再授肉

4章 成長の構造 - 9節 再授肉

個々の記述の真実度: 999.2-1000
節全体の真実度: 1000
節全体の活動性: 1000

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再授肉とは

  • (1000/1000) 再授肉とは、惑星圏無形界から有形界へと生活の場を移行し、有形体を用いて、地上での物的な生活を通して体験を積むことです
    • 再授肉を繰り返すことで地上/惑星圏無形界を往来し、地上/惑星圏無形界で得た体験の比較を通して、学びへとつなげます
  • (1000/1000) 再授肉は、個体から捉えると、分霊の成長を補助する法則のひとつとなります
    • 全体から捉えると、無形界での研究成果が地上の発展へ活かされ、地上での発展の成果が無形界の研究へと還元される循環を形成し、循環が螺旋を描いて進化を促すようにはたらく、世界の進化へ影響を与える法則のひとつとなります
    • 惑星圏無形界で生活する人霊/動物霊が法則の適用を受けますが、天霊には適用されません
    • この節では、人霊の再授肉について記述しており、動物霊の再授肉は扱っていません
    • 動物霊の再授肉については、4章1節 分霊の成長を参照してください
(1000/1000) 法則の適用
(1000/1000) 法則の適用

再授肉の目的

  • (1000/1000) 地上へ再授肉する目的は、個々の分霊によって様々ですが、様々な目的の根底には、地上でしか体験できない物事を通して学びを得ようとする目的があります
    • 地上の物的な生活で用いる有形体は、物的な痛みを感じ取れるように造られており、同時に、地上では物事の二面性/二極性が鮮烈に体験できるために、それらの体験から受ける強い痛み/苦しみを通して学ぶことが成長を促進させます
    • 加えて、有形体の内包する物質の心から受ける誘惑の影響は、誘惑への対応の仕方によって、成長を飛躍させる可能性を有しています
    • 地上でしか体験できない物事については、4章2節 有形界での成長を参照してください
  • (1000/1000) 地上へ再授肉する個々の分霊が必ず有している「自身の成長を促進させようとする目的」以外に、他の目的/役割も有して再授肉する場合があります
    • 他の目的/役割の例として、下記が挙げられます
    • 今後に無形界で担う仕事があり、その仕事の内容を遂行するのに必要とする実力、経験、知識、などを、地上での生活を通して習得する(地上での目的)
    • 高い成長段階の分霊から依頼された「地上で担う任務」がある(地上での役割)

再授肉の過程

  • (1000/1000) 再授肉の過程は、自己の自由意志によって「地上で学び成長する」と選択する(決意する)ことから始まり、自己の意志に関係なく自動的に再授肉がおこなわれる状況はなく、他者から再授肉を強制される状況もありません
    • 地上であっても、無形界であっても、自己が成長を求めない限り、決して成長することはないのです
    • 自己が自発的に再授肉を希望する場合と、相対的に高い成長段階の分霊から再授肉を勧められる場合の、2通りがみられますが、どちらの場合であったとしても、自己の自由意志によって「地上で学び成長する」と選択した後に、再授肉の過程が始まります
    • 自己が自発的に再授肉を希望する場合は、相対的に高い成長段階の分霊が、自己の学びに「地上での体験が適切か? 不適切か?」を判断し、適切であるのならば、再授肉が許可されます
    • 相対的に高い成長段階の分霊から再授肉を勧められる場合は、自己の学びに「地上での体験が適切」と判断されたうえで勧められています
  • (1000/1000) 再授肉が許可された後に、自己の成長に必要とする学びの内容(地上での目的)と、他者の成長を促すための内容(地上での役割)を決め、その目的/役割の遂行に適切な有形体、地上の生活環境、などを選択します
    • 有形体では、使用期間、性別、体質、先天性疾患、などを選択し、地上の生活環境では、両親の生き方、家族の構成、地域社会の情勢、などを考慮します
    • 有形体は、目的/役割を遂行するのに必要な期間を算出した「使用期間(使用期限)」に基づいて、算出された期間内に、自己が有形体を用いて目的/役割を遂行できるように、帯同する天使が計画的に指導/支援/援助してくれます
    • 有形体、地上の生活環境、などの選択した内容に基づき、無形界の「人の有形体を造化する担当者」によって、有形体の設計図が作成され、設計図から「有形体の雛形[ひながた]」としての受精卵を構築し、自己の無形体と有形体(受精卵)を涵養の糸で結びつけます
    • 自己は、無形体と有形体が結び付けられた時点で、地上での生活(胎内)を開始します
  • (1000/1000) 再授肉する際に、教導系譜で他者を支援する担当を受け持っている場合や、無形界で何らかの仕事に従事している場合は、担当/仕事を他の分霊へと引き継ぎ、これらを担当/従事したままで地上へ再授肉する状況はありません
    • 地上で生活している期間に、睡眠中に無形界での仕事に携[たずさ]わっている場合もありますが、仕事の担当を引き受けているのではなく、「地上での役割」として、地上で生活している者としての側面から仕事の補佐をしています
    • 特に、生き方や成長の程度に関係なく、有形体の内包する物質の心は地獄層との親和性が高いために、睡眠中に、地獄層へ赴[おもむ]いて仕事の補佐をしている状況がみられます
    • 教導系譜については前節の4章8節 教導系譜、無形界での仕事については2章7節 無形界の仕事を参照してください
(1000/1000) 再授肉の流れ
(1000/1000) 再授肉の流れ
  • (1000/1000) 再授肉は、人霊界の各界層から、人霊界の所属している惑星の地上へおこなわれますが、地獄層から地上へ再授肉する状況はありません
    • 人霊界で誠実な生き方へ努めている人霊のみが、成長を促進する目的で、地上への再授肉を選択できます
    • 地獄層で不誠実な生き方をしている人霊が、成長を求める状況はなく、利己性/自己中心性/欲望を満たすための不誠実な目的で、地上へ再授肉することはできず、決して許可されません
    • 地獄層での不誠実な生き方から脱出し、人霊界で誠実な生き方を実践する中で、再授肉する状況はみられますが、不誠実な生き方をしているままに、再授肉する状況はないのです
    • 地上で蔓延[まんえん]している不誠実な生き方は、すべてが地上で生活を始めた後に形成した生き方です
  • (1000/1000) 再授肉に際して、これまでに地上/無形界での「あらゆる体験」を通して得た経験/知識/技術は、何ひとつ失われず、再授肉した後の地上での生活へ持ち越されます
    • ただし、再授肉する以前に得た経験/知識/技術を、再授肉した後に、地上の生活で自覚して思い出せませんが、自覚できない意識の領域には何ひとつ失われることなく貯蔵されており、物事の認識/理解、直観などの表現の造化へ活用されています
    • 同様に、再授肉する以前に地上/無形界で体験してきた内容(思い出)は、再授肉した後に、地上の生活で自覚して思い出せませんが、何ひとつ失われることなく貯蔵されており、地上での生活を終えて無形界へ戻った後に、思い出せるようになります
    • これまでに得た経験/知識/技術や体験の内容を、地上で自覚して思い出せないのは、今回の地上での学びへ意識を集中させ、今回の地上での体験を通した学びを阻碍しないように、大霊によって配慮されているためです
    • 地上/無形界での意識の領域については、3章8節 意識 #分霊の成長と意識を参照してください

再授肉の修了

  • (1000/1000) 再授肉は、地上/人霊界で、分霊が「内的成長度600以上に相当する成長段階(覚醒の段階)」に至るまで、繰り返しおこなわれる可能性があります
    • 再授肉の回数に制限は決められておらず、現在の成長に「地上での体験」が必要であるのならば、何度でもおこなわれます
    • ただし、地上での生活を通した成長を求めない限り、地上へ再授肉する状況はないために、地上での成長を求めないのならば、再授肉を繰り返すことなく、人霊界で成長へ努めます
    • 内的成長度600以上に相当する成長段階に至ったのならば、地上/惑星圏無形界(人霊界)での学びは修了となり、宇宙圏無形界へ生活の場を移行するために、地上への再授肉も終了となります
    • 内的成長度600以上に相当する成長段階(覚醒の段階)については、4章4節 覚醒を参照してください
  • (1000/1000) 稀に、特殊な事情により、内的成長度600以上に相当する成長段階でも、再授肉する状況がみられます
    • この状況は、自己の成長のためではなく、他者の成長や、地上社会の成長を促すためにのみおこなわれます

他の惑星での生活

  • (1000/1000) 現在に必要な知識/技術/学びの内容を習得するために、自己の所属する惑星とは異なる惑星へ、再授肉する場合もあります
    • 他の惑星への再授肉は、個体の成長を主な目的としておこなわれるではなく、所属する惑星で、今後に担う役割を遂行していくのに必要とする実力、経験、知識、技術、などを習得するためにおこなわれます
    • 高い成長段階の分霊より、今後に所属する惑星の地上で担う役割を任命され、研修のために、自己の属する惑星よりも相対的に高い進化の程度を有している惑星へと派遣されます
    • 自己の成長を目的として、他の惑星への再授肉を希望しても、許可されません
  • (1000/1000) 他の惑星へ再授肉する際には、自己の属する惑星圏無形界から、宇宙圏無形界を経由して、他の惑星圏無形界へと移動し、他の惑星の地上へと再授肉します
    • 惑星圏無形界は惑星ごとに相が異なり、お互いの惑星圏無形界の間で直接の往来ができないために、宇宙圏無形界を経由して移動します
    • 地球から他の惑星へ再授肉する場合は、同じ太陽系に含まれる近隣の惑星が選択され、太陽系以外などの「地球から遠方の惑星」が選択される状況はありません
    • 再授肉する人霊は、惑星圏無形界の「自己の成長段階に相応する活動性の範囲で構成される界層」よりも高い界層は活動性の程度が高く、自己には認識できず自身で移動できないために、宇宙圏無形界に生活する分霊の援助を受けて、一時的に自己の同調する活動性の程度を大幅に高めることで、宇宙圏を経由して、他の惑星圏無形界へと移動し、地上へと再授肉します
    • 他の惑星の「地上での生活を通した研修」を終え、所属する惑星へ戻る際にも、宇宙圏無形界に生活する分霊の援助を受けて、宇宙圏無形界を経由して所属する惑星圏無形界へ移動し、その後に、所属する惑星の地上へと再授肉し、研修で得た内容を活用して地上での役割を遂行します
(1000/1000) 他の惑星への再授肉
(1000/1000) 他の惑星への再授肉

至言の紹介

(1000/1000)「瀞沁」
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毎日が同じ物事の繰り返しをしている
外見にはそのようにみえる生活であったとしても
成長を求める強い意志があるのならば
あらゆる物事は絶え間なく変化し続け
同じ物事が一度でも繰り返されている状況は
決してないのだと実感するでしょう
自己の知る物事など微々たるものであり
学びは無限にあることへ気づくのです
(1000/1000)「瀞沁」
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迷っていては何時[いつ]までも始まりません
今は弱くて困難に打ち克てそうにないので
強くなってから始めようと先延ばしにしていても
何時になれば強くなるのですか?

何時ではなく、今この時に強くなれるのです
覚悟を決めれば途端に強くなるのです
何としてでもやり遂げると決意すれば
勇気が滾滾[こんこん]と湧き上がり
困難を乗り越える強さが身に着くのです

質疑応答

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再授肉の全般について

(1000/1000)

 再授肉をする際に、地上での目的/役割を遂行するのに適切な有形体や、地上の生活環境、などの内容をすべて考慮することは可能です。ただし、再授肉する本人が、すべてを考慮できるのではなく、人霊の再授肉を無形界の仕事として担当している「高い成長段階の分霊」が、すべてを考慮しています。

 地上にある無数の生活環境の中で、目的/役割の遂行に適切な内容のすべてを考慮できない状況はなく、必ず「すべての内容を考慮したうえで目的/役割を遂行できる環境」を見つけ出すことができます。もしも、現時点の地上にある無数の生活環境の中で、すべての内容を適切に考慮できない場合には、再授肉する時期を調整して、すべての内容を適切に考慮できる条件が整うのを待ちます。一部の内容が条件に当てはまらないままに再授肉を敢行する状況はありません。再授肉を敢行しても、地上での目的/役割を遂行するのに支障が現れるのならば、地上へ再授肉する価値がないためです。

 地上での目的/役割を遂行するのに適切な内容をすべて考慮するのは、分霊の成長にともなう、無形体の無象系の活性によって、多くのつながりを総合して把握できるようになることで可能となります。そのため、これらを考慮するのは、人の有形体を設計/造化する担当者を含め、9次元以上の成長段階に属する分霊によっておこなわれます。言い換えると、すべての内容のつながりを考慮するためには、9次元以上の成長の程度が必要となります。再授肉する本人がおこなうのは、再授肉を決意する、地上での目的/役割を設定する、の2つとなります。再授肉する本人が、再授肉を決意することで、再授肉に関与する「9次元以上の成長段階に属する分霊」たちが再授肉の過程を進められるようになるのです。

 人の有形体を設計/造化する9次元以上の成長段階に属する分霊たちは、地上の各地域の有する「おおよその運命の流れ」、各地域の内包する相対的に小さな社会/国家/企業/家庭/団体などの「おおよその運命の流れ」、それぞれの有する運命の流れが相互に影響を与え合う状況を把握しています。それらの運命の流れから、何処[どこ]の地域で、何時[いつ]頃に、どのような出来事の起こる可能性があるのか? を把握しており、その出来事が個体の生活(個体の有する運命の流れ)へ、どのような影響を与える可能性があるのか? も把握できるために、個体の地上での目的/役割に相応する地域を選定し、有形体の体質/使用期限を設定できます。運命の流れを把握することについては、4章4節 覚醒 #質疑応答の「覚醒者が、大きな運命の流れに逆らうことなく、流れに乗っていくとは、具体的にはどのような内容を指しているのですか?」も参考にしてください。

 地上での目的/役割を遂行するのに適切な内容をすべて考慮したうえで地上へ再授肉しても、地上での生活を始めた後に、自己が自身で地上での目的/役割を遂行できないようにしている状況も多くみられます。例として、地上での生活を始める前に、結婚生活が今回に担う地上での目的/役割の遂行を阻碍するために、「今回の地上生活では結婚しない」と決めていたものの、地上での生活を始めた後に、恐れ/怯え、利己性/自己中心性/欲望、固定観念/既成概念、などによって結婚している状況が挙げられます。地上へ帯同する天使たちが、結婚しないように促し制止しているのですが、制止を振り切って結婚したために、事前に決めていた地上での目的/役割の遂行に大きな支障を与えてしまい、結果として、目的/役割を遂行できないままに地上での生活を終えてしまうようになります。

 この質疑応答に関連する内容には、4章2節 有形界での成長 #質疑応答の「結婚は地上の生活で成長するために必要なのでしょうか?」がありますので参考にしてください。

(1000/1000)

 地上へ再授肉したとしても、再授肉する以前に有していた「他者とのつながり」は無くなりません。ただし、つながりにともなう捉え方は変化する場合もあります。

 つながりにともなう捉え方とは、他者とのつながりを、密接に関連する家族、直接/間接に関連する友人、面識のある知り合い、面識のない他人、などで区分する状況を指しています。今回に再授肉して、地上で生活した直近の「つながりにともなう捉え方」を強く認識しやすいために、相対的に、再授肉する以前に有していた「つながりにともなう捉え方」を認識し難く感じるようになります。再授肉を通して、「つながりにともなう捉え方」が変化していくのは、家族、友人、知り合い、他人、などで区分することそのものが固定観念/既成概念の囚われでもあるためです。自己の成長にあわせて、自己を囚われから解放していくほどに、徐々に区分が取り払われていきます。囚われからの解放については、5章4節 固定観念/既成概念を参照してください。

 あらゆる分霊は同胞/同朋であり、同胞/同朋の中に区分はありません。区分を造り出しているのは自身なのです。無形界で生活している天霊/人霊、地獄層で生活し地上を彷徨[さまよ]う地獄者、地上の物的な物事へ囚われている地縛者、地上で生活している人/脊椎動物、他の惑星で生活している人類、などに、分霊としての違いはなく、生活の場や、成長の程度、生き方、などが異なるだけです。

(1000/1000)

 地上に蔓延する不誠実な生き方に影響を受けて、自己が不誠実な生き方をするのか/しないのかは、自己の自由意志によって決めることができます。自覚の有無に関わらず、成長を求めない者が、不誠実な生き方をすると選択しているのであり、不誠実な生き方をしている限り、何時[いつ]までも成長できません。成長を求める者は、地上に蔓延する不誠実な生き方から学び、自己の内省へ活かし、成長へとつなげています。

 重要なのは、地上で蔓延している不誠実な生き方は、すべて地上での生活を始めた後におこなうようになったという点です。無形界の地獄層において不誠実な生き方をしているままで、地上へ再授肉はできません。不誠実な生き方のままに再授肉できないのは、再授肉するには、自己の再授肉を希望する意志に加えて、大霊(高い成長段階の分霊)の許可が必要であり、許可がないのならば、無形界の担当者によって「地上の生活で用いる有形体」が設計/造化されないためです。地獄層で不誠実な生き方をしている者には、地上へ再授肉する目的にも不誠実な内容が含まれており、不誠実な目的で再授肉が許可される状況は決してありません。

 現在に地上へ再授肉する者の多くは、人霊界で未誠実の程度の生き方から地上へ再授肉し、地上で蔓延している不誠実な生き方に影響を受けて、地上で不誠実な生き方をおこなうようになり、その後に、地獄層で不誠実な生き方を続け、地獄層を脱出して人霊界で誠実な生き方(未誠実の程度)へ努めるようになってから、地上へ再授肉する循環を繰り返しています。人霊界で僅かに成長を促進しても、地上へ再授肉した後に、不誠実な生き方によって僅かな成長を退行させ、再び人霊界で僅かに成長を促進して、地上へ再授肉する循環を繰り返しているために、何千年を経ても、僅かな成長の促進/退行を繰り返しているだけで、更に成長していく者は少ないままです。

 地上に蔓延する不誠実な生き方に影響を受けて、自己が不誠実な生き方をおこなうようになる原因のひとつには、現在の地上には未だ、成長に必要とする適切な知識が不足しており、また、成長の模範となる者が少ないために、「成長の指針と実践方法がわからない」ことが挙げられます。この状況は、無形界からおこなわれているスピリチュアリズムの活動によって徐々に改善されつつありますが、今後に成していく必要のある内容も山積[さんせき]しています。ただし、どれほどに成長の指針と実践方法が普及したとしても、最終的には、成長するのか/成長しないのかを決めるのは、自己の自由意志による選択に委ねられています。自己の自由意志による選択があってこそ、成長の指針と実践方法が活用されるようになるのです。

 この質疑応答に関連する内容には、4章7節 行為の記録 #質疑応答の「誠実/不誠実な生き方の違いは、行為の記録の残高へどのように表れますか?」がありますので参考にしてください。

(1000/1000)

 今回以前に地上の生活でおこなってきた物的な行動/生き方が、今回の地上での物的な行動/生き方を直接的に決定する状況はありません。

 今回以前におこなってきた特定の物的な生き方が今回の物的な生き方を決定している、今回以前に特定の地域/国で生活していた者たちが今回の特定の地域/国で生活している、今回以前に物的な不足なく裕福な生活をしていた者たちが今回に物的な貧困の中で生活している、今回以前の生活で虐待/差別をおこなってきた者が今回に心身の障碍を有して産まれる、今回以前の生活で殺人/暴力/盗み/残虐行為をおこなってきたことが今回に罪滅ぼしといえるような積極的に人助けをおこなう職業/生き方をする、などの捉え方は、無形的認識よりも有形的認識が大幅に優勢なために、物的な内容のみに偏重して考察することで起きる誤認、あるいは、認識の不足です。

 今回の地上で誠実な生き方へ努めている場合には、今回の地上での生活を始める前に、事前に自身で決めた生き方の方向性(地上での目的/役割)に沿った、今回の地上での生活状況、学業/職業の分野/内容、結婚/子供の有無、趣味の内容、などを地上の生活を通して選択するように、帯同する天使たちが指導してくれています。今回以前の地上の生活で殺人/暴力/残虐行為などの他者を虐[しいた]げ傷つける行為をおこなってきたことへ誠実に後悔し、今回の再授肉で「自身を直接的な人助けへ役立てるために医療/福祉などへ従事する」と地上での生活を始める前に決めている者もいますが、誰もが必ず同様の方向性を有する生き方を選択するのではありません。今回以前に類似した生き方をしていたとしても、今回の地上での生活を、どのような目的でおこなうのかは個々によって様々です。

 なお、今回の地上で不誠実な生き方をしているのならば、その生き方の方向性は、今回の地上での生活を始める前に自身で決めた生き方の方向性(地上での目的/役割)に沿っていない状況を表しています。事前に自身で決めた生き方の方向性(地上での目的/役割)に沿った内容を、地上の生活を通して選択するように、帯同する天使たちが懸命に指導しようとしているものの、周囲へ暗闇を漂わせる利己的/自己中心的な生活が、帯同する天使たちからの輝きのある指導を自身へ届かなくさせているのです。

この質疑応答に関連する内容には、4章2節 有形界での成長 #質疑応答の「地上で誠実な生き方へ努めていれば、事前に決めた地上での目的/役割を正しく遂行できているのでしょうか?」がありますので参考にしてください。

(1000/1000)

 現在に地上で生活する者の人口は、地上全体から捉えると増加し続けていますが、再授肉して地上で生活する者たちの人口は、惑星圏無形界の人霊界で生活する者たちの僅かな人数に過ぎません。人霊界で生活する者たちを大海に譬[たと]えた場合に、地上へ再授肉する者たちがコップ1杯分の水量からバケツ1杯分の水量に増大したところで、大海には些末な量の違いなのです。

 ある期間内に地上で生活できる人数の上限は、惑星の進化の程度によって決まっており、惑星の進化の程度で許容できる範囲内の人数が地上で生活しています。無形界から地上へ再授肉する人数を調整して、許容できる範囲を超える人数が地上で生活することのないように配慮されています。惑星の進化の程度に相応して、無形界の造化の担当者によって整備される「人/脊椎動物の生活環境」の程度も変化するために、惑星の進化の程度が高くなるほどに、ある期間内に多くの分霊(人/脊椎動物)が地上で生活できるように生活環境が整備されます。惑星の進化の程度については、2章3節 有形界の構造 #有形界の進化を参照してください。

 現在に地上へ再授肉している人霊は、人霊界で生活する人霊全体の僅かな人数に過ぎないという点に留意してください。再授肉を希望しても、希望した先着順に許可されるのではなく、地上の各地域にみられる情勢や、大霊の長期的な計画に基づき、全体の中での必要性が考慮されたうえで許可されます。現在に地上で生活している誰もが、現在の地上社会に必要とする「地上での役割」を有しており、この役割を遂行する必要があるからこそ、再授肉が許可されたのです。言い換えると、宝くじに当選するよりも極めて低い確率で、地上への再授肉を大霊より許可されて現在に地上で生活しているのです。

 この質疑応答に関連する内容には、4章2節 有形界での成長 #質疑応答の「地上人口の増加は、個々の成長へ影響を与えますか?」がありますので参考にしてください。

他の惑星への再授肉

(1000/1000)

 地球から他の惑星へ再授肉する場合に、太陽系以外の惑星を選択しないのではなく、選択するのが不可能といえます。

 再授肉する惑星が、自己の所属する惑星から近隣の惑星であるのならば、宇宙圏無形界の低い界層で双方の惑星圏無形界とつながるために、一時的に自己の同調する活動性の程度を大幅に高める程度の援助を受けて、宇宙圏無形界を経由しての移動が可能となります。界層の高さと、惑星圏無形界のつながりについては、2章4節 無形界の構造 #宇宙圏無形界の構造を参照してください。

 一方で、自己の所属する惑星から遠方の惑星となるほどに、自己の所属する惑星の惑星圏無形界と、遠方の惑星の惑星圏無形界が、宇宙圏無形界の高い界層を通してのみ「つながる」ようになります。一時的に自己の同調する活動性の程度を大幅に高める程度の援助を受けても、宇宙圏無形界の高い界層へは移動できず、高い界層へ相応する「大幅に高める程度では済まないほどの遥[はる]かに高い活動性の程度」にまで、一時的にでも自己の同調する活動性の程度を高めることは不可能なのです。

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