無形体

3章 人の構造 - 4節 無形体

個々の記述の真実度: 999.3-1000
節全体の真実度: 1000
節全体の活動性: 1000

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無形体とは

  • (1000/1000) 無形体とは、分霊が無形界/有形界で、有形的/無形的に外環境を認識し、有形的/無形的に外環境へ表現するために用いる永続的な体を指しています
    • 世界の次元から捉えると、無形界で活動するための体となります
    • 世界の界層から捉えると、無形界/有形界で活動するための体となりますが、有形界では、無形体を構成する活動性の範囲内でのみ活動することができ、活動性の範囲外(主に3次元に相当する範囲)にある有形界の領域では活動できません
    • 無形体では、地上に存在する物体の、肉眼に視える3次元の側面(物質)へ直接的にも間接的にも干渉できませんが、霊眼に視える4次元の側面(4次元の下位の範囲)には間接的に干渉できます
  • (1000/1000) 無形体は、無形体を用いる分霊が自身で造化した表現のひとつです
    • 分霊そのものは直接に、外環境の認識と、外環境への表現ができないために、外環境を認識し、外環境へ表現するために造り出した体です
    • 無形体の体内は、無形的な「自己の内面(内的構造)そのもの」であり、分霊は、自己の内面を内包する外的な形状のみを無形体として造化しています
    • 内的構造そのものには、外環境の認識や、外環境への表現ができないために、無形体という外郭/外殻を通して外環境を認識し、また、外環境へ表現しているのです
    • 無形体は、体内の活動にも、外環境を有形的/無形的に認識する活動にも、外環境へ無形的に表現する活動にも、自己の内面の活動そのものが表れており、これらの活動をおこなうために、外的に生命の活動性を作用させる必要がありません
    • 無形体を通して外環境へ有形的に表現する活動の際には、無形体の外的な形状の変化(有形的に腕/脚を動かす、話す、など)をともなうために、精霊が分霊の有する生命の活動性を中継/変換し、無形的な作用力として無形体へ作用させることでおこなわれています
  • (1000/1000) 人霊の用いる無形体は、4次元の中位以上の範囲で構成されており、成長段階によって、無形体を構成する次元の範囲は異なります
    • 無形体は、4次元の中位の範囲の下端から無限に続く、すべての次元とつながりを有していますが、それぞれの次元とのつながりは不活性にあります
    • 分霊の成長にともない、無形体のつながる次元は、徐々に活性していきます
    • 無形体では、分霊の活性にともなう、つながりのある次元の範囲内で活動できますが、未だつながりのない次元の範囲では基本的に活動できません
    • 無形体/有形体は、4次元の中位の範囲の下端付近で、活動性の程度に重なる範囲があり、この範囲内で、有形体から造られている涵養の糸が接続します
    • 分霊の活性については、3章3節 分霊を参照してください
(1000/1000) 分霊の成長と無形体のつながる次元の活性
(1000/1000) 分霊の成長と無形体のつながる次元の活性

無形体の形状

  • (1000/1000) 無形体の形状は、分霊が、自己の有する認識方法に基づいて、自覚して、あるいは、自覚できるものの自覚なく造化しています
    • 無形体の形状は、自己の意志で自由に変化させることができます
    • 有形的認識が優勢な惑星圏無形界(人霊界)では、自己が規定する地上と同様の有形的な人型を造化している場合が多くみられます
    • 天霊界で生活する天霊は、無形的認識のみを有しているために、人型のように規定された形状を有していません
    • 無形的認識が優勢な宇宙圏無形界では、有形的認識に基づいて自己が規定する有形的な人型などの形状を造化することもできますが、無形的認識に基づいて自己が形状を規定しない場合には、自己を視る者が用いている認識方法に基づく形状で視えるようになり、視る者によって形状の視え方が異なります
  • (1000/1000) ただし、有形的な形状を造化した場合には、分霊自身に造化した形状を動かすことができません
    • 分霊には、形状を造化することのみができます
    • 造化した有形的な形状を動かすには、分霊の有する生命の活動性を精霊(天精)が中継/変換して、無形体へ作用させる必要があります
    • 無形的な形状を造化した場合には、「形状を動かす」という捉え方がありませんので、精霊は関与しません 
    • 精霊については、2章5節 無形界の住人 #精霊を参照してください
  • (1000/1000) 造化した無形体の形状によって、外環境へ表現できる表現の形状が異なります
    • 有形的認識に基づいて有形的な形状の無形体を造化している場合には、有形的な表現と、無形的な表現の両方を外環境へ表現できます
    • 無形的認識に基づいて無形的な形状の無形体を造化している場合には、無形的な表現のみを外環境へ表現できます
    • 内的構造で有形的認識に基づいて造化した有形的な表現を外環境へ表現する際には、精霊が分霊の有する生命の活動性を中継/変換して無形体へ作用させ、無形体の形状を変化させる(動かす)ことで外環境へ表現します
    • 一方で、内的構造で無形的認識に基づいて造化した無形的な表現を外環境へ表現する際には、精神伝達で直接に相手へ伝え、無形体の形状を変化させる必要がないために、精霊は関与しません
(1000/1000) 無形体の造化の形状と視え方
(1000/1000) 無形体の造化の形状と視え方

無形体の機能系統

  • (1000/1000) 無形体は、内的構造での表現の造化と密接に関連する機能を有しており、表現の造化で担う役割ごとに、機能系統を構成しています
    • 機能系統には、感受系、無象系、有象系、の3つがあり、それぞれの機能系統は、意識によって用いられ、分霊の心の有する機能特性を活用して、精神で表現の造化がおこなわれます
    • 無形体の機能系統は、「自己の内面(内的構造)そのもの」のために、無形的であり、無形体の体内に感受系、無象系、有象系、の構造体が存在しているのではありません
    • 心の有する機能特性については、3章7節 心を参照してください
(1000/1000) 機能系統の比較
(1000/1000) 機能系統の比較
  • (1000/1000) それぞれの機能系統は、無形体そのものと同様に、人霊では4次元の中位以上のすべての次元とつながりを有していますが、それぞれの次元とのつながりは不活性にあります
    • 分霊の成長段階が向上し、分霊の有する活動性の程度が高くなるほどに、無形体のつながる次元が徐々に活性するために、それぞれの機能系統も徐々に活性していきます
    • 機能系統の活性は、分霊の心が有する機能特性の「活用する効率」を向上させます
  • (1000/1000) それぞれの機能系統の活性は、分霊の成長の中でも、精神的成長の側面を成しています
    • それぞれの機能系統の活性の程度が、精神での、理解の範囲/程度、表現を造化する精度/程度を決定します
    • 分霊の成長については、4章1節 分霊の成長を参照してください
(1000/1000) 分霊の成長による機能系統の活性
(1000/1000) 分霊の成長による機能系統の活性
  • (1000/1000) 自己が造化している無形体の体内の活動は「自己の内面の変化そのもの」であり、無形体の機能系統は、自己の内面に有している「認識の方向性」を表しています
    • 無形体の機能系統を構成する、感受系、無象系、有象系、のそれぞれは、無数に有している認識の方向性を、類似する方向性で3つに分類して表しており、これらの方向性を組み合わせて、内的構造で、認識/理解や表現の造化などの処理をおこなっています
    • 有形的認識/無形的認識も、無数に有している認識の方向性を、感受系/無象系/有象系とは異なる観点から捉えた分類であり、有形的認識/無形的認識は「認識の形状」で分類し、一方で、感受系/無象系/有象系は「造化の工程」で分類しています
    • 感受系/無象系は無形的認識と関連があり、有象系は有形的認識と関連しています
    • 認識の方向性は、分霊の心が有する経験の機能特性へ保存されており、様々な体験を通して、新たな「認識の方向性」を獲得していきます
    • 成長にともなう機能系統の活性は、それぞれに分類された方向性での「認識の程度」の向上を表しており、無数に有している認識の方向性を水平方向と捉えた場合には、認識の程度は垂直方向と捉えることができます
    • 認識の程度については、前節の3章3節 分霊 #内的構造としてのはたらきを参照してください
(1000/1000) 無形体の機能系統と認識の方向性/程度
(1000/1000) 無形体の機能系統と認識の方向性/程度

感受系

  • (1000/1000) 感受系は、分霊の心が有する、感覚、知覚、の機能特性を主に活用して、基礎となる無形的な表現の、認識、理解、造化、を担います
    • 単一の無形的な表現を認識/理解し、また、単一の有形的な表現から単一の無形的な表現への変換もおこないます
    • 感受系は、それぞれの無形的な表現の認識/理解/造化に関与しますが、それぞれの無形的な表現が相互に有するつながり(関係性/関連性)を認識/理解する活動への関与は低いです
    • 感受系の担う無形的な表現の認識/理解/造化は、網羅的理解の土台を構築し、内的構造で様々な活動をおこなうための基礎となります
  • (1000/1000) 感受系の活性は、内的成長度では、おおよそ1に相当する成長段階から徐々に活性し始め、成長にともない無限に活性していきます
    • 活性することで、徐々に、無形的な表現を理解する精度/程度が高くなり、更に、単位時間あたりに無形的な表現を理解できる量が増大していきます
    • 加えて、単位時間あたりに無形的な表現を並列/並行して造化できる程度も向上するために、単位時間あたりに無形的な表現を造化できる総量も増大していき、また、ひとつの無形的な表現が内包する量も増大していきます

無象系

  • (1000/1000) 無象系は、分霊の心が有する、意図、意志、の機能特性を主に活用して、発展した無形的な表現の、理解、造化、を担います
    • 感受系を通して認識/理解/造化した個々の無形的な表現を、無象系が、それぞれの無形的な表現の相互に有するつながり(関係性/関連性)を総合して理解します
    • また、それぞれの無形的な表現の相互に有するつながりを総合したうえで、それぞれの無形的な表現を包括して、ひとつの無形的な表現として造化します
    • 無形的な表現は、それぞれの表現が無限の範囲を有しており、無限の範囲は重なり合うために、それぞれの無形的な表現を、ひとつの無形的な表現へ包括することができます
    • 無象系には、それぞれの無形的な表現を認識/理解/造化することはできません
    • 無形的な表現のひとつひとつを「点」として表した場合に、感受系では、それぞれの「点」を認識/理解しますが、一方で、無象系では、「点」と「点」のつながりを平面的/立体的に総合して理解します
  • (1000/1000) 無象系の担う「つながりの理解」と「個々を包括した造化」は、宇宙圏無形界で担当する宇宙の造化と密接に関連しています
    • 有形的な表現や、個々の無形的な表現では、宇宙の造化を担うことはできません
    • 個々の無形的な表現の有するつながりの有無(関係性)とつながりの強さ(関連性)を理解し、つながりを保持したうえで、包括した造化をおこなう必要があります
    • 例として、人の用いる有形体を造化する場合には、4次元の側面で物質の心が有形体を統御する機能を保持しながら、原素材を行き渡らせるための経絡系統を配置し、3次元の側面で運動器系/循環器系/神経系/内臓系/感覚器系の各系統を構成するとともに、それぞれの系統が連携して活動できるようにつなぎ合わせ、更に、有形体を用いる分霊の地上での目的/役割に適した体質、使用期限、などを組み込みながら有形体を設計する必要があります
  • (1000/1000) 無象系の活性は、内的成長度では、おおよそ500に相当する成長段階から徐々に活性し始め、成長にともない無限に活性していきます
    • 活性することで、徐々に、無形的な表現のつながりを理解する程度、表現のつながりを包括して造化する程度が高くなります
(1000/1000) 感受系/無象系の違い
(1000/1000) 感受系/無象系の違い

有象系

  • (1000/1000) 有象系は、分霊の心が有する、知性、理性、の機能特性を主に活用して、有形的な表現の、認識、理解、造化、を担います
    • 単一の有形的な表現を認識/理解し、また、単一の無形的な表現から単一の有形的な表現への変換もおこないます
    • 有象系は、それぞれの有形的な表現が相互に有するつながりの流れを系列的に理解します
    • ただし、それぞれの有形的な表現の相互に有するつながりを総合したうえで、それぞれの有形的な表現を包括して、ひとつの有形的な表現として造化することはできません
    • 有形的な表現は、それぞれの表現が規定された範囲を有しており、規定された範囲は重なり合わないために、それぞれの有形的な表現を、ひとつの有形的な表現へ包括することができません
  • (1000/1000) 有象系の活性は、内的成長度では、おおよそ1に相当する成長段階から徐々に活性し始め、成長にともない無限に活性していきます
    • 活性することで、徐々に、有形的な表現を理解する精度/程度が高くなり、更に、単位時間あたりに有形的な表現を理解できる量が増大していきます
    • 加えて、単位時間あたりに有形的な表現を並列/並行して造化できる程度も向上するために、単位時間あたりに有形的な表現を造化できる総量は増大していきますが、ひとつの有形的な表現が内包する量は増大しません
    • なお、天霊では、感受系の活性は人霊と同様に内的成長度1に相当する成長段階から始まり、無象系の活性も人霊と同様に内的成長度500に相当する成長段階から始まりますが、一方で、有象系の活性は人霊と異なり、内的成長度600に相当する成長段階から始まります

無形体の輝き

  • (1000/1000) 分霊の有する生命の活動性に基づいて、無形体を造化し維持するために付与され続けている活動性の程度が、無形体の輝きとして表れます
    • 分霊の有する個性に相応する色彩が、基本となる輝きの色彩としてみられ、更に、精神で造化された無形的な表現の内容に相応する色彩が、部分的な色彩の変化としてみられるようになり、造化された表現の内容によって多彩に変化します
    • 無形体の輝きは、分霊の同調する活動性の程度が高くなるのにともない、無限に輝きを増大させていきます
    • そして、分霊の成長にともなう個性の発達によって、個性の方向性、方向性の強さが変化するために、基本となる輝きの色彩も変化していきます
  • (1000/1000) 無形体の放つ輝きは、造化されている形状によって、また、視る者の認識方法によって、視える場合と視えない場合があります
    • 有形的な形状が造化されている場合では、輝く形状として霊眼に視え、もしも、人型の形状が造化されているのであれば、人型の輪郭を通して、体内から溢れ出るような輝きが視えます
    • 無形的な形状が造化されている場合では、無形体を視る他者が有形的認識に基づいて捉えているのであれば、輝く有形的な形状として霊眼に視え、一方で、無形体を視る他者が無形的認識に基づいて捉えているのであれば、無形体そのものが霊眼で視えないために、輝きも霊眼で視えませんが、造化されている無形体から個性の気配を感じ取ります
  • (1000/1000) 分霊は自身の用いる無形体を自身で造化するために、無形体へ付与する活動性の程度を調整することで、成長段階に相応する界層よりも低い界層での活動を可能とします
    • 表現(無形体)を造化する際には、分霊の同調する活動性の程度(生命の活動性の程度)を上限として自覚的に(自覚して/自覚できるものの自覚なく)自由意志で決めた活動性の程度を表現へ付与するために、同調する活動性の程度よりも低い活動性の程度を有する無形体を自覚して造化することができます
    • 同調する活動性の程度を高い段階へ維持したままで、低い活動性の程度に相応する無形体を用いて、成長段階に相応する輝きの強さを放つ界層よりも、相対的に輝きの弱い低い界層での外環境の認識や外環境への表現ができるようになります
    • 同調する活動性の程度を下降させて、低い活動性の程度に相応する無形体を造化しているのではない点に留意してください
    • もしも、同調する活動性の程度そのままの程度を付与した無形体で低い界層へ赴[おもむ]いても、他者からは自己の輝きが強すぎて眩[まぶ]しいために自己を適切に認識できず、同時に、自己は周囲の環境が暗くて適切に認識できません
    • 無形体へ付与される活動性の程度と外環境の認識については、2章6節 無形界の生活 #活動性を下げる/活動性が下がるの違いを参照してください
  • (1000/1000) 分霊の成長段階に相応する界層よりも高い界層に生活する成長段階の者から援助を受けて、同調する活動性の程度よりも高い活動性の程度を無形体へ一時的に付与してもらい、短期間のみ、高い界層へ赴[おもむ]くことができるようになります
    • 他者の援助を受けた高い活動性の付与は、地上で生活する人が、天使たち(大霊の心)の支援/援助を受けて、同調する活動性の程度よりも高い活動性の程度を表現へ付与する状況にもみられます
    • 成長段階に相応する輝きの強さを放つ界層よりも相対的に輝きの強い高い界層へ赴[おもむ]くのは、成長段階に相応する界層よりも低い界層へ赴[おもむ]く場合に比べて遥[はる]かに難度が高く、高い界層は自己以外の外環境も他者も輝きが強すぎて、自己が周囲を認識できないだけでなく、自己の放つ輝きが弱いために、その界層に存在することそのものが困難となり、これは、宇宙服を着ずに、地上から大気のない宇宙へ飛び出す状況へ譬[たと]えられます
    • 分霊の同調する活動性の程度は高い界層に相応していないものの、援助を受けて高い活動性の程度が付与された強い輝きを放つ無形体であれば、同等の輝きを放つ高い界層の外環境や他者を最低限には認識できるようになります
    • ただし、高い界層へ赴[おもむ]く何らかの役割を担っていない限りは、高い界層に生活する成長段階の者から援助を受ける許可が得られません
    • 高い界層へ赴[おもむ]く役割には、他の惑星へ再授肉するために、ある惑星圏無形界から宇宙圏無形界を経由して、他の惑星圏無形界へ移動する状況も含まれます
    • 他の惑星への再授肉については、4章9節 再授肉 #他の惑星での生活を参照してください
(1000/1000) 無形体へ付与される活動性の程度と活動する界層
(1000/1000) 無形体へ付与される活動性の程度と活動する界層
  • (1000/1000) 無形体の放つ輝きは、思考/感情/発言/行動などと同様に、造化された表現のひとつです
    • 精神で造化された「活動性の性質の表現」が無形体を通して外環境へ表現されており、「活動性の性質の表現」は、無形体が造化されるのと同時に自動的に造化され、付与された活動性の程度が高くなるほどに、「活動性の性質の表現」に表れる程度も強くなります
    • 分霊が無形体へ付与する活動性の程度と同等の活動性の程度が「活動性の性質の表現(輝き)」へも付与されているために、無形体へ付与する活動性の程度を調整することで、輝きの強さも変化します
    • 無形体の放つ輝きだけでなく、物事、現象、自然環境、鉱物、植物、無脊椎動物、建造物、造形物、装飾品、衣服、絵画、音曲、動画、書物そのもの、書物へ掲載されている内容、などの、あらゆる造化された実体には活動性が付与され続けているために、「活動性の性質の表現(輝きの表現)」も同時に自動的に造化されており、造化され活動性を付与され続けている実体を通して、「輝き」が外環境へ表現されています
    • 活動性の性質の表現については、3章9節 精神 #活動性の性質の表現を参照してください

無形体を通した基本的な生活行動

  • (1000/1000) 無形体を通した活動は、内的構造で造化された表現を、分霊の心が有する認識方法に基づいて外環境へ有形的/無形的に表現し、同様に、認識方法に基づいて外環境の表現を有形的/無形的に感じ取ります
    • 認識方法は、有形的認識/無形的認識に大別され、有している認識方法と、認識方法の程度によって、異なる活動として現れます
    • 有形的認識は、様々な内容と、内容ごとに様々な程度を有しており、有形的認識に基づいて、外環境へ有形的に表現し、また、外環境を有形的に感じ取ります
    • 無形的認識は、ひとつのみの内容と、分霊の成長段階に相応する程度を有しており、無形的認識に基づいて、外環境へ無形的に表現し、また、外環境を無形的に感じ取ります
  • (1000/1000) 無形界では、外環境の無形的/有形的な表現を受け入れ、無形的/有形的な表現を外環境へ無形的/有形的に表現できます
    • 外環境を、無形的認識に基づいて無形的に感じ取ることも、有形的認識に基づいて有形的に感じ取ることもできます
    • 同様に、有している認識方法に基づいて、無形的な表現のまま外環境へ無形的に表現することも、無形的な表現を有形的な表現へと変換して外環境へ有形的に表現することもできます
    • 無形界を構成する無限に続く次元の範囲の中で、無形体を通して、外環境の無限の範囲から無形的/有形的な表現を受け入れていますが、成長段階よりも高い範囲のほとんどは、内的構造での視場/視域/視野/視点/視座による範囲の絞り込みによって除外されます
    • 無形界を構成する無限に続く次元の範囲の中で、無形体を通して、成長段階以下の外環境の範囲へ無形的/有形的に表現できますが、成長段階よりも高い外環境の範囲へは表現できません
    • 視場/視域/視野/視点/視座については、3章6節 内的構造 #視場/視域/視野/視点/視座の違いを参照してください
  • (1000/1000) 有形界では、無形界と同様に、外環境の無形的/有形的な表現を受け入れ、無形的/有形的な表現を外環境へ無形的/有形的に表現できます
    • 有形界を構成する3,4次元の範囲の中で、無形体を通して、外環境の4次元の範囲から無形的/有形的な表現を受け入れ、加えて、有形界を構成する3,4次元の範囲に制限を受けることなく、外環境の5-7次元の範囲から無形的な表現を受け入れます
    • 有形界を構成する3,4次元の範囲の中で、無形体を通して、外環境の4次元の範囲へ無形的/有形的に表現でき、加えて、有形界を構成する3,4次元の範囲に制限を受けることなく、外環境の5-7次元の範囲へ無形的に表現することもできます
    • ただし、成長段階よりも高い次元の範囲のほとんどは、無形的な表現を受け入れても内的構造での視場/視域/視野/視点/視座による範囲の絞り込みによって除外され、同様に、成長段階よりも高い次元の範囲へ無形的に表現することはできません
(1000/1000) 外環境から受け入れる範囲と外環境へ表現する範囲
(1000/1000) 外環境から受け入れる範囲と外環境へ表現する範囲
  • (1000/1000) 有形界では、無形体を通してだけでなく、有形体を通しても、外環境の有形的な表現を認識しますが、有形体が受け入れる有形的な表現に比べて、無形体が受け入れる有形的な表現は、多くの情報量を有しています
    • 外環境の有形的な表現が内包する情報は、3次元の範囲と4次元の範囲を有しており、4次元の範囲にある情報の一部が、3次元の範囲へ反映されています
    • 有形体は、4次元の範囲にある情報の一部のみが反映されている、有形的な表現の内包する情報量の少ない3次元の範囲から情報を受け入れるために、受け入れる情報量が少ないです
    • 一方で、無形体は、有形的な表現の内包する情報量の多い4次元の範囲から情報を受け入れるために、受け入れる情報量が多いです
    • 加えて、有形体を通して情報を受け入れる場合も、無形体を通して情報を受け入れる場合も、成長段階が低いほどに受け入れる情報量は少なく、成長段階が高くなるほどに受け入れる情報量は多くなります
(1000/1000) 有形界で受け入れる情報量
(1000/1000) 有形界で受け入れる情報量
  • (1000/1000) 無形体を通して外環境へ有形的に表現する活動(無形体の有形的な形状を変化させておこなう動作)では、活動をおこなうために、活動へ作用させる無形的な作用力の程度に相応する原素材の量を必要とします
    • おこなう活動の強度、おこなう活動の量によって、必要とする無形的な作用力の程度は異なり、活動の強度が高くなるほどに、活動の量が多くなるほどに、大きな程度の無形的な作用力が必要となります
    • 必要とする無形的な作用力の程度が増大するのにともない、消費する原素材の量も増大します
    • おこなう活動の強度/量に相応する無形的な作用力の程度と、原素材の量の両方、あるいは、一方が不足しているのならば、その強度/量での活動はおこなえません
    • 原素材が不足している場合には、現在に貯蔵している原素材の量に相応する無形的な作用力の程度へ低下させた強度/量で活動がおこなわれます
    • 活動の強度/量に相応する無形的な作用力の程度と、原素材の量の両方が充足している場合にのみ、その強度/量での活動がおこなえます
(1000/1000) 活動に必要とする無形的な作用力の程度と原素材の量
(1000/1000) 活動に必要とする無形的な作用力の程度と原素材の量

外環境の認識

  • (1000/1000) 無形体を通した外環境の認識は、分霊の心が有している認識方法に基づいて、内的構造が外環境を直接に感じ取る工程でおこなわれています
    • 無形体は、自己の内面(内的構造)そのものであり、無形体という構造体があるのではない点に留意してください
    • 有形的認識に基づいて内的構造が感じ取る場合では、外環境の有形的な表現を、視る、聴く、感じる、などに区別して認識します
    • なお、このサイトでは、有形体の感覚器と対比して表現するために、霊眼、霊耳、霊口、霊眼鼻、などの語を用いていますが、無形体が眼/耳/口/鼻などを有しているのではなく、また、霊視、霊聴、霊嗅、霊感、などは、有形的認識に基づいて内的構造が感じ取る認識の感覚的な違いであり、無形体が、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、などの感覚器を有しているのでもありません
    • 無形的認識に基づいて内的構造が感じ取る場合では、視る、聴く、嗅ぐ、感じる、などの、外環境の認識に区別はなく、「外環境を認識する」というひとつの活動があるのみです
  • (1000/1000) 相手の造化した無形的な表現としての思考/感情などは、思考/感情などの内容に相応する色彩が、相手の無形体に部分的な色彩の変化としてみられますが、基本的に、相手の思考/感情などの内容を自己が直接に読み取ることはできません
    • 相手から精神伝達で無形的な表現のままに無形的に伝えられるか、あるいは、有形的な表現へと変換し、発話/記述などを通して有形的に伝えられることで、自己は思考/感情などの内容を認識できます
    • 無形的な表現のままで、相手から自己へ精神伝達によって伝えられた内容は、相手の造化した印象が直接に自己へ伝わるために、相手の伝えたい内容と自己の認識した内容に齟齬[そご]が生じ難いです
    • 無形的な表現を有形的な表現へと変換し、言語での発話、文字での記述、などを通して自己へ伝えられた内容は、相手の伝えたい内容と自己の認識した内容に齟齬が生じやすく、両者の内容に大きな齟齬を生じる状況も多くみられます
(1000/1000) 外環境の認識
(1000/1000) 外環境の認識

外環境への表現

  • (1000/1000) 無形体を通した外環境への表現は、内的構造によって造化された表現を、分霊の心が有している認識方法に基づいて、外環境へと表現する工程でおこなわれています
    • 有形的認識に基づいて表現する場合では、無形的な表現を、言語、文字、図表、感触、などの認識方法を用いて有形的な表現へと変換し、更に、無形体の有形的な形状を動かして、話す、書く、触れる、などの有形的な行動を通して外環境へと表現します
    • 無形的認識に基づいて表現する場合では、無形的な表現そのままを、無形体の形状を動かすことなく、精神伝達で相手へ伝えます
  • (1000/1000) 自己の造化した無形的な表現としての思考/感情などは、思考/感情などの内容に相応する色彩が、自己の無形体に部分的な色彩の変化としてみられますが、基本的に、自己の思考/感情などの内容を相手が直接に読み取ることはできません
    • 自己が精神伝達で無形的な表現のままに無形的に伝えるか、あるいは、有形的な表現へと変換し、発話/記述などを通して有形的に伝えることで、相手は思考/感情などの内容を認識できます
    • 無形的な表現のままで、自己が相手へ精神伝達によって伝えた内容は、自己の造化した印象が直接に相手へ伝わるために、自己の伝えたい内容と相手の認識した内容に齟齬[そご]が生じ難いです
    • 無形的な表現を有形的な表現へと変換し、言語での発話、文字での記述、などを通して相手へ伝えた内容は、自己の伝えたい内容と相手の認識した内容に齟齬が生じやすく、両者の内容に大きな齟齬を生じる状況も多くみられます
(1000/1000) 外環境への表現
(1000/1000) 外環境への表現

呼吸

  • (1000/1000) 呼吸は、無形体に必要のない行動です
    • 呼吸は、無形界の担当者によって造化され、原素材が自然に全体へ行き渡らない有形体に必要な行動であり、自己の有する生命の活動性を用いて造化している無形体には、自然に原素材が行き渡っています
    • ただし、精神の騒響[ざわめき]を落ち着かせるという目的のために、地上で生活していた頃の習慣で、深呼吸という行動をおこなう場合はありますが、深呼吸という行動をしなくても、騒響を鎮静させようという意志を有したのならば、精神は落ち着きます

睡眠

  • (1000/1000) 睡眠は、無形体に必要のない行動です
    • 睡眠は、呼吸と同様に、原素材の貯蔵量が減少しやすい反面、貯蔵量が回復し難い有形体にのみ必要な、貯蔵量の減少を抑えて回復させる休止の行動であり、無形体は、原素材の貯蔵量が減少しても、貯蔵量は回復しやすいために、活動を休止してでも貯蔵量を回復させる必要性がありません
    • 分霊/内的構造の「はたらき」が休止する状況はなく、常に活動しているために、分霊の有する生命の活動性が絶え間なく付与され続けている無形体も休止/消失しません

食事

  • (1000/1000) 食事は、無形体に必要のない行動です
    • 食事は、あらゆる活動に大量の磁気的作用力を必要とする有形体の磁気的作用力を補うために、食物から有形体へ活動性を取り込む行動であり、磁気的作用力を必要としない無形体には必要ありません
    • 食物から取り込んだ活動性は直接に用いることはできず、磁気的作用力へ変換してのみ用いることができるために、食物から取り込んだ活動性は有形体のみへ用いられ、無形体の活動へ用いられる状況はありません

疲労

  • (1000/1000) 無形体の疲労とは、無形体に貯蔵されている原素材の量が減少したことを自覚する状況を指しています
    • 無形体/内的構造の活動で原素材を消費し、消費量が、分霊から供給される原素材の供給量を上回ることで、無形体に貯蔵されている原素材の量が減少するために疲労を自覚し始め、貯蔵量が減少するほどに、強く疲労を自覚するようになります
    • 地上の生活では、内的構造の活動によって無形体の疲労を感じ取りやすく、この状況は精神疲労とも呼ばれています
    • 内的構造では、高い活動性の程度が付与された表現を造化するほどに、活動性の程度に相応する大量の原素材を必要とします
  • (1000/1000) 無形体/内的構造の活動を一時的に抑制して、原素材の消費量を減少させることで、無形体に貯蔵されている原素材の量が回復するために、疲労を解消できます
    • 一時的な抑制とは、睡眠時の有形体のように活動を休止するのではなく、無形体/内的構造の活動を控えて、安静にする状況を指しています
    • 無形体/内的構造の活動を一時的に抑制しても、分霊から供給される原素材の量は増大しませんが、活動による消費量が減少するために、供給量が消費量を上回り、無形体に貯蔵されている原素材の量が増大していきます
  • (1000/1000) 分霊から無形体へ供給される原素材の量は、分霊が高い活動性の程度へ同調するほどに増大するために、高い活動性へ同調して無形体への供給量を増大させ、消費量よりも供給量を上回るようにすることでも、疲労を解消できます
    • 無形体/内的構造の活動を一時的に抑制して消費量を減少させようとしなくても、分霊からの供給量を増大させて、無形体の貯蔵量を回復できます
    • 瞑想などの、高い活動性へ同調する行為をおこない、分霊の有する生命の活動性の程度を高めていきます
(1000/1000) 疲労の自覚と解消
(1000/1000) 疲労の自覚と解消
  • (1000/1000) 無形体の疲労は、分霊の心がおこなっている「物質の心から受ける誘惑の影響」への制御を緩ませます
    • 内的構造では、物質の心が不誠実な性質を有する活動性によって造化した「利己性/自己中心性/欲望」の表現を、分霊の心が原素材から「克己」の表現を造化して、利己性/自己中心性/欲望と相殺させ、誘惑(利己性/自己中心性/欲望)の干渉を受けて不誠実な性質の表現が造化されないように防いでいます
    • 無形体の疲労は、分霊の心が無形体へ貯蔵されている原素材の消費を抑制するために、克己の造化を減少させますが、分霊の心には、物質の心がおこなう利己性/自己中心性/欲望の造化を抑制することはできません
    • 結果として、克己の造化が減少して、利己性/自己中心性/欲望を充分に相殺できなくなるために、誘惑(利己性/自己中心性/欲望)の干渉を受けて不誠実な性質の表現が造化され、利己的/自己中心的な行為や欲望の追求を制御できなくなります
    • 克己とは、利己性/自己中心性/欲望で構成される様々な誘惑に打ち克[か]とうとする意志に基づいて造化された表現です
    • 克己については3章9節 精神 #克己、誘惑については5章3節 誘惑を参照してください
(1000/1000) 分霊の心による物質の心の制御
(1000/1000) 分霊の心による物質の心の制御
  • (1000/1000) 無形体の疲労が、分霊の同調する活動性の程度へ、直接に影響を与える状況はありません
    • ただし、疲労によって克己の造化が減少して、利己性/自己中心性/欲望の相殺が充分にできなくなることで、意識へ与える物質の心の影響が増大し、相対的に、大霊の心の意識へ与える影響が減少するために、間接的に、分霊の同調する活動性の程度が下降するようになります
    • 分霊の同調する活動性の程度が低くなると、分霊から無形体へ供給される原素材の量が減少するために、無形体の貯蔵する原素材の量を回復し難くなり、疲労を強める循環を形成しやすくなります
    • 意識については、3章8節 意識を参照してください
(1000/1000) 疲労を強める循環
(1000/1000) 疲労を強める循環
  • (1000/1000) 疲労は、苦しみを生み出す原因のひとつとなります
    • 様々な思索(思考)をしていくという意志の方向性と、疲労によって思索し難いという方向性の違いに苦しみを感じ取ります
    • 疲労を強く自覚するほどに、苦しみも強く感じ取るようになります
    • ただし、怠惰/安逸に浸[ひた]っている状況、思索していくという意志を有していない状況、安静にするという意志の方向性を有している状況では、疲労によって苦しみを感じ取りません

健康

  • (1000/1000) 無形体は自己の内面そのものであり、内面の活動が、無形体を健康にも、不健康にもします
    • 内面の健康とは、いくつもの誠実な表現が円滑に並列/並行して造化され、それぞれの表現が、ひとつの総合された調和のある表現として構成されている状況を指しています
    • 一方で、内面の不健康とは、いくつもの表現の造化が混乱/停滞して、それぞれの表現にまとまりのない不調和な状況を指しています
    • 加えて、利己性/自己中心性/欲望に基づく不誠実な表現を造化している、特定の物事へ縛られている、ある種の固定観念/既成概念に囚われている、なども表現の造化へ混乱/停滞を招き、不調和を生み出す要因となります
  • (1000/1000) 内面の活動での調和/不調和は、無形体の放つ輝きに色彩の変化としてみられます
    • 内面の活動が調和していれば、柔軟で鮮やかな透明感のある色彩がみられ、他の様々な色彩と協奏曲を奏[かな]でるように協和しています
    • 一方で、内面の活動が不調和であれば、硬く刺々しい黒ずんだ色彩が、他の様々な色彩から浮き出た不協和としてみられます

老化

  • (1000/1000) 無形体は自己の内面そのものであり、内面の活動が劣化(老化)する状況はありません
    • 劣化は、「制限されたもの」にみられる変化であり、「無限のもの」にはみられません
    • 無限/無窮[むきゅう]の大霊から分割された分霊も無限/無窮の存在であり、分霊のおこなう内面の活動も無限です
    • 内面の不健康な状況が反映されて、無形体の人型の外見が老化しているように視える場合もありますが、これは内面の活動が劣化したのではなく、外見が老化してみえるように無形体の形状が造化されているだけです

  • (1000/1000) 無形体は自己の内面そのものであり、内面の活動に使用期限(死)はありません
    • 使用期限は、劣化と同様に、「制限されたもの」にみられ、「無窮のもの」にはみられません
    • 無限/無窮[むきゅう]の大霊から分割された分霊も無限/無窮の存在であり、分霊のおこなう内面の活動も無窮です

至言の紹介

(1000/1000)「瀞沁」
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どれほどに強い意志を有していても
疲労は徐々に意志を削り蝕[むしば]む病害となります
疲労は次々と誘惑を呼び込み
幻想に囚われさせる罠となります
気づかないうちに背後から忍び寄り
重く伸[の]し掛かかってくるのです
疲労への警戒を怠[おこた]ってはなりません
自己を過信して疲労を軽んじてはいけません
常に生命の輝きで充溢[じゅういつ]するように
日々の生活を工夫していくのです

質疑応答

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無形体全般について

(1000/1000)

 成長段階が向上するほどに、無形体を構成する活動性の範囲も高くなるために、無形体を通して有形界で活動できる範囲は狭く制限を受けるようになります。

 無形体は、分霊が自身の有する生命の活動性を付与して造化する体であり、同時に、分霊の内面そのものを表す体でもあります。無形体を構成する活動性の範囲は、分霊が内面で自覚の有無に関わらず「鮮明に認識できる活動性の範囲」となり、分霊の同調する活動性の程度を上端、鮮明に認識できる下限を下端として構成されています。

 分霊の同調する活動性の程度よりも高い範囲(意識外の範囲)は認識できず、一方で、同調する活動性の程度以下の範囲(意識の範囲)は認識できるものの、同調する活動性の程度に近い範囲ほどに鮮明に認識でき、同調する活動性の程度から遠く離れる範囲ほどに鮮明に認識できなくなります。同調する活動性の程度が向上するほどに、鮮明に認識できる下限の活動性の程度も高くなるために、無形体を構成する活動性の範囲も、有形界を構成する活動性の範囲との重なりが狭くなります。そして、同調する活動性の程度が更に向上すれば、無形体を構成する活動性の範囲と、有形界を構成する活動性の範囲には重なりがなくなり、両者の範囲は乖離していくようになります。

 なお、無形体を造化し維持するために、同調する活動性の程度を上限として無形体へ付与する活動性の程度は、外環境を認識する際に、また、外環境へ表現する際に、基準となる活動性の程度を決定しています。現在に同調する活動性の程度が、無形体へ付与する活動性の程度よりも高い(無形体へ低い活動性の程度が付与されている)としても、基準となる活動性の程度で無形体を通して外環境を認識し、基準となる活動性の程度で無形体を通して外環境へ表現します。分霊の同調する活動性の程度よりも低い活動性の程度を付与して無形体を造化することは分霊自身におこなえますが、同調する活動性の程度に近い活動性の程度ほどに鮮明に認識できる程度が高いために比較的に付与しやすく、一方で、同調する活動性の程度から離れるほどに鮮明に認識できる程度も低くなるために付与し難くなります。更に、同調する活動性の程度よりも大幅に低い活動性の程度は鮮明に認識できなくなるために、無形体へ付与できなくなります。

(1000/1000) 無形体を構成する活動性の範囲と認識の鮮明さ
(1000/1000) 無形体を構成する活動性の範囲と認識の鮮明さ

 成長にともない、地上を鮮明に認識できなくなっていくために、自身が大きな制限を受けてでも直接に地上へ赴[おもむ]いて活動する必要がない限りは、相対的に成長段階が低く地上での活動に制限を受け難い者たちに、地上での活動を任せます。あるいは、地上での活動に制限を受け難い成長段階の者を霊媒として用い、自身の活動を地上へ中継します。

 この質疑応答に関連する内容には、2章1節 世界全体の構造 #質疑応答の「活動性の程度/次元は、惑星から距離が離れるほどに高くなるのですか?」がありますので参考にしてください。

(1000/1000)

 分霊と無形体で、つながりのある次元の範囲が異なるのは、人霊の場合では、動物霊の成長段階では無形体を有しておらず、人霊の成長段階へ移行した後に無形体を造化するためです。分霊(地霊)としては、動物霊の段階から成長し始めるために、動物霊の段階からのつながりを有していますが、一方で、無形体は人霊の段階から造化するために、人霊の段階からのつながりを有するようになります。

 分霊と無形体は、無限の次元の範囲とのつながりを不活性ながらも有しており、成長にともない徐々に活性する範囲が向上していきますが、つながりのある次元の下端に相当する活動性の程度は、分霊と無形体、また、天霊と人霊の用いる無形体で異なります。

 天霊/地霊(動物霊/人霊)で分類される全ての分霊は、4次元の下端(4次元の下位の範囲の下端)から無限に続く、すべての次元とつながりを有しています。地霊は、集合体としての動物霊の成長段階で、4次元の下端(4次元の下位の範囲の下端)から、4次元の下位の範囲の上端までとのつながりを成長を通して活性させ、4次元の下位の範囲の上端まで活性した時点で人霊へと新生し、個体としての人霊の成長段階で、4次元の中位の範囲の下端から徐々に、つながりを活性させていくようになります。一方で、天霊は、個体として、4次元の下端(4次元の下位の範囲の下端)から徐々に、つながりを活性させていくようになります。

 無形体は、個体としての意識を有する人霊/天霊が造化でき、個体としての意識を有していない動物霊は造化できないために、人霊の造化する無形体は、人霊としての活動を始める4次元の中位の範囲の下端から無限に続く、すべての次元とつながりを有するようになります。一方で、天霊の造化する無形体は、天霊としての活動を始める4次元の下位の範囲の下端から無限に続く、すべての次元とつながりを有するようになります。

(1000/1000) つながりのある次元の範囲の違い
(1000/1000) つながりのある次元の範囲の違い

無形体の形状

(1000/1000)

 無形体を有形的認識に基づいて、人型以外の外見にみえる形状として造化することもできます。無形体は、自己が造化している体のために、自己の認識に基づいて、様々な形状へ変化させることができます。なお、無形体は「自己の内面そのもの」のために、外見の形状が変化しても、形状の変化が、無形体の有する機能系統や、機能系統の「はたらき」へ影響を与える状況はありません。

 多くの場合では、自己の有する有形的認識に基づいて、これまでに地上で生活していた頃に用いていた有形体の人型を自覚して、あるいは、自覚できるものの自覚なく造化しており、人型以外の形状へ変化させられるとは思ってもいません。無形体の形状を自己の思い通りに造化できると自覚すれば、動物、想像上の造形物、幾何学模様、などの人型以外の有形的な形状へも自覚して変化させることができるようになります。

 また、自覚して形状を変化させるだけでなく、自覚できるものの自覚なく形状を変化させている場合もみられます。例として、無形体の形状を「活動」と「静止」の状況で区分して捉えた場合に、活動の状況では、外環境へ「はたらきかけ」ようとすると、有形的認識が無形的認識よりも優勢になり、有形的認識に基づく形状(人型)で行動しますが、一方で、立位/座位で深く瞑想しているような、静止の状況では、有形的認識よりも無形的認識が一時的に優勢へと傾きやすくなり、靄[もや]のような球状で生命の活動性によって球状全体が微細に振動している形状や、輪郭の不鮮明な輝きで生命の活動性によって輝きが躍動している形状、などを造化している場合もあります。

 なお、「静止」の状況でみられる形状は、無形的認識に基づいて造化されている無形的な形状ではなく、有形的認識に基づいて造化されている有形的な形状のために、視る者の認識方法に関わらず、霊眼で視えます。これらの形状は、有形的認識よりも無形的認識が一時的に優勢へと傾くことで、人型の形状への囚われに基づいて無形体を造化する自覚の程度が弱くなるためにみられますが、有形的認識に基づいて造化されています。無形的認識に基づいて造化される無形的な形状は、必ず自覚して造化され、自覚できるものの自覚なく造化される状況はありません。

(1000/1000)

 無形体の形状にみられる大きさは、自己の意志で自由に変更することができます。ただし、無形体は「自己の内面そのもの」であり、自己の内面と、無形体の外見的な形状の大きさには関係がありません。言い換えると、無形体の外見的な形状の内側に、自己の内面が収納されているのではありません。

 有形的認識に基づいて捉えると、無形体には有形体と同様に大きさ(体積)があるようにみえますが、一方で、無形的認識に基づいて捉えると、自己の認識できる範囲が無形体の拡さ/大きさといえます。自己が自覚的/無自覚的に認識できる範囲は意識全体の範囲となるために、意識全体の範囲の拡さを上限として、任意の拡さ/大きさを有する無形体の形状が造化されます。なお、自己の内面の拡さ/大きさは、意識全体の範囲となります。意識の範囲については、3章8節 意識を参照してください。

 人型などの有形的な形状の無形体は、有形的認識の内容/程度と密接に関連しており、多くの場合では、これまでに地上で用いていた有形体の体格/大きさを基準として自覚して、あるいは、自覚できるものの自覚なく造化しています。本人の有している習慣の内容/強さや知識の内容/程度によっては、巨人といわれるような大きな人型、小人といわれるような小さな人型、幼い/年少にみえる形状/身長/体格、老齢(高齢で老いている)にみえる形状/体格、などを自覚して造化することもできます。ただし、地上で用いていた有形体にみられる「おおよその人型の大きさ」へ適した外環境が造化されている人霊界では、巨人/小人のような大きさでは生活し難いといえます。

 一方で、無形的な形状の無形体には、形状に任意の拡さ/大きさはなく、常に、意識全体の範囲が形状の拡さ/大きさとなります。

(1000/1000)

 はじめに、「性別」と呼ばれる分類があるのは有形体のみであり、霊に性別はない点へ留意してください。有形体にみられる特定の機能/形状に基づいて「男性/女性/両性/無性」に分類しているのです。

 地上の生活で、性別を有した有形体を用いるために、性別に起因する様々な社会の慣習/風習、生活習慣、思考の方向性、などが有形的認識として経験の機能特性へ保存されます。この性別に起因する有形的認識の内容/程度が、無形界で用いる無形体の形状にも表れますが、成長にともない無形的認識が優勢となるほどに、性別(男性/女性)のあるようにみえる形状や、両性にも無性別にもみえるような形状を自身で選択して造化するようになります。経験の機能特性については、3章7節 心を参照してください。

 有形体は、無形界の造化の担当者によって造形された性別の決められている人型の形状から変化する状況はありませんが、一方で、無形体は、自己が造形し、自己が適宜に形状を変化させることのできる体です。無形体は、自己が「自己の内面そのまま」を反映させて造化している体のために、自覚できるものの自覚なく選択した性別で人型の形状を造化している場合もあれば、一方で、自覚して選択した性別で人型の形状を造化する場合もあり、また、人型や人型以外の形状を含む無性別な形状を造化することもできるのです。

 なお、男性/女性の区別は有形体の有する「機能の違い」に基づいていますが、一方で、男性/女性の差別は地上社会での物的な生活を通して形成された「固定観念/既成概念」に基づいています。男性/女性で区別するのと、男性/女性を差別して扱うのは異なります。

 この質疑応答に関連する内容には、5章2節 幻想 #質疑応答の「序列が幻想に基づく捉え方であるのならば、会社の役職も幻想に基づいて造り出されているのですか?」がありますので参考にしてください。

(1000/1000)

 無形体の形状は、有形的な形状と無形的な形状のどちらかを選択して造化します。自身で形状を規定した有形的な形状と、自身で形状を規定しない無形的な形状が、混在して造化される状況はみられません。

 惑星圏無形界(人霊界)で生活する人霊の場合では、認識に占める有形的認識が無形的認識よりも優勢なために、自身で形状を規定した鮮明な人型の有形的な形状を造化していますが、成長にともない無形的認識が優勢へと傾きはじめると、不鮮明な人型の有形的な形状が造化される状況もみられるようになります。この状況は、認識に占める有形的/無形的認識の割合によって、有形的な形状の鮮明度が変化することを表しており、認識に占める有形的認識の割合が増大するほどに有形的な形状が鮮明となり、逆に、無的認識の割合が増大するほどに有形的な形状が不鮮明となります。有形的な形状が不鮮明な状況では、有形的な形状の輪郭がぼやけて不鮮明であったり、輪郭が透き通るように明滅している(輪郭があるようにも無いようにもみえる)ようになります。

 認識に占める有形的/無形的認識の割合は自覚して、あるいは、自覚できるものの自覚なく変化するために、自覚して有形的/無形的認識の割合を変化させて、任意の鮮明度で有形的な形状を造化することもできれば、一方で、成長の程度や固定観念/既成概念などによって自覚できるものの自覚なく有している有形的/無形的認識の割合に基づき、相応する鮮明度の有形的な形状を造化している場合もあります。

(1000/1000) 無形体の形状と鮮明度
(1000/1000) 無形体の形状と鮮明度

 そして、認識に占める無形的認識の割合が増大し、有形的認識によりも無形的認識が優勢へと傾くようになると、自身で形状を規定しない無形的な形状を自覚して造化できるようになります。有形的な形状は自覚して、あるいは、自覚できるものの自覚なく造化できますが、一方で、無形的な形状は必ず自覚して造化され、自覚できるものの自覚なく造化される状況はありません。なお、惑星圏無形界(天霊界)で生活する天霊の場合は、無形的認識のみを有しており、無形的認識のみが認識に占めているために、自覚の有無に関わらず無形的な形状のみを造化しています。

 宇宙圏無形界で生活する人霊/天霊の場合は、有形的/無形的認識をともに有しており、認識に占める有形的/無形的認識の割合を自身の意志で調整できる程度が高いために、眼前の状況に適切な無形体の形状を適宜に選択して造化します。有形的な形状を造化する際には、任意の鮮明度を自由に選択できます。

(1000/1000)

 これまでにスピリチュアリズムで認知されている、幽体(アストラル体)、霊体(メンタル体)、神体(真体/スピリチュアル体/コーザル体)、などで呼ばれる霊的な体を成長にあわせて「順次に脱ぎ捨てていく」という表現は、成長段階の節目にみられる意識の大きな変容を指しています。これらの霊的な体は、同調する活動性の程度に相応して造化する無形体の程度を表現しており、無形体は「自己の内面そのもの」のために、自己の内面の程度(認識の程度、意識の拡さ、など)を表しているといえます。霊的な体は、高い活動性の程度を付与して造化するほどに精細な無形体(神体以上)となり、低い活動性の程度を付与して造化するほどに有形体に近似する粗雑な無形体(幽体)となります。

 成長の程度は、僅かにでも高くなるほどに意識の変容を感じ取りますが、それらの中でも、内的成長度で200、600、1001(1000ではありません)に相当する成長の程度へ移行する際には、意識の大きな変容を感じ取ります。内的成長度と成長の程度については、4章3節 内的成長度を参照してください。

 内的成長度200に相当する成長の程度は、自覚して成長へ努めるようになる節目を表しています。200未満に相当する成長の程度では自己を自覚して内省するという実感を感じ難いですが、この節目を越えることで、自己を積極的に自覚して内省するようになります。幽体(アストラル体)と呼ばれている体は、内的成長度1-200未満に相当する成長の程度で造化する無形体の程度を、また、霊体(メンタル体)と呼ばれている体は、内的成長度200-600未満に相当する成長の程度で造化する無形体の程度を指しており、有形的な形状の無形体となります。

 内的成長度600に相当する成長の程度は、認識の次元が5次元へと移行し、物事の捉え方が大きく変化する節目を表しています。この節目が地上/惑星圏無形界での学びの修了を指しており、地上では覚醒の成長段階への移行となります。神体(真体/スピリチュアル体/コーザル体)と呼ばれている体は、内的成長度600-1000に相当する成長の程度で造化する無形体の程度を指しており、主に無形的な形状の無形体となります。覚醒の成長段階については、4章4節 覚醒を参照してください。

 内的成長度1001(1000よりも高い)に相当する成長の程度は、認識の次元が8次元へと移行する節目を表しています。地上で成長できる上限が7次元のために、地上で理解できる認識の程度ではありません。

 意識は自己という「主観性そのもの」であり、意識の大きな変容は、自己が物事を捉える際の認識に大きな変化を与えるために、自己が造化し自己の内面が反映されている無形体も大きく変化させます。認識の大きな変化に基づいて造化される無形体は、これまでに造化していた無形体を、脱ぎ捨てる、生まれ変わったような、と表現できるほどの変化を感じ取るようになりますが、実際に、自己が造化している無形体を脱ぎ捨てて、新たに無形体を造り出すのではありません。無形体の程度が変化するだけです。加えて、意識の大きな変容は、内的成長度1001に相当する成長の程度へ移行する際に感じ取るのが最後ではありません。宇宙圏無形界で無限に成長していく過程では、意識に大きな変容を感じ取る節目といえる段階が無数にあり、節目となる段階を移行する都度に、意識の大きな変容を感じ取ります。

 なお、幽体/霊体/神体の語は、幽界/霊界/神界の語の対として用いられています。それぞれの界から次の界へ移行する際に、意識の大きな変容を感じ取るために、それぞれの界で対となる体を脱ぎ捨てていくと表現されているのです。幽界/霊界/神界については、2章1節 世界全体の構造 #質疑応答の「これまでに無形界から伝えられた世界の構造と、このサイトで紹介されている構造には、どのようなつながりがありますか?」を参照してください。

機能系統について

(1000/1000)

 機能系統の活性/不活性な状況に関わらず、無形体の機能系統そのものは常に存在しています。

 不活性な状況とは、電子回路の使用できない範囲に譬[たと]えられ、大きな電子回路を有していても、不活性の範囲を使用することはできず、活性して、電気信号を流せる範囲のみを使用できます。当然ながら、使用できる範囲が小さいよりも、大きくなるほどに、電気信号を処理できる程度は高くなります。

 無形体の機能系統は、自己の内面に有している「認識の方向性」を分類したものであり、様々に学び成長する過程で新たに獲得する「認識の方向性」もあります。これらの「認識の方向性」を活用できる程度が機能系統の活性/不活性で表され、不活性であれば活用できませんが、活性し始めると活用できるようになり、更に、活性の程度(認識の程度)が高くなるほどに活用できる程度も向上します。

(1000/1000)

 無形体の機能系統は、感受系、有象系、無象系、の3つの系統が無限に活性していくという捉え方で無限の成長を表現しており、成長にともない機能系統の系統数が増加/減少する状況はありません。

 これまでに地上で認知されている捉え方では、アストラル体、メンタル体、コーザル体、ブッディ体、それ以上のバイブレーションで用いる体、などでの、成長段階によって用いる霊的な体を移行していくことで、それぞれの霊的な体が有している機能を活用すると捉えています。一方で、このサイトで紹介している無形体の機能系統の捉え方は、無形体という「ひとつの体」を、成長によって無限に活性させていくと捉えています。

 ある成長段階での感受系/有象系/無象系それぞれの活性の程度を総合した無形体の状況が、アストラル体、メンタル体、コーザル体、ブッディ体、それ以上のバイブレーションで用いる体、などに相当することになります。

(1000/1000) 認知されている霊的な体と無形体との対比
(1000/1000) 認知されている霊的な体と無形体との対比

(1000/1000)

 感受系/無象系の活性の総合が、無形的認識に基づいて考察/内省する程度と、考察/内省する上限の範囲を決定しています。無形的認識に基づいて考察/内省する程度は感受系/無象系の活性と関連しており、一方で、無形的認識に基づいて考察/内省する上限の範囲は無象系の活性と関連しています。

 内的成長度1に相当する成長段階から感受系は活性し始めているために、動物霊から人霊へ新生した時点で、無形的認識に基づいて考察/内省することができます。成長段階の向上にともない、無形的認識に基づいて考察/内省する程度も徐々に高くなります。ただし、無形的認識に基づいて考察/内省する上限の範囲は、内的成長度500に相当する成長段階へ至るまでは変化せず、おおよそ同等の範囲のままとなります。内的成長度500未満に相当する成長段階では、成長にともない、同等の範囲の内容を考察/内省する程度が高くなります。

 内的成長度500に相当する成長段階からは、感受系の活性に加えて、無象系の活性も始まり、無形的認識に基づいて考察/内省する上限の範囲が拡大していきます。内的成長度500以上に相当する成長段階では、成長にともない、考察/内省する範囲が拡大するとともに、考察/内省する程度も高くなります。無象系の未活性な内的成長度500未満に相当する成長段階では、無形的認識に基づいて考察/内省する上限の範囲は比較的に狭いですが、無形的認識に基づいて考察/内省できないのではない点に留意してください。

 実際に無形的認識に基づいて考察/認識する際には、成長段階に相応する「考察/認識する上限の範囲」内で、保存している習慣の内容/強さ、貯蔵している情報/知識の内容/程度、固定観念/既成概念(囚われ)の内容/強さ、利己性/自己中心性/欲望、などの内面の状況が考察/内省する範囲を狭小に制限します。内面の状況から一切の影響を受けることなく、成長段階に相応する「考察/認識する上限の範囲」で考察/認識はできず、必ず影響を受けており、内面の状況から「どの程度」に影響を受けているのかは、ひとつひとつの眼前の状況によって異なります。ただし、内面の状況が、成長段階に相応する「考察/認識する上限の範囲」よりも拡い範囲を考察/内省させるように、はたらく状況はありません。また、内面の状況は、考察/内省する程度へは影響を与えません。

 なお、内的成長度1に相当する成長段階から始まる有象系の活性は、有形的認識に基づいて考察/認識する程度を向上させますが、成長段階に関わらず、考察/認識する上限の範囲は変化しません。考察/認識する上限の範囲が変化しないのは、有形的認識に基づく考察/認識は、範囲を規定することで成立しているためです。これは、有象系の活性にともない、単位時間あたりに有形的な表現を造化できる総量は増大するものの、ひとつの有形的な表現が内包する量は増大しないことにも関連しています。実際に有形的認識に基づいて考察/認識する際には、無形的認識に基づいて考察/認識する際と同様に、保存している習慣の内容/強さ、貯蔵している情報/知識の内容/程度、固定観念/既成概念(囚われ)の内容/強さ、利己性/自己中心性/欲望、などの内面の状況が考察/内省する範囲を狭小に制限します。有形的/無形的や有形的認識/無形的認識の定義については、1章1節 サイトを読むにあたって #有形的/無形的の違いを参照してください。

(1000/1000) 無形的認識に基づいて考察/内省する程度/範囲
(1000/1000) 無形的認識に基づいて考察/内省する程度/範囲

無形体を通した活動

(1000/1000)

 地上での無形体を通した外環境の認識に物的な距離は関係しません。自己の内面の状況のみが無形体を通して外環境を認識する範囲/程度を決定しています。地上で用いられている人工的な尺度としての物的な距離と、無形体を通して外環境を認識する精神的な尺度で捉える距離は異なる点に留意してください。物的な距離が近くても精神的な距離に遠さを感じているのであれば、肉眼で視える眼前の範囲であったとしても、無形体を通して認識し難くなります。逆に、物的な距離が遠くても精神的な距離に近さを感じているのであれば、肉眼で視えない範囲であったとしても、無形体を通して認識しやすくなります。

 無形体を通した外環境の認識は、同調する活動性の程度に相応する意識全体の範囲を上限として認識でき、自己の自由意志で自覚的/無自覚的に認識する範囲を適宜に決めています。同調する活動性の程度が外環境を認識する範囲/程度を決定しており、その範囲/程度の中で、固定観念/既成概念の内容/強さ、知識の内容/程度、意識の偏重する範囲、などが外環境を認識する範囲/程度を制限しています。

 加えて、無形体では、有形体の肉眼で視える視界と同様の景色を有形的に視る(霊眼で視る)こともできれば、全く異なる範囲を無形的に認識することもできます。肉眼で視える視界と同様の景色を視る場合には、肉眼で物的に視えている3次元の景色へ重ね合わせるように、霊眼で4次元の景色が視えています。ただし、肉眼に視える3次元の景色と、霊眼に視える4次元の景色は、全く同じではなく、類似する側面もあれば、異なる側面もあります。肉眼/霊眼での視え方の違いについては、2章3節 有形界の構造 #質疑応答の「地上の物事/現象を視たときに、肉眼で視ている/霊眼で視ているという識別はできますか?」を参照してください。

 そして、無形体を通して、有形体の肉眼で視える視界と同様の景色を霊眼で有形的に視ながら、同時に、視界とは全く異なる範囲を無形的に認識することもできます。無形体を通した外環境の認識は、有形体のように五官へ制限されないために、無形体を通して五官と対比される五感(霊視/霊聴/霊嗅/霊味/霊感)によって視覚/聴覚/嗅覚/味覚/触覚を認識しながらも、有形体の五官とは全く異なる認識も同時におこなえるのです。無形体を通して認識しているという明確な自覚があるのならば、肉眼で視える視界と同様の景色を視る割合/程度と、視界とは全く異なる範囲を認識する割合/程度は自己の意志で適宜に変更できます。

(1000/1000)

 はじめに、地上(有形界)での無形体を通して認識できる範囲が有形体の周囲に限定されないことについては、この節の質疑応答の「地上では、無形体を通した外環境の認識に距離が影響を与えますか?」を参照してください。

 地上で生活する人は、有形体を通して認識できる有形体の周囲の外環境だけでなく、有形体の周囲に制限されない拡い範囲も無形体を通して認識していますが、地上全体のような、有形体の周囲の外環境よりも拡い範囲の様々な物事/現象は、無形体を通して視る/聴くなどの有形的認識に基づいて自覚的に(自覚して/自覚できるものの自覚なく)認識できません。

 無形界で生活する人霊は、有形的な形状として造化している無形体の周囲の外環境(視界内)だけでなく、更に拡い範囲(視界外)を視る/聴くなどの有形的認識に基づいて自覚して認識することもできます。この「視界」という語には、視る範囲だけでなく、視る、聴く、嗅ぐことのできる範囲が含まれています。視界外も有形的に認識できるのは、無形界では、精神的に感じ取る距離感のみが自覚して、あるいは、自覚できるものの自覚なく有形的に認識できる範囲を決定しているためです。また、無形的な形状として造化している無形体の範囲内を無形的認識に基づいて自覚的に認識することもできますが、同じ範囲内を有形的認識に基づいては認識できません。無形体を有形的な形状として造化している場合とは異なり、無形的な形状として造化している場合は、無形体の周囲の外環境を認識しているのではない点に留意してください。

 一方で、地上で生活する人は、無形界で生活する人霊と同様に、無形体を通して有形体の周囲の外環境と同様の範囲(視界内)を有形的認識に基づいて自覚的に認識するだけでなく、更に拡い範囲(視界外)も有形的認識に基づいて無自覚的には認識していますが、視界外を有形的認識に基づいて認識しているものの、認識していることを自覚できません。これは、有形体を通して受ける有形的認識に基づく粗雑/鈍重な感覚によって、無形体を通して受ける有形的認識に基づく精細な類似する感覚が埋もれてしまうためです。視界内は視界外よりも精神的な距離感を近く感じているために、視界内から無形体を通して受ける感覚は比較的に埋もれ難いものの、視界外から受ける感覚は完全に埋没しているのです。

 なお、視界外となる地上全体などの拡い範囲を無形的認識に基づいて自覚的に認識することはできます。視界内/視界外に関わらず、無形的認識に基づいて自覚的に認識するには、認識に占める無形的認識の割合が大きく占めている必要があります。無形的認識の割合が大きく占めているほどに、無形体を通して受ける無形的認識に基づく精細な感覚を自覚して認識しやすくなり、同時に、有形的認識の占める割合が小さいために有形体を通して受ける有形的認識に基づく粗雑/鈍重な感覚を自覚して認識しない(粗雑/鈍重な感覚へ自覚して意識を向けない)ようにできます。そのため、無形体を通して受ける無形的認識に基づく精細な感覚が有形体を通して受ける粗雑/鈍重な感覚へ埋もれ難くなり、無形的認識に基づいて、視界内/視界外を自覚して認識できるようになるのです。

(1000/1000) 認識方法と認識する範囲
(1000/1000) 認識方法と認識する範囲

 地上で生活する人も、無形界で生活する人霊と同様に、無形的な形状として造化している無形体の範囲内を無形的認識に基づいて自覚的に認識できます。この範囲内には、有形体の周囲の外環境と同様の範囲(視界内)も含まれています。ただし、認識に占める無形的認識の割合が大きく占めている状況では、有形的認識の占める割合が小さいために、視界内に相当する範囲を無形的認識に基づいて自覚的に認識できる程度は高いものの、有形的認識に基づいて自覚的に認識できる程度は、無形的認識に基づいて自覚的に認識できる程度よりも「相対的」に低くなります。成長にともない、認識に占める無形的認識の「絶対的」な割合が大きく占めるようになるために、有形的認識の占める割合は「相対的」に小さくなりますが、有形的認識に基づいて自覚的に認識できる「絶対的」な程度は高くなります。絶対的と相対的の違いに留意してください。

 この質疑応答に関連する内容には、3章8節 意識 #質疑応答の「自覚的/無自覚的に認識できる範囲と意識の範囲には、どのようなつながりがありますか?」がありますので参考にしてください。

(1000/1000)

 無形体の放つ輝きは、基本的には、有形的な表現へと変換される前の、無形的な表現によって既に色彩が変化しているために、無形的な表現の内容に基づいて変換された有形的な表現では色彩が変化しません。

 外環境へ表現するために、あるいは、内環境で考察するために、内的構造で造化される表現は、無形的な表現が造化された後に、有形的な表現へと変換されるために、無形的な表現が造化された段階で、表現の内容(内容の有する方向性/程度)に相応する色彩が無形体の輝きに変化としてみられます。その後に、無形的な表現が有形的な表現へと変換されても、表現の形状を変換する程度(真実度)に関わらず、無形的な表現と有形的な表現は同じ方向性/程度の内容を示しているために、無形的な表現によって既に変化した色彩が、更に変化することはありません。

 ただし、既に造化されている有形的な表現の内容を土台として、新たに有形的な表現を造化した(同じ形状から同じ形状へ変換する)際には、色彩に変化がみられます。これは、土台とした有形的な表現の内容(内容の有する方向性/程度)と、新たに造化した有形的な表現の内容(内容の有する方向性/程度)が異なるためです。同様に、無形的な表現の内容を土台として、新たに無形的な表現を造化した際にも、色彩に変化がみられます。なお、有形的な表現の内容を土台として、新たに無形的な表現を造化した(ある形状から他の形状へ変換する)際には、色彩に変化がみられる場合もあれば、色彩に変化がみらない場合もあります。

(1000/1000)

 有形体の活動量/活動の強度は、無形体の疲労に無関係ではありませんが、関連性は低いです。

 分霊から無形体と、無形体から内的構造へは、原素材は、水路へ水が流れるように比較的に速く供給されますが、無形体から有形体へは、土壌に水が浸透するように、ゆっくりと供給されます。正確には、無形体から有形体へは水路へ水が流れるように比較的に速く充分な量の原素材が供給されているのですが、有形体へ浸透し難いために、ゆっくりと有形体へ貯蔵されていきます。

 有形体の活動量が増大し、また、活動の強度が高くなり、有形体の貯蔵する原素材の量が減少(有形体の疲労)したために、外的優位性によって無形体から有形体へ供給される原素材が、有形体へ浸透しやすくなったとしても、単位時間あたりに有形体へ貯蔵される量よりも、単位時間あたりに分霊から無形体へ供給され無形体へ貯蔵される量のほうが遥[はる]かに多いです。そのため、有形体の活動によって、無形体の貯蔵する原素材の量が減少したために、無形体の疲労を感じ取る状況は少ないです。無形体の疲労を感じ取るほとんどの状況は、内的構造の活動によって無形体の貯蔵する原素材が減少したためにみられます。ただし、座っておこなわれる執筆/読書などの「有形体の移動の少ない活動」であっても、運動や重量物を運ぶような「有形体の移動の多い活動」であっても、精神で造化した表現に基づいて有形体を活動させているために、精神でおこなわれる表現の造化へ無形体の貯蔵する原素材を消費しています。外的優位性については、4章5節 優位性 #外的優位性を参照してください。

 寧[むし]ろ、無形体の貯蔵する原素材の量が減少(無形体の疲労)したために、有形体へ供給できる原素材の量が制限される(供給量が減少する)ことで、有形体の貯蔵する原素材の供給量よりも消費量が上回りやすくなり、有形体の疲労を感じ取りやすくなる状況が多くみられます。例として、地上では、読書、執筆、パソコンでの作業、などにみられるような座り通しで有形体の活動量/活動の強度は低いにも関わらず、内的構造での活動が活発なために無形体の疲労(精神疲労)が起こり、同時に、有形体の倦怠感を感じ取りやすくなる状況が挙げられます。

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