優位性

4章 成長の構造 - 5節 優位性

個々の記述の真実度: 999.2-1000
節全体の真実度: 1000
節全体の活動性: 1000

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優位性とは

  • (1000/1000) 優位性とは、分霊から無形体、無形体から内的構造、無形体から有形体への、原素材の供給量を決定する影響力の程度を表しています
    • 優位性は、内的成長度として示される「分霊の同調する活動性の程度」を、原素材の供給量という側面からみた捉え方であり、数値などで表される指標ではありません
    • 優位性は、内的成長度として測定される数値が、原素材の供給量へ与える影響を考察する際の参考として、自己の成長へ活用してください
  • (1000/1000) 優位性は、内的優位性、外的優位性、の2つに区分され、それぞれの優位性によって、単位時間あたりに無形体/有形体/内的構造へ供給される原素材の量が決まります
    • 内的優位性が、個体へ供給される原素材の総量を決定する本質であり、外的優位性は、地上でのみ適用される補助的な優位性を示しています
(1000/1000) 原素材が供給される流れ
(1000/1000) 原素材が供給される流れ

内的優位性

  • (1000/1000) 内的優位性は、内的構造において、意識に占める物資の心/大霊の心の「それぞれの割合」が与える影響力の強さを示しており、分霊から無形体、無形体から内的構造、無形体から有形体への、単位時間あたりに供給される原素材の量を決定します
    • 意識に占める物質の心/大霊の心の割合が、分霊の同調する活動性の程度を決めているために、意識に占める大霊の心の割合が増大し(相対的に物質の心が占める割合は減少する)、意識へ与える影響力が強くなるほどに、分霊の同調する活動性の程度は高くなり、原素材の供給量も増大します
    • 逆に、意識に占める物質の心の割合が増大し(相対的に大霊の心が占める割合は減少する)、意識へ与える影響力が強くなるほどに、分霊の同調する活動性の程度は低くなり、原素材の供給量も減少します
    • 意識に占める物質の心/大霊の心の割合については、3章8節 意識を参照してください
  • (1000/1000) 内的優位性に基づく原素材の供給は、水路に水が流れるように、比較的に速く供給される特徴を有しています
    • 自己の本質である分霊/内的構造と、自己が絶え間なく造化し続けている無形体は、どちらも「自己そのもの」といえるために、原素材の供給は円滑におこなわれ、供給に遅滞はみられません

外的優位性

  • (1000/1000) 外的優位性は、外的構造において、有形体が原素材を受け入れることのできる程度を示しており、有形体へ単位時間あたりに浸透する原素材の量を決定します
    • 無形体から有形体へ供給されている原素材の量は、内的優位性によって決まりますが、有形体へ供給されている原素材を、有形体が浸透できる量は、有形体の疲労の程度によって変化します
    • 有形体へ貯蔵されている原素材の量が比較的に多く、有形体の疲労の程度が弱い場合には、無形体から有形体へ供給されている原素材の量に関わらず、有形体は原素材を浸透し難くなります(供給されているのに貯蔵され難い)
    • 有形体へ貯蔵されている原素材の量が少なくなり、有形体の疲労の程度が強くなるほどに、有形体は原素材を浸透しやすくなります
  • (1000/1000) 外的優位性に基づく原素材の浸透は、土壌に水が滲み込むように、ゆっくりと浸透する特徴を有しています
    • 無形体は、自己が絶え間なく造化し続けている形体ですが、一方で、有形体は、無形界の造化の担当者によって造化された形体であり、道具であって「自己そのもの」ではないために、原素材の浸透には遅滞がみられます
    • 有形体が原素材を浸透できる程度は、土壌の硬さに譬[たと]えることができ、水(原素材)が土壌(有形体)の表面に多く溜まっていても、土壌が硬ければ滲み込み難く、一方で、水の溜まりが少なくても、土壌が柔らかいのならば、滲み込みやすくなります
    • 内的優位性に基づいて、単位時間あたりに無形体から有形体へ供給される原素材の量は増大していたとしても、外的優位性に基づいて、有形体が原素材を浸透し難いのならば、有形体へ浸透する量は少ないです
  • (1000/1000) 外的優位性は、内的優位性に依存しており、有形体の疲労の程度が強く、有形体が原素材を浸透しやすい状況にあったとしても、分霊の同調する活動性の程度が低いのならば、有形体へ供給される原素材の量は少ないために、有形体へ貯蔵されていく原素材の量も少ないです
    • 有形体へ原素材を供給する源流となる「分霊から無形体へ供給される量」が少ないのならば、下流へと流れる量も少ないままなのです
    • 同調する活動性の程度が高くなるほどに、無形体から涵養の糸を通して有形体へ、単位時間あたりに供給される原素材の量が増大し、そのうえで、有形体の疲労の程度が高くなるほどに、有形体へ単位時間あたりに浸透する原素材の量が増大します
(1000/1000) 供給される原素材の量
(1000/1000) 供給される原素材の量

原素材の貯蔵

  • (1000/1000) 無形体/有形体には、貯蔵できる原素材の量に上限があります
    • 無形体/有形体の原素材の貯蔵量が上限に達しているのならば、原素材が供給されていたとしても、上限よりも多く貯蔵されません
    • ただし、無形体/有形体は絶え間なく活動しており、活動へ原素材を消費しているために、貯蔵量が上限に達して満杯となっている状況は稀です
  • (1000/1000) 無形体に原素材を貯蔵できる量は、本質的には無限です
    • 分霊の成長の程度によって、現在の無形体に貯蔵できる量の上限が決まります
    • 分霊の成長にともない、無形体に原素材を貯蔵できる量の上限は増大していきます
    • 同調する活動性の程度は、分霊から無形体へ、単位時間あたりに原素材が供給される量を決定しますが、無形体に貯蔵できる上限量には関係ありません
    • 分霊の成長の程度/同調する活動性の程度については、4章3節 内的成長度を参照してください
(1000/1000) 無形体への供給量と貯蔵できる上限量
(1000/1000) 無形体への供給量と貯蔵できる上限量
  • (1000/1000) 有形体に原素材を貯蔵できる量は、有形体を用いる前に事前に決めており、有形体を用い始めてから変動する状況はありません
    • 無形界の造化の担当者によって有形体が設計された時点で、個々の有する地上での目的/役割に適切な「貯蔵できる量の上限」が決められています
    • 個々によって地上での目的/役割の内容は様々なために、原素材を貯蔵できる量の上限も、個々の用いる有形体によって様々です
    • 地上で、有形体の使用を始めた段階(幼児)では、事前に決めた貯蔵できる量の上限よりも、大幅に少ない量までしか貯蔵できませんが、有形体の成長にともない、徐々に「事前に決めた上限量」まで貯蔵できるようになります
    • なお、有形体の体格の大きい/小さいは、原素材を貯蔵できる量の上限とは関係なく、体格が大きくても貯蔵できる上限量が少ない場合もあれば、一方で、体格が小さくても貯蔵できる上限量が多い場合もあります
    • 疲労の程度は、有形体へ単位時間あたりに原素材が浸透する量を決定しますが、有形体に貯蔵できる上限量には関係ありません
    • 同様に、有形体の劣化(老化)は、原素材が造化へ用いられる効率を低下させますが、原素材を貯蔵できる量の上限には関係ありません
(1000/1000) 原素材の貯蔵量
(1000/1000) 原素材の貯蔵量

至言の紹介

(1000/1000)「シルバーバーチ」
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精神的にも霊的にも自己を厳しく修養し
生活のすべての側面を適切に統制し
自己は本来は霊であるという自覚をもって
行動のすべてに霊の優位性を反映させるのです
「霊の自覚に基づく修養生活」が最高の生き方です

質疑応答

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原素材の供給/消費

(1000/1000)

 はじめに、外環境の周期が有形体の貯蔵する原素材の量(疲労の強さ)へ与える影響の程度は、個々の用いている有形体の様々な体質によっても大きく異なるために、必ず、個々の体験を通して詳細に考察するようにしてください。有形体の様々な体質の中で、原素材の貯蔵量に影響を与えやすい体質には、原素材を貯蔵できる上限量、原素材を造化へ用いる利用効率(有形体を使用し始める前に決めた利用効率と、有形体を使用し始めた後の劣化の進行による利用効率を含む)、熱の強さ、などが挙げられます。

 無形体は「自己の内面そのもの」が造化されている形体のために、外環境の周期から原素材の貯蔵量へ直接的な影響を受け難い(無形体は内面の状況からのみ影響を受ける)ものの、一方で、物質の心を内包する有形体は、外環境の周期から直接的に影響を受けて、有形体の均衡/調和を崩しやすい特徴がみられます。下記では、外環境の周期が有形体の貯蔵する原素材の量へ与える影響を、外環境にみられる無数の周期の中から、日常の生活で実感しやすい周期として、1日(昼夜)、1ヶ月(月の満ち欠け)、1年(四季)、の3つを例として紹介します。

 3つの周期の中で短期の周期を形成している、1日(昼夜)の周期では、有形体での活動時に様々な活動(行為)の造化へ原素材が消費され、消費量が供給量を上回るために徐々に貯蔵量が減少します。活動を控える休養時には、供給量が消費量を上回るために徐々に貯蔵量が回復していきます。昼間に活動する場合では、起床した朝に1日の中で最も原素材の貯蔵量が多く、昼間の活動で徐々に原素材が減少し、夕方頃に最も原素材の貯蔵量が少なくなり、疲労を自覚するようになります。夕方以降の夜間に活動を控え、休養/睡眠を摂ることで、貯蔵量が徐々に増大(回復)していきます。

 中期の周期を形成している、1ヶ月の周期では、月の満ち欠けに表される地球/月/太陽の重力の変化によって、望月へ近いほどに、物質の心の影響力が増大するために、自覚して、あるいは、自覚できるものの自覚なく興奮性が強くなり、原素材の貯蔵量が減少して疲労があっても自覚し難くなります。疲労の程度を正確に自覚できないために、活動量を適切に調節できなくなり、更に原素材の貯蔵量を減少させやすく、自覚のない強い疲労を起こしている場合が多くみられます。一方で、朔月へ近いほどに、重力の変化から受ける物質の心の影響力は減少するために、疲労の程度を正確に自覚しやすく、疲労の程度にあわせて活動量を適切に調節できるようになります。なお、原素材の貯蔵量の減少を自覚することが「疲労」の定義を指していますが、疲労があっても気づいていない場合もあります。疲労があっても気づいていない状況については、3章5節 有形体 #質疑応答の「強い疲労があっても、自覚していないことがありますか?」を参照してください。

 長期の周期を形成している、1年の周期では、日本の場合には、四季の気温の変化によって、気温が高い(外環境の熱が高い)ほどに、有形体の熱も上昇するために、汗出が多くなり、汗出によって原素材を大量に消耗し、強い疲労を起こしやすくなります。また、外環境/有形体の熱の上昇に対して、物質の心は強く反応するために、1か月の周期にみられる望月の期間と同様に、強い興奮性によって、疲労を自覚し難くなり、加えて、寝付き難い、睡眠時に頻繁に眼が覚める、などがみられ、原素材を大量に消費しやすいものの、回復させ難くなります。そして、気温が低くなり始める秋季は、1年の中で最も原素材の貯蔵量が減少しており、物質の心による興奮性も弱まり始めるために、強い疲労を自覚します。夏季に減少した原素材の貯蔵量は、短期間で回復する量ではなく、睡眠を多く摂っても不足を感じ、倦怠感を感じやすくもなります。更に気温が低くなる冬季に、貯蔵量はゆっくりと回復していきます。

(1000/1000) 外環境の周期から受ける原素材の貯蔵量への影響
(1000/1000) 外環境の周期から受ける原素材の貯蔵量への影響

(1000/1000)

 はじめに、有形体に貯蔵する原素材の中で、夏季に減少した原素材の貯蔵量が短期間で回復せずに、冬季にゆっくりと回復していくことについては、この節の質疑応答の「外環境の周期が原素材の貯蔵量へ、どのように影響を与えていますか?」を参照してください。この内容は、日本の風土に基づいて記述しているために、他の地域/風土では当てはまらない場合もあります。

 有形体の貯蔵する原素材は、短期間で使用する貯蔵量と、予備として備蓄している貯蔵量に大別されます。短期間で使用する貯蔵量は、日常の様々な活動に消費され、毎日の睡眠などで優先して貯蔵量を回復させます。一方で、予備として備蓄している貯蔵量は、日常の活動で原素材の消費量が増大したために「短期間で使用する貯蔵量」が少なくなり、日常の活動へ消費する原素材が不足し始めると消費されるようになります。この仕組みは、原素材が有形体へゆっくりと貯蔵される(水が土壌へ滲み込むようにゆっくりと貯蔵され、速く貯蔵されない)ことに関連しており、どのような活動の状況であったとしても、できる限り活動を継続させて有形体を維持しようとする「物質の心のはたらき」によっておこなわれています。しかし、予備として備蓄している貯蔵量は、毎日の睡眠などによって「短期間で使用する貯蔵量」が回復した後に、僅かずつ貯蔵量を回復させていくために、貯蔵量に回復し難い傾向がみられます。

 なお、分霊から無形体へ供給される原素材を、無形体は速く貯蔵でき(水路へ水が流れるように速く貯蔵される)、消費量が増大して無形体の貯蔵する原素材の量が大きく減少したとしても貯蔵量を回復させやすいために、貯蔵量が有形体のように用途によって分けられていません。

 日本の夏季は、高い気温と湿度によって汗出が増え、原素材の消費量が増大するものの、熱(暑さ)によって睡眠は浅くなりやすく、原素材の貯蔵量は回復し難いために、供給量よりも消費量の多い状況が続きます。短期間で使用する原素材の貯蔵量は少ないままで推移し、予備として備蓄している貯蔵量から大量に消費します。冬季に入ると汗出は少なくなり、原素材の消費量が夏季に比べると減少するために、消費量よりも供給量の多い状況が続き、短期間で使用する原素材の貯蔵量を回復しやすくなります。短期間で使用する原素材の貯蔵量が充分に蓄えられると、短期間で使用する貯蔵量の中から予備として備蓄している貯蔵量へ僅かずつ移して、予備として備蓄している貯蔵量を回復させていきます。

 短期間で使用する貯蔵量が充分に蓄えられていても、予備として備蓄している貯蔵量が少ないのならば、強い疲労を感じ取ります。しかし、ある日に活動量が少なく活動の強度も低かったために、短期間で使用する貯蔵量がほとんど減少していない場合には、予備として備蓄している貯蔵量が少なく疲労を感じていたとしても、眠たくならない、睡眠を摂りたいと感じない、眠れない、などがみられるようになります。

 有形体の貯蔵する原素材の供給/消費は、倉庫に保管している荷物の入庫/出庫に譬[たと]えられます。短期間で使用する貯蔵量は、倉庫の入口付近へ積み上げている荷物に相当し、倉庫の入口に近いために、入庫(供給)しやすく、出庫(消費)もしやすいです。一方で、予備として備蓄している貯蔵量は、倉庫の奥へ保管している荷物へ相当し、倉庫の入口付近に積み上げている荷物が満杯であれば、積み上げている荷物の中から僅かずつ倉庫の奥へ移動させていきます。

 もしも、出庫する荷物の量が増大して入口付近に積み上げている荷物が少なくなれば、倉庫の奥へ保管している荷物を入口付近へ移動させて出庫に備えます。また、倉庫の入口付近へ荷物を入庫して積み上げていき、入口付近が荷物で満杯になれば、倉庫の奥が空いていた(荷物が少なかった)としても、それ以上に倉庫へ荷物を入れられなくなり、入口付近の荷物が減らない限りは入庫されなくなります。

(1000/1000) 貯蔵する原素材の供給/消費の譬え
(1000/1000) 貯蔵する原素材の供給/消費の譬え

(1000/1000)

 同じ有形体の状況、同じ有形体/外環境の周期の組み合わせがみられる状況であっても、同調する活動性の程度が異なれば、原素材の供給量も異なるために、原素材の貯蔵量を一定の段階にまで回復させるのに必要とする睡眠の時間、安静にする時間、などが変化します。

 自己の体験を通して、自己の内面や自己の用いている有形体の変化を詳細に観察しているのならば、内的成長度(同調する活動性の程度)が測定値で20-30ほどの差であったとしても、原素材の貯蔵量を回復させるのに必要とする時間/期間に違いがみられることへ気づくようになります。加えて、現在の成長の程度よりも同調する活動性の程度が高い場合での内的成長度の測定値で20-30の差にみられる違いと、成長の程度よりも同調する活動性の程度が低い場合での内的成長度の測定値で20-30の差でみられる違いにも、「両者の違いは同じではない」と気づくようになります。これらは、自己の体験を通して、生活の中での、活動量、活動の強度、食事量、疲労の程度、などと総合して観察/考察し、考察した内容を更に自己を通して実証していくことで、成長の学びへとつながります。

 内的成長度の測定値で20-30の差でみられる違いは、同調する活動性の程度が高くなるほどに、明確に表れます。日常的に表現/行為へ付与する活動性の程度は、成長の程度で有する活動性の程度のために、成長の程度よりも高い活動性の程度へ同調しているほどに、表現/行為の造化によって消費する原素材の量よりも、供給される量が多くなります。

 分霊から無形体へ供給される原素材の量を数値で譬[たと]えた場合では、同調する活動性の程度が1上昇することで、供給量は101(10の1乗)に増大します。例として、現在の成長の程度で有する活動性の程度を数値で400と表した場合(実際には成長の程度を測定することはできません)では、日常的に表現へ付与する活動性の程度は400前後となり、原素材の消費量は10400(10の400乗)となります。同調する活動性の程度が、成長の程度で有する活動性の程度と同じ400であるのならば、供給量は10400(10の400乗)ですが、一方で、同調する活動性の程度が410となれば、供給量は10410(10の410乗)となり、消費量よりも供給量が増大します。更に、同調する活動性の程度が450となれば、供給量は10450(10の450乗)となり、消費量よりも供給量が飛躍的に増大するようになります。

 あらゆる表現/行為の造化には原素材が必要という点に留意してください。どれほどに高い活動性の程度へ同調していても、原素材がなくては造化ができず、また、同調する活動性の程度に相応するだけの原素材の貯蔵量がなくては、同調している活動性の程度に相応する程度を、造化する表現/行為へ付与することもできないのです。原素材の貯蔵量が減少することで自覚する疲労の程度、疲労の程度によって連鎖して起こる様々な感覚の変化、疲労の程度によって物質の心から受ける影響力の強さの変化、疲労を回復させる際に影響を与える多くの要因、などを詳細に観察/考察(内省)して、常に、できる限り高い活動性の程度を表現/行為へ付与できる状況を整えるように努める必要があります。

(1000/1000)

 無形体の疲労と有形体の疲労は識別できます。ただし、ある活動は無形体の原素材を消費している、他の活動は有形体の原素材を消費している、という識別ではなく、ある活動では無形体よりも有形体の原素材の消費が多い、他の活動では有形体よりも無形体の原素材の消費が多い、という「原素材を消費する割合」で識別できます。無形体の疲労については3章4節 無形体 #疲労、有形体の疲労については3章5節 有形体 #疲労を参照してください。

 地上の生活で外環境へ表現するには、精神で表現を造化して、更に、造化した表現を有形体を通して外環境へ表現していく必要があるために、精神での表現の造化へ無形体の原素材を消費し、有形体を通して表現するのにも有形体の原素材を消費しています。外環境へ表現する過程については、3章1節 人全体の構造を参照してください

 同様に、外環境の表現(情報)を認識するのにも、有形体を通して受け入れ(無形体を通して受け入れる情報もある)、受け入れた情報の内容を精神で認識し、認識した内容を精神で表現として造化するために、有形体を通して情報を受け入れるのに有形体の原素材を消費し、精神で認識した情報の内容を表現として造化するのに無形体の原素材を消費しています。座り本を読んでいる(外環境の表現を認識している)だけでも、座り執筆している(外環境へ表現している)だけでも、無形体/有形体の原素材をともに消費しているのです。自覚して、あるいは、自覚できるものの自覚なくおこなう様々な活動では、無形体の原素材のみを消費している活動や有形体の原素材のみを消費している活動はみられず、無形体/有形体の原素材をともに消費する活動のみがみられます。一方で、無自覚的に(自覚なく)おこなっている活動では、無形体/有形体の原素材をともに消費する活動に加えて、無形体の原素材のみを消費している活動や有形体の原素材のみを消費している活動もみられます。

 無形体/有形体の疲労を識別していくうえで考慮する点を下記へ記述します。

 原素材が体へ貯蔵される速さの違いから捉えると、無形体は「水路へ水が流れる」ように速く貯蔵されますが、一方で、有形体は「水が土壌へ滲み込む」ようにゆっくりと貯蔵されるために、無形体の疲労は短期間で解消しやすいのに対して、有形体の疲労は比較的に長い期間に渡って解消し難くなります。

 物質の心から受ける影響力と誘惑の制御から捉えると、有形体の疲労は意識に占める物質の心の影響力を増大させ誘惑を強めるのに対して、無形体の疲労は誘惑を強めません。一方で、無形体の疲労は克己の造化を減少させ誘惑を制御し難くさせますが、有形体の疲労は克己の造化に関係しません。

 無形体/有形体の疲労のつながりから捉えると、無形体の疲労は有形体の疲労を招きやすいのに対して、有形体の疲労は無形体の疲労を招き難い特徴がみられます。有形体の疲労は、有形体の活動量/活動の強度の増大によって起きやすくなります。分霊から無形体へ、無形体から有形体への原素材の供給は「速く」おこなわれ、無形体にも「速く」貯蔵されていますが、有形体には「ゆっくり」と浸透して貯蔵されるために、有形体の原素材の貯蔵量が減少して有形体の疲労(肉体疲労とも呼ばれる)を自覚しても、無形体の原素材の貯蔵量は大きな影響を受けません。

(1000/1000) 無形体/有形体の疲労の比較
(1000/1000) 無形体/有形体の疲労の比較

 無形体の疲労は内的構造での表現の造化によって起きやすくなります。有形体が積極的に活動していない状況(座位/臥位で安静にしているなど)でも、様々に思考を巡らせているのならば、あるいは、怒り/苛立ち/悲しみなどの感情を継続して抱えているのならば、精神での思考/感情の造化へ原素材が大量に消費され、無形体の疲労を自覚しやすくなります。無形体の原素材の貯蔵量が減少して無形体の疲労(精神疲労とも呼ばれる)を自覚すると、無形体から涵養の糸を通して有形体へと供給される量も減少するために、有形体へ浸透する速さとは別に、有形体の貯蔵する原素材の量が増大し難くなり、同等の活動量/活動の強度を有する有形体の活動をおこなっても、有形体の疲労を自覚しやすくなります。

(1000/1000)

 はじめに、日常生活の様々な活動を円滑におこなうためには、活動/表現へ付与する活動性の程度(あるいは磁気的作用力の量)に相応する量の原素材を常に必要とします。活動/表現へ必要とする原素材の量よりも無形体/有形体の貯蔵量が多いのならば、様々な活動を円滑におこなえますが、逆に、貯蔵量が少ないのならば、活動は制限を受け、貯蔵量が少なくなるほどに受ける制限も大きくなります。

 日常生活の中で、分霊から無形体へ、無形体から内的構造へ、無形体から有形体へ、供給される原素材の量は、内的優位性(分霊の同調する活動性の程度)によって決まり、一方で、有形体へ貯蔵される原素材の量は、内的優位性、無形体の貯蔵している原素材の量、外的優位性(有形体の疲労の程度)、の3つによって決まります。同調する活動性の程度が高いほどに分霊から無形体への供給量は増大しますが、無形体の活動や精神での表現の造化へ大量の原素材を消費して無形体の貯蔵量が少なくなれば、有形体へ供給される量は減少します。もしも、無形体の貯蔵量が充分にあるのならば、有形体の疲労の程度が強いほどに有形体へ単位時間あたりに浸透する量は増大します。

 有形体の貯蔵する原素材の消費には、日常生活の中での物的な活動量/活動の強度、有形体の熱/病/怪我/汗出/出血、食事量/食事の内容、などが影響を与えています。有形体の活動量の増大や活動の強度が高いために原素材の消費量が増大する場合は、有形体の貯蔵量の減少(疲労)を明確に自覚しやすく、また、有形体の熱/病/怪我/汗出/出血では有形体の貯蔵量の減少を自覚しやすい傾向がみられます。一方で、食事量/食事の内容によって原素材を大量に消費する場合には、有形体の貯蔵量の減少を自覚し難い特徴がみられます。食物の消化へ消費する原素材の量は、日常の活動によって消費する量よりも多い場合もあり、食事量/食事の内容は有形体の貯蔵量を回復させるために必要とする睡眠時間にも大きな影響を与えています。

 加えて、有形体の劣化(老化)の程度も、有形体の原素材の消費量へ大きな影響を与えています。劣化の程度が高くなるほどに原素材を造化へ用いる利用効率が低下していくために、同等の活動量/活動の強度で活動をおこなっても、原素材の消費量は増大します。劣化による原素材の消費量の増大は累乗的であり、僅かに劣化の程度が高くなるだけでも原素材の消費量は急激に増大します。例として、劣化のない段階で活動へ消費する原素材の量を100とした場合に、劣化の程度が1(101[10の1乗])進行すると消費量は1000(100×101)となり、劣化の程度が2(102[10の2乗])進行すると消費量は10000(100×102)、劣化の程度が10(1010[10の10乗])進行すると消費量は1000000000000(100×1010)と表せます。なお、劣化の程度は筋反射検査を用いて数値での測定が可能です。劣化の程度の測定については、3章5節 有形体 #質疑応答の「老化の程度は測定できますか?」を参照してください。

(1000/1000) 日常生活と原素材の供給/消費
(1000/1000) 日常生活と原素材の供給/消費

 有形体の劣化の程度は、肉眼に視える行動で確認できるとは限らないために、有形体の使用年数(年齡)が多くても、少なくても、また、軽快/活発に行動していたとしても、重量物を持ち挙げられたとしても、劣化が進行している場合もあります。劣化が大幅に進行すると、筋量/筋力/瞬発力/持久力/柔軟性などで表される有形体の物的な研鑽の程度に関わらず、有形体は物的に様々な活動を支障なくおこなえるものの、肉眼に視える活動にも、肉眼に視えない活動にも、大きな制限が現れるようになります。

 有形体の劣化が進行するほどに、活動へ用いる原素材の利用効率が累乗的に低下するために、低い強度/少ない量(短時間)の活動でも原素材の消費量が増大して疲労を起こしやすくなります。発言/行動そのものは支障なくおこなえるものの、発言/行動をおこなうための原素材が不足するために、発言/行動をおこなう強度/量に制限を受けるようになるのです。同時に、睡眠/安静によって有形体の貯蔵する原素材の量を回復させても、低い強度や少ない量の発言/行動でも原素材の貯蔵量を大幅に減少させてしまうために、常に強い疲労が継続し、疲労によって物質の心から受ける誘惑の影響も日常的に強く継続するようになります。「原素材を、どの活動へ用いるのか?」、また、「活動を、どれくらいの強度でおこなえるのか?」「活動を、どれくらいの量で(どれくらいの時間を継続して)おこなえるのか?」「活動を継続する際に、どれくらいの頻度/量で休息を摂るのか?」を計画的に考慮し、活動の優先度を決めて、優先度の高くない他の活動を諦[あきら]める勇気が必要となり、これまでの生活では当然のようにおこなえていた、食事、スポーツ/運動、音曲/映画/テレビの視聴、読書、電子端末(パソコン/スマートフォンなど)の使用、湯浴、日光浴/陽焼け(直射日光に当たる)、自動車/バイクの運転、観光、旅行、近隣/遠方への外出、などの「原素材を大量に消費しやすい活動」を諦める状況も多くみられるようになります。

 諦める勇気とは、ある活動が、これまでの生活では当然のようにおこなえていたのに、現在はできなくなったと嘆き悲しむのではなく、怒り/苛立つのでもなく、現在の状況(有形体の劣化の進行や怪我/疾病/障碍/後遺症などを含む)を積極的に受け入れて、地上での目的/役割の遂行や、成長の促進へ意識を集中していくことを指しています。

(1000/1000)

 はじめに、活動/行動へ物的な作用を与える有形的な作用力(磁気的作用力)と、活動/行動の内容へ付与する活動性の程度を混同しないように留意してください。磁気的作用力も、内容へ付与する活動性の程度も、どちらも程度が異なるだけの同じ活動性ですが、1-50の程度を有する磁気的作用力は物的な作用を加えて物的に変化させるのに対して、1-1000の程度を有する内容へ付与する活動性は世界の進化へ影響を与えるものの物的な作用を加えません。付与する活動性の程度と磁気的作用力については、2章3節 有形界の構造 #有形的な作用力を参照してください。

 同調する活動性の程度が高くなるほどに、磁気的作用力への変換量や原素材の供給量は増大しますが、疲労することなく(有形体に貯蔵する原素材の量が減少し難く)、持続して有形体の活動をおこなえるようになるとは限りません。

 同調する活動性の程度が高くなるほどに、活動性の程度から変換される磁気的作用力の量は増大するために、有形体へ物的な作用を与えて活動/行動をおこなうのに必要とする充分な磁気的作用力の量を補えるようになり、食事を通して食物から活動性(磁気的作用力)を取り込む必要性が低くなります。同時に、作用させる磁気的作用力の量に相応する原素材の消費量は一定のために、同調する活動性の程度が高くなり原素材の供給量が増大すれば、供給量が消費量を上回るようになります。ただし、同調する活動性の程度が高くなるほどに、有形体の活動/行動の内容へ付与する活動性の程度も高くなるために、付与する活動性の程度に相応して原素材の消費量も増大します。これは、同調する活動性の程度が高くなり原素材の供給量が増大しても、あわせて消費量も増大することを表しています。

(1000/1000) 活動へ用いる原素材と活動性
(1000/1000) 活動へ用いる原素材と活動性

 有形体の貯蔵する原素材の量(疲労の程度)には、同調する活動性の程度よりも、有形体の劣化の程度と、有形体に貯蔵できる原素材の上限量(地上での目的/役割として事前に設定している)が大きく関与しています。

 有形体への原素材の供給量と消費量との均衡の観点から捉えると、同調する活動性の程度が高ければ供給量は多いものの消費量も多く、同調する活動性の程度が低ければ供給量は少ないものの消費量も少ないために、どれくらいの活動性の程度へ同調していたとしても、それぞれの同調する活動性の程度では供給量/消費量の均衡が、おおよそ維持されています。一方で、有形体の劣化の程度は、造化へ用いる原素材の利用効率を決定するために、劣化の程度が高くなるほどに利用効率は低下し消費量は増大するものの、供給量は変化しません。劣化の程度が高くなれば、活動量が少なく活動の強度が低くても原素材の消費量は増大し、更に、活動量/活動の強度が増大するほどに原素材の消費量も累乗的に増大して、供給量との均衡は崩れていきます。

 有形体に貯蔵できる原素材の上限量は疲労の程度へ影響を与えやすく、同等の活動量/活動の強度であったとしても、貯蔵できる上限量が少ないほどに貯蔵量の減少する割合は大きくなるために、強い疲労を自覚しやすくなります。疲労を自覚する程度は、貯蔵量の割合によって決まり、絶対的な供給量/消費量で決まるのではない点に留意してください。そして、活動量が多いほどに、また、活動の強度が高いほどに、原素材の消費量は増大し、貯蔵量の減少する割合も大きくなります。

(1000/1000) 原素材の消費量/供給量と活動量/活動の強度
(1000/1000) 原素材の消費量/供給量と活動量/活動の強度

(1000/1000)

 動物霊の用いる脊椎動物の有形体を除き、人霊の用いる人の有形体に貯蔵できる原素材の上限量として「事前に選択できる範囲内」での、自己/他者の用いている有形体の上限量が比較的に多い/少ないを知ることはできます。自己/他者の用いている有形体に貯蔵できる原素材の上限量は、日々の生活の中で体験を通して漠然と気づいている場合もありますが、筋反射検査を用いて上限量が多いのか、中程度なのか、少ないのか、の3段階ほどで「おおまか」に検査できます。ただし、更に詳細な段階や、数値での測定はできません。筋反射検査については、1章3節 筋反射検査を参照してください。

 上限量を「おおまか」にしか検査できないのは、人の有形体に貯蔵できる原素材の上限量として選択できる範囲は惑星の進化の程度によって常に変化しており、過去から未来に至るまで一定の範囲で固定されているのではないためです。惑星の進化の程度は徐々に移行するために、上限量として選択できる範囲も急激に変化する状況はありませんが、変化し続けているために、詳細な段階や数値での測定に必要とする「範囲の上限/下限」を規定できないのです。現在の時点での「上限量として選択できる範囲の上限/下限」は明確に規定できなくても、おおよその範囲を俯瞰[ふかん]して定義できるために、上限量が多い/中程度/少ないの3段階ほどであれば検査できるようになります。

 なお、自己あるいは他者の用いている有形体に貯蔵できる原素材の上限量をおおまかに知ることで、有形体の劣化の程度(原素材の利用効率)、原素材の消費量/供給量、日常の活動量/活動の強度、などを総合して考察する際に役立てられますが、自己/他者の間で上限量を比較する意義はありません。地上での目的/役割は個々によって異なるために、選択している「原素材を貯蔵できる上限量」も個々によって様々です。地上での目的/役割に優劣はなく、上限量の多い/少ないにも優劣はありません。

 この質疑応答に関連する内容には、3章5節 有形体 #質疑応答の「老化の程度は測定できますか?」がありますので参考にしてください。

優位性を考察する

(1000/1000)

 漫然と日常の生活を送るだけであるのならば、原素材の供給量/消費量を把握する必要性は低いといえます。しかし、修養の生活を実践し、成長を促進するように努め、高い活動性の程度へ同調していくようになるほどに、いくつもの自然(外環境)の周期、僅かな有形体の体調の違い、自覚できるものの自覚していない程度の疲労、などによって、分霊の同調する活動性の程度と、表現/行為へ付与される活動性の程度に差がみられる状況が起こり得るようになります。その差がみられる要因を考察するために、原素材の供給量/消費量を把握しておく必要性が高くなってきます。

 無形体/有形体/内的構造でおこなわれる「あらゆる造化」は、原素材が充分に供給されていることでおこなえるのです。表現/行為へ高い活動性の程度を付与するには、相応する原素材の量を必要とするために、分霊が高い活動性へ同調していたとしても原素材が不足しているのならば、不足している場(無形体/内的構造での造化ならば無形体の貯蔵する量、有形体での造化ならば有形体の貯蔵する量)での造化では表現/行為へ高い活動性を付与できるほどの原素材の量がなく、原素材の量に相応する程度の活動性しか付与できなくなります。

 ただし、分霊の同調する活動性の程度と、表現/行為へ付与される活動性の程度にみられる差が、必ずしも原素材の供給量/消費量に起因しているとは限りません。原素材の供給量を「ひとつの可能性」として、全体を総合して考察する必要があります。

(1000/1000)

 自覚して有形体を動かすのも、精神で表現(思考)を造化するのもできないほどに疲労困憊[こんぱい]している状況で、短時間の休息によって有形体の行動を再開するほどには回復していなくても、精神での表現の造化が再開できるようになるのは、単位時間あたりに無形体へ供給される原素材の量と、有形体に浸透する量が異なるためです。

 地上で物的に外環境へ表現するには、精神で造化した表現に基づいて、有形体の行動を通して外環境へ表現する必要があります。その際に、精神で造化した表現には、表現の内容へ付与された活動性の程度に相応する量の原素材を無形体の貯蔵量から消費し、同様に、有形体の行動には、行動の内容へ付与された活動性の程度に相応する量の原素材を有形体の貯蔵量から消費します。有形体の行動には、精神で造化した表現へ付与された活動性の程度と同等の活動性の程度が付与されるために、精神での表現の造化へ消費した原素材の量と同等の量を有形体の貯蔵量から消費しています。

 分霊から無形体への原素材の供給は「水路へ水が流れる」ように速く供給/貯蔵される(単位時間あたりの供給量/貯蔵量が多い)ために、無形体の貯蔵量は短時間で回復し、精神での表現の造化を再開しやすくなります。一方で、無形体から有形体へ供給されている原素材を、有形体が浸透するのは「土壌へ水が滲み込む」ようにゆっくりと貯蔵される(単位時間あたりの貯蔵量が少ない)ために、有形体の貯蔵量は短時間で回復せず、有形体の行動を再開し難いです。単位時間あたりに無形体/有形体へ貯蔵される量の差(貯蔵される速さの違い)は、同調する活動性の程度(内的優位性)や疲労の程度(外的優位性)に関わらず、同等の貯蔵量(同等の貯蔵される速さ)になる状況はみられません。常に、有形体へ貯蔵される速さよりも、無形体へ貯蔵されるほうが速くなります。

 無形体/有形体が同じ量の原素材を貯蔵していると仮定した場合では、地上で物的に外環境へ表現する際に、無形体/有形体で同量の原素材を消費するものの、無形体/有形体では単位時間あたりに貯蔵される量(貯蔵の速さ)が異なるために、継続して外環境へ表現していると、無形体/有形体の貯蔵する原素材の量に差がみられるようになります。この差が無形体/有形体の活動を再開するまでに必要とする時間の違いとなって現れているのです。なお、実際には、成長の程度(無形体に貯蔵できる上限量を決定)や、地上での目的/役割に基づいて設定した「有形体へ貯蔵できる上限量」に関わらず、無形体へ貯蔵できる原素材の上限量は有形体へ貯蔵できる上限量よりも遥[はる]かに多いです。

(1000/1000) 供給の速さの違いと活動の再開
(1000/1000) 供給の速さの違いと活動の再開

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