層で生活する者たちの内的成長度は、おおよそ1-10未満で測定されます。地霊の成長段階については4章1節 分霊の成長、内的成長度については4章3節 内的成長度を参照してください。

(1000/1000) 界層/次元からみた地獄層
(1000/1000) 界層/次元からみた地獄層

 地獄層を表層/中層/深層の3つに区分して捉えた場合に、地獄層を構成する不誠実な性質の活動性の程度が、表層では1-190台前半、中層では190台後半(おおよそ199)となります。深層では、活動性の程度は上限となる199のままですが、深層で生活している者たちの行為には、狡猾性/残忍性が際限なく強く表れるようになります。深層の環境は、生活している者たちの有する狡猾性/残忍性の強さに相応して無限に造り出され、深層の深さに上限はありません。

(1000/1000) 地獄層の構成
(1000/1000) 地獄層の構成

 地上では、物質の心から絶え間なく受ける誘惑の影響によって、「不誠実な性質の表現を造化する習慣」を形成しやすくなりますが、地上では誠実の性質に基づく生き方へ努めている者も周囲で生活しているために、彼らの行為から学ぶことができれば、比較的に「不誠実な性質の表現を造化する習慣」を弱めやすいともいえます。しかし、地獄層では、周囲で生活しているのは「不誠実な性質に基づく生き方をしている者のみ」のために、その環境の中で不誠実な生き方を捨て去るのは至難であり、一度でも地獄層へ入り込んだのならば、地上では考えられないほどの長い期間を過ごすことになります。誘惑については、5章3節 誘惑を参照してください。

 この質疑応答に関連する内容には、3章9節 精神 #質疑応答の「誘惑の干渉を受けて造化される不誠実な表現と、経験の機能特性に保存されている不誠実な性質の表現を造化する習慣によって造化される不誠実な表現には、どのような違いがありますか?」、また、5章3節 誘惑 #質疑応答の「同じ行動に、利己性/自己中心性/欲望のそれぞれが強く表れている状況を識別できますか?」がありますので参考にしてください。

(1000/1000)

 地獄層は4次元の下位の範囲にあり、地上(有形界)は4次元の下位と3次元の範囲にあります。地獄層/地上は同じ4次元の下位の範囲を有しており、その範囲内で地獄層/地上が同じ場に重なり合い存在している側面と、地獄層/地上で異なる場に存在している側面がみられます。地獄層/地上は全く同じではなく、また、全く異なるのでもない点に留意してください。

 そして、肉眼に視えるのは3次元の範囲であり、霊眼には4次元の範囲が視えています。地上で生活する人の多くは肉眼のみで物事を視ていると認識しているために地上の3次元の範囲へ意識が向いており、地上の4次元の範囲と地獄層を霊眼で視ていたとしても意識が向いていないので認識していません。一方で、地獄層で生活する地獄者/地縛者は霊眼で物事を視ているために地上の4次元の範囲と地獄層を認識し、有形体を有していないので地上の3次元の範囲は視えません。

 地獄層/地上が同じ場に重なり合い存在している側面では、地上の物的な建物の傍や地下に地獄層の建物/構造物がある場合もみられます。また、地上の草原や沼地に地獄層の草木が生えている様子をみられる場合もあり、地上の地形や生活環境と密接に関連して地獄層の環境が重なり合っています。例として、地上にある大型スーパーの地下深くに地獄層の大きな坑道があり、地獄者は大型スーパーに設置されているエレベーターと重なり合うように存在する地獄層のエレベーター(昇降装置)で地表と地下の坑道を往来しています。地獄者も多くの人と同様に地上での物的な物事の捉え方へ囚われているために、地獄者たちは「大型スーパーのエレベーターへ乗り込んで坑道へ向かう」という認識を有しています。地上のあらゆる物体は3次元の側面と4次元の側面を有しているために、人はエレベーターの3次元の側面を視ており、一方で、地獄者はエレベーターの4次元の側面を視ているのです。

 眼前に視える物事/構造物の中で、地上に造り出されている物事/構造物と、地獄層の表層に造り出されている物事/構造物は、一見すると見分けのつかない場合も多くみられます。地上に造り出されている物事/構造物であっても、地獄層の表層に造り出されている物事/構造物であっても、不誠実な性質の活動性が付与されているのならば「雑然さ/奇怪さ」を感じ取りますが、地上に造り出されている物事/構造物には、有形界に適用されている物理法則を土台として「雑然さ/奇怪さ」を感じ取ります。一方で、地獄層の表層に造り出されている物事/構造物には、物理法則が適用されない(物理法則を土台としていない)ために、有形界に適用されている物理法則では不可解な「雑然さ/奇怪さ」を感じ取ります。

 この質疑応答に関連する内容には、2章5節 無形界の住人 #質疑応答の「無形界の地獄層で生活している地獄者と、地上を徘徊する地獄者は、どちらも地上で人へ憑依しますが、両者の違いは何ですか?」、また、2章6節 無形界の生活 #質疑応答の「地獄層での具体的な生活の内容は、どのようにして知ることができますか?」がありますので参考にしてください。

(1000/1000)

 書物などへ記載されている「◯◯星」と呼ばれている場での生活は、地球圏無形界の人霊界の中で、特定の界層にある特定の地域を指しています。地球以外の惑星、その惑星の地上、その惑星圏無形界、などを指して「◯◯星」と呼んでいるのではありません。また、特定の界層にある特定の地域を、地域の名称として「◯◯星」と呼んでいるのではなく、他の惑星と誤認して「◯◯星」と呼んでいるのです。無形界での生活は、自己の内面そのままが自覚して、あるいは、自覚できるものの自覚なく外環境へと造化されるために、自己の内面に有している固定観念/既成概念、知識、習慣、などや、内面の状況によって、自己の捉える外環境は大きく異なります。特定の界層にある特定の地域を、他の惑星と誤認した(思い込んだ)のならば、その思い込みに基づいて、特定の界層にある特定の地域は「他の惑星」のように感じ取れてしまうのです。

 地球と呼ばれている惑星の地上/惑星圏無形界での生活の中で、有形的認識を通して形成された固定観念/既成概念、貯蔵した知識、文字/言語/図表の構造、などに基づいて、他の惑星圏(地上/惑星圏無形界)での生活を有形的な文字/図表などで記述することはできません。地球圏と他の惑星圏は相の性質が異なるために、地球圏で用いられている有形的認識の性質で、他の惑星圏で用いられている有形的認識の性質に基づく生活を表現できないのです。これは、読解できる/読解できないに関わらず、地球圏で文字/図表と認識されているものは、地球圏(地上/惑星圏無形界)で用いられている/用いられていた文字/図表であり、他の惑星圏で用いられている文字/図表は地球圏で文字/図表と認識されないことを表しています。他の惑星圏での生活は、有形的認識に基づく文字/図表では表現できず、無形的認識による印象でのみ表現し伝えることができます。

 なお、他の惑星へ再授肉し、生活の中で様々な体験を通して得た経験(習慣/技術)、知識、などは、それらの内容を自己は自覚している場合もありますが、その内容を直接に外環境へ表現することはできません。他の惑星で得た習慣/技術/知識などは、自己が様々な行為をおこなう土台として用いられています。他の惑星への再授肉については、4章9節 再授肉を参照してください。

時間/空間

(1000/1000)

 成長の程度が高くなるほどに、有形的認識よりも無形的認識が優勢になっていきますが、宇宙圏無形界の各界層で、時間の経過という認識の一切をしなくなるという状況はなく、自己の成長段階で有している活動性の程度に相応する活動性で構成される界層(自己の生活する界層)では、界層に相応する有形的認識の程度に基づいて、時間の経過を認識することもできます。

 分霊の成長段階で有する活動性の程度や、同調する活動性の程度が高くなるとは、認識の処理(精神での処理速度)が速くなる状況を表しています。認識の処理が速いとは、歩くのが速い、早口に話す、などの有形的な行動の速さではなく、精神で逐次/並列しておこなわれる膨大な造化の工程が速く処理されることを指しており、処理が速くなるほどに時間の経過を認識する単位時間も短くなっていきます。この単位時間を周波数に譬[たと]えると、高い活動性の程度へ同調するほどに、周波数も高くなるために、精神での処理の1単位に必要とする時間が短くなる状況を示しています。パソコンの中央演算装置(CPU)も、周波数が高いほどに処理能力が高くなるのと同じです。無形界では、分霊の成長段階で有する活動性の程度に相応する界層で生活するために、活動性の高い界層ほどに、生活している分霊たちの精神の処理速度は速く、多くを認識し、多くの処理ができることを示しています。

(1000/1000) 時間の認識と活動性
(1000/1000) 時間の認識と活動性

 認識の処理が速くなるほどに、自己の有する活動性の程度に対して、相対的に低い活動性の程度を有する物事/現象(低い界層の活動を含む)などの変化がゆっくりに、あるいは、静止して感じるようになります。これは、低い活動性の程度での時間の経過を、自己の高い活動性の程度での認識の速さで処理するためであり、両者の活動性の程度に乖離が拡がるほどに、時間の経過を認識しなくなります。

 地上での例として、人の生活周期(活動リズム)からみて、鉱物は静止して変化していないようにみえますが、長い期間の周期から捉えると変化を感じ取ることができます。同様に、人の生活周期からみると、植物の変化はゆっくりにみえますが、絶え間なく変化しています。ただし、実際には、人の生活周期からみると、鉱物/植物の変化は静止して、あるいは、ゆっくりに視えるのは、肉眼に視える物的な側面のみを捉えているためであり、肉眼に視えない(霊眼に視える)側面では人の生活周期よりも速く変化しています。鉱物/植物は、地上で生活するほとんどの人たちよりも相対的に高い成長段階に属している無形界の造化の担当者によって高い活動性の程度が付与されており、周囲の人の話し声、音曲、思考/感情、などの有する様々な性質の活動性や活動性の程度から影響を受けて、絶え間なく無形的な輝き(色彩)を鋭敏に変化させています。

 自己の成長段階で有する活動性の程度や、同調する活動性の程度と、同等の活動性の程度が付与されている物事/現象などの変化では相応する時間の経過を感じ取り、ゆっくりに、あるいは、静止して感じる状況はありません。加えて、距離/空間の認識は、時間の経過の認識を土台としているために、時間の経過を認識する処理の速さによって、距離を認識する程度は変化し、更に、距離の認識にあわせて空間を認識する程度も変化します。

 なお、有形的認識は有形界(地上)の生活で培[つちか]われた認識方法であり、地上で生活した後の惑星圏無形界の生活でも、宇宙圏無形界の生活でも有したままで消え去ってしまうことはなく、成長にともない有形的認識の程度も向上していきます。成長の程度が高くなるほどに、有形的/無形的認識の程度は無限に向上し、また、有形的認識よりも無形的認識が優勢になりますが、眼前の状況にあわせて、無形的認識だけでなく有形的認識を適宜に用いて対応する場合もあります。外環境の認識に占める有形的認識の割合を自覚して増大させる(相対的に無形的認識の占める割合は減少する)ことで、相対的に低い活動性の程度が付与されている物事/現象などの変化や、低い界層での外環境の認識を、低い活動性の程度に相応する時間の経過で捉えることができるようになります。ただし、成長にともない無限に向上する無形的認識の程度を直接に自覚して低下させることはできません。認識に占める有形的認識の割合を自覚して調整し、有形的認識による認識を強めることでのみ、無形的認識による認識を弱められます。

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