内的成長度

4章 成長の構造 - 3節 内的成長度

個々の記述の真実度: 999.3-1000
節全体の真実度: 1000
節全体の活動性: 1000

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内的成長度とは

  • (1000/1000) 内的成長度とは、分霊が同調している活動性の程度を示す指標のことです
    • 地上で生活する人(人霊)は、意識に占める物質の心/大霊の心の相対的な割合が、同調する活動性の程度を決定します
    • 無形界で生活する人霊/天霊は、分霊の心に対して意識に占める大霊の心の割合が、同調する活動性の程度を決定します
    • 無形界/有形界に関わらず、人霊が同調できる最も低い活動性の程度(下限)を「1」、また、有形界から同調できる最も高い活動性の程度(上限)を「1000」と規定して、数値で表すことができ、筋反射検査での測定が可能です
    • 無形界では、同調できる活動性の程度に上限はなく、無限の活動性の程度へ同調できるために、1000よりも高い数値を示す場合もあります
    • なお、天霊の内的成長度も測定は可能ですが、人霊は4次元の中位の範囲の下端から成長し、一方で、天霊は4次元の下端から成長するために、4次元の中位の範囲の下端が「1」として測定されます
    • 分霊の同調する活動性の程度は、分霊の有する「生命」の活動性の程度を示しており、筋反射検査を用いて数値で測定された生命の活動性の程度が、内的成長度となります
    • この節では、地上で生活する人(人霊)の場合を中心に記述しています
    • 筋反射検査については、1章3節 筋反射検査を参照してください
(1000/1000) 同調する活動性と内的成長度
(1000/1000) 同調する活動性と内的成長度
  • (1000/1000) 有形界/地上での生活において、人(人霊)の同調する活動性の程度は、有形界を構成する活動性の範囲とは関係がありません
    • 有形界を構成する活動性の範囲は相ごとに異なり、この活動性の範囲は、物体(有形体を含む)の有する活動性の範囲へ影響を与えていますが、人霊は物体ではないために、人霊の同調する活動性の程度は、有形界を構成する活動性の範囲から影響を受けません
    • 人霊の同調する活動性の程度は、有形界では4次元の中位以上-7次元の範囲、無形界では4次元の中位以上-無限の範囲となります
    • 有形界を構成する活動性の範囲は、4次元の下位の範囲と3次元の範囲となります
    • 高い活動性の範囲で構成される相の有形界では、物体の有する活動性の範囲も比較的に高く、一方で、低い活動性の範囲で構成される相の有形界では、物体の有する活動性の範囲も比較的に低いですが、どのような活動性の範囲で構成される有形界であったとしても、有形界を構成する活動性の範囲は、人の同調する活動性の程度へ影響を与えません
    • 有形界を構成する活動性の範囲については、2章3節 有形界の構造 #有形界の進化を参照してください
  • (1000/1000) 分霊が同調している活動性の程度は、分霊から無形体への原素材の供給量、物事を認識/理解する程度(認識の程度)、精神で造化する表現に付与できる活動性の上限となる程度、表現の形状を変換する程度、に影響を与えます
    • 同調する活動性の程度が高くなるほどに、単位時間あたりの原素材の供給量は増大し、分霊の心が有する機能特性は活性し、無形体の機能系統も活性するために、精神で造化される表現の程度が向上します
    • 精神で造化される表現の程度は、真実度、表現に付与された活動性の程度、表現内容の多様性、としてみることができます
  • (1000/1000) ただし、分霊の同調する活動性の程度が、直接的に分霊の成長段階(成長の程度)を表しているのではありません
    • 分霊の同調する活動性の程度を上限に、造化した表現へ活動性の程度を付与し、その活動性の程度を表現へ付与する習慣が経験の機能特性へ保存され、保存されている「活動性の程度を付与する」様々な習慣の有する強さの総合が、活動性の程度という側面からみた分霊の成長の程度を表すようになります
    • 分霊の同調する活動性の程度は、内的成長度として数値で測定できますが、一方で、分霊の成長の程度は、数値で測定できません

同調する活動性の程度と分霊の成長

  • (1000/1000) 内的成長度として示される「同調する活動性の程度」が、その程度に相応する程度の表現を造化するようにはたらき、表現の造化は「表現を造化する習慣」を形成し、形成された習慣が総合されて「分霊の成長の程度」を表します
    • 表現へ付与される活動性の程度は、同調する活動性の程度を「おおよその上限」として、自覚的/無自覚的に決定しています
    • 表現は造化される都度に、表現の内容を造化する習慣と、表現へ活動性の程度を付与する習慣を形成して経験へ保存し、同時に、既に経験へ保存されている習慣の中で、表現の造化へ用いた習慣を強めます
    • 習慣は、表現の造化へ用いられるほどに強くなり、表現の造化へ用いられなくなるほどに弱くなるために、同調する活動性の程度に相応する活動性の程度を表現へ付与しているのならば、「同調する活動性の程度と同等の活動性の程度を表現へ付与する習慣」が、徐々に強く形成されていきます
    • 同調する活動性の程度と同等の活動性の程度を表現へ付与する習慣が表現の造化へ用いられ強められていくほどに、造化へ用いられなかった「同調する活動性の程度よりも低い活動性の程度を表現へ付与する習慣」は、徐々に弱くなります
    • 経験に保存されている無数の習慣の中で、表現の造化へ用いられる頻度の高い習慣は強まり、逆に、表現の造化へ用いられる頻度の低い習慣は弱まるために、表現の造化へ用いられる頻度の高い「同調する活動性の程度と同等の活動性の程度を表現へ付与する習慣」のみが強くなります
    • 結果として、「同調する活動性の程度と同等の活動性の程度を表現へ付与する習慣」の強さを中核とする、経験に保存されている無数の「様々な活動性の程度を表現へ付与する習慣」の、それぞれが有する強さの総合が、分霊の成長段階を表す「活動性の程度(成長の程度)」を決定します
(1000/1000) 同調する活動性と成長の程度
(1000/1000) 同調する活動性と成長の程度
  • (1000/1000) 絶え間なく変化している「同調する活動性の程度」に基づいて、造化される表現へ付与する活動性の程度も常に変化しており、「表現へ活動性の程度を付与する習慣」にも絶えず修正が加えられています
    • 絶えず修正を加えられた、無数の「表現へ活動性の程度を付与する習慣」の総合が、現在の分霊の成長段階(成長の程度)を表します
    • 成長の程度よりも、高い活動性の程度へ同調し、「同調する活動性の程度と同等の活動性の程度を表現へ付与する習慣」を強めていくほどに、成長は促進していきます
    • 成長の程度よりも、高い活動性の程度へ同調しながらも、「同調する活動性の程度よりも低い活動性の程度を表現へ付与する習慣」を強めているのならば、成長は促進され難くなります
    • 成長の程度と、同等の活動性の程度へ同調し、「同調する活動性の程度と同等の活動性の程度を表現へ付与する習慣」を強めているのならば、成長は停滞します
    • 成長の程度よりも、低い活動性の程度へ同調し、「同調する活動性の程度と同等の活動性の程度を表現へ付与する習慣」を強めていくほどに、成長は退行していきます
    • 成長の程度よりも、低い活動性の程度へ同調し、「同調する活動性の程度よりも低い活動性の程度を表現へ付与する習慣」を強めているのならば、成長は加速的に退行していきます
(1000/1000) 同調する活動性の程度と成長の促進/退行
(1000/1000) 同調する活動性の程度と成長の促進/退行
  • (1000/1000) 意識に占める物質の心/大霊の心の総合的な割合(絶対的な割合と相対的な割合の総合)が、同調する活動性の程度を表し、また、成長の程度が、意識に占める物質の心/大霊の心の絶対的な割合を表しています
    • 分霊の同調する活動性の程度を表す「意識に占める物質の心/大霊の心の総合的な割合」の中で、「意識に占める物質の心/大霊の心の相対的な割合」は絶え間なく速く変化しますが、一方で、分霊の成長の程度が表す「意識に占める物質の心/大霊の心の絶対的な割合」は徐々に変化します
    • 意識の割合については、3章8節 意識を参照してください
(1000/1000) 意識に占める割合と分霊の成長
(1000/1000) 意識に占める割合と分霊の成長
  • (1000/1000) 内的成長度は、日々の成長を実践する中で、間接的に、自己の成長の程度を確認するために用いることができます
    • 内的成長度として測定される同調する活動性の程度が、造化する表現へ付与される活動性の程度の「おおよその上限」を決定し、造化する表現へ付与された活動性の程度に基づいて形成される習慣が分霊の成長の程度を表し、分霊の成長の程度が、日常に造化する表現へ付与される「平均的な」活動性の程度を示すようになります
    • 常に先立って、分霊の成長の程度よりも、同調する活動性の程度がある点に留意してください
    • 同調する活動性の程度を確認することで、おおよその成長の程度を推測でき、更に、現在の成長に必要とする学びの内容へ気づく切っ掛けとなります
  • (1000/1000) なお、覚醒の成長段階への移行には、分霊の成長の程度が向上する状況に加えて、行為の記録の残高が清算される必要もあり、どちらか一方だけでは、覚醒の段階へ移行しません
    • 同調する活動性の程度が、覚醒の段階に相当する内的成長度600以上の程度に維持されたままで、行為の記録の残高が(+)/(-)ともに清算され、更に、内的成長度で500台に相当する成長段階での学びを修了し、分霊の成長の程度が覚醒の段階に相当する程度まで向上することで、覚醒の段階へ移行します
    • 覚醒の成長段階については、次節の4章4節 覚醒を参照してください

同調する活動性の程度の上昇/下降

  • (1000/1000) 同調する活動性の程度は、有形界/無形界に関わらず、常に自覚してのみ上昇させることができ、自覚できるものの自覚なく、あるいは、無自覚的に(自覚なく)上昇する状況はみられません
    • 同調する活動性の程度は、常に成長の程度を牽引しているために、「自覚してのみ同調する活動性の程度を上昇できる」状況は、成長は常に自覚してのみ促進され、成長が自覚できるものの自覚なく、あるいは、無自覚的に(自覚なく)促進される状況はみられないことを表しています
    • 同調する活動性の程度を上昇させる方法については、5章5節 祈り/瞑想を参照してください
  • (1000/1000) 有形体を用いて活動する有形界/地上の生活では、同調する活動性の程度を、自覚して下降させる状況だけでなく、自覚できるものの自覚なく下降する状況もみられますが、一方で、無形体を用いて活動する無形界の生活では、同調する活動性の程度を、自覚して下降させる状況のみがみられます
    • 地上では、有形体の内包する物質の心から誘惑の影響を受けて、また、周囲の物事/現象に付与されている活動性の程度や他者の生き方/同調する活動性の程度に影響を受けて、自己の同調する活動性の程度が自覚できるものの自覚のないままに下降する場合もあります
    • 地上では、同調する活動性の程度が自覚できるものの自覚なく下降する場合もみられるために、自覚して成長を退行させる状況だけでなく、自覚できるものの自覚なく成長を退行させる状況もみられることを表しています
(1000/1000) 同調する活動性の程度の上昇/下降と自覚の有無
(1000/1000) 同調する活動性の程度の上昇/下降と自覚の有無
  • (1000/1000) 有形界/地上では、自己の同調する活動性の程度が上昇しても、下降しても、他者には肉眼に視える外見(有形体の3次元の側面)に変化を視ることはできませんが、霊眼では有形体の4次元の側面から放つ輝きの強さの変化している様子が視えます

内的成長度の測定

  • (1000/1000) 同調する活動性の程度を示す内的成長度には、最高値、同調値、の2つの測定値があります
    • 筋反射検査を用いて測定する際に、「どちらの値を測定しているのか?」を明確にする必要があります
    • 筋反射検査で用いる宣言文の例として、下記があります
    • 同調値を測定する場合は、「〇〇〇(個体の名称)が現在に同調している活動性の程度は、△△△(数値)以上です」あるいは「〇〇〇(個体の名称)の現在の内的成長度の同調値は、△△△(数値)以上です」
    • 最高値を測定する場合は、「〇〇〇(個体の名称)の現在の内的成長度の最高値は、△△△(数値)以上です」
  • (1000/1000) 分霊の同調している活動性の程度を、分霊から無形体への原素材の供給量、分霊の心が有する機能特性の活性の程度、無形体の機能系統の活性の程度として捉えた場合に、測定値の1の差は、量/程度が101(10の1乗)に異なる状況を表しています
    • 例として、内的成長度の測定値が400を示す場合は、10400(10の400乗)の程度に、原素材の供給量、機能特性/機能系統の活性の程度がある状況を表しており、供給量/活性の程度に相応する、物事を認識/理解する程度、表現の形状を変換する程度、などがみられるようになります
  • (1000/1000) 内的成長度を測定する際に、筋反射検査の条件をすべて満たしていたとしても、試験者が自己の内的成長度を測定すると、不正確な測定値を示す場合がある点に留意してください
    • 不正確な測定値となるのは、試験者の分霊の心が有する経験の機能特性に保存されている「不誠実な性質の表現を造化する習慣」によって、自覚できるものの自覚なく自動的に測定へ影響を受けるためです
    • ほとんどの場合では、自己の内的成長度を自身で測定することは大霊より許可されていません
    • ある内的成長の段階を越えると、自身で測定することを許可されるようになります
    • 自己の内的成長度を測定する際には、他者に測定してもらうか、あるいは、自己を被験者として「2人でおこなう筋反射検査の方法」を用い、試験者は宣言文を口述せずに思い浮かべて検査し、被験者(自己)に宣言文の内容を知らせないようにします

同調値

  • (1000/1000) 同調値は、現在に同調する活動性の程度を示しています
    • 同調値の示す活動性の程度が、分霊から無形体への原素材の供給量、物事を認識/理解する程度、表現の形状を変換する程度、を決定します
    • 同調値が、内的成長度を測定する基本の値となります
    • なお、表現の形状を変換する程度として測定される「真実度」は、表現へ付与する誠実な性質の活動性の程度と密接に関連しており、同調値よりも大幅に低い活動性の程度を表現へ付与したのならば、真実度も、付与した活動性の程度に相応する「同調値よりも大幅に低い程度」を示す場合があります
    • 真実度については、1章2節 真実度を参照してください

最高値

  • (1000/1000) 最高値は、ある期間内に同調していた活動性の程度の中での、最も高い活動性の程度を示しており、同調値と同じ値か、あるいは、同調値よりも高い値となります
    • 最高値の示す活動性の程度が、精神で造化する表現に付与できる活動性の程度の上限を決定し、また、物事を認識/理解する程度へ影響を与えます
    • もしも、同調値が最高値よりも低くなると、最高値は、徐々に下降して同調値へと近づいていきます
    • 最高値として示される期間は、明確に決まっているのではなく、同調値が急激に下降した場合には、期間は短くなり、一方で、同調値が徐々に下降した場合には、期間は長くなります
    • 譬[たと]えると、気球の高度(最高値)は、常に熱風(同調値)を送り込んでいると上昇していきますが、徐々に熱風を減らせば徐々に高度を下げ、熱風を突然に止めれば急激に下降していきます
  • (1000/1000) 眼前の状況や内面の状況に影響を受けて、一時的に同調値が下降していたとしても、最高値よりも高い活動性の程度へ同調する際と比較した場合には、最高値の示す活動性の程度までは、比較的に同調して高めやすくなります
    • 同調値の示す割合は速く変動し、最高値の示す割合はゆっくりと変動します
(1000/1000) 最高値/同調値のつながり
(1000/1000) 最高値/同調値のつながり

内的成長度の制限

  • (1000/1000) 内的成長度として測定できるのは、分霊が同調している活動性の程度であり、生き方に表れている誠実/不誠実の性質は測定できません
    • 誠実な生き方をしていても、不誠実な生き方をしていても、同じ活動性の程度へ同調しているのならば、同じ測定値となります
    • 生き方に表れる性質と、生き方の程度は、日常的に造化している表現の性質と、表現へ付与された活動性の程度が反映されているために、分霊の同調する活動性の程度とは、直接的なつながりはありません
    • 生き方の性質/程度については、2章5節 無形界の住人 #生き方から捉えた分霊の分類を参照してください
  • (1000/1000) 内的成長度と、表現へ付与された活動性の程度は、同じ程度(数値)が測定されたとしても、同じ性質を有する活動性の程度が測定されているとは限りません
    • 内的成長度は、生命の有する「誠実な性質の活動性」の程度が測定されています
    • 表現へ付与された活動性の程度は、不誠実な性質の活動性が付与されているのならば、「不誠実な性質の活動性」の程度が測定され、一方で、不誠実な性質の活動性が付与されていない(誠実な性質の活動性のみが付与されている)のならば、「誠実な性質の活動性」の程度が測定されます
    • 表現へ付与された活動性の性質/程度については、3章9節 精神を参照してください
(1000/1000) 生き方の性質と分霊の成長
(1000/1000) 生き方の性質と分霊の成長

内的成長度の段階

  • (1000/1000) 内的成長度の段階は、物事を捉える「認識の程度」と密接に関連しており、それぞれの段階に相応する生き方を造り出しています
    • 同調する活動性の程度(内的成長度)の向上にともない、生き方の程度も移行します
    • 地上でみられる生き方の性質/程度には、未誠実、誠実、至誠、不誠実、4つがあります
  • (1000/1000) 未誠実な性質/程度の生き方では、内的成長度は4次元の中位の範囲で測定され、生き方の程度は4次元の中位の範囲での下端から中盤に相当します
    • 未誠実な生き方は、内的成長度1-200未満で測定されます
  • (1000/1000) 誠実な性質/程度の生き方では、内的成長度は4次元の中位の範囲で測定され、生き方の程度は4次元の中位の範囲での中盤から上端に相当します
    • 誠実な生き方は、内的成長度200-500未満で測定されます
  • (1000/1000) 至誠な性質/程度の生き方では、内的成長度は4次元の上位の範囲以上で測定されます
    • 内的成長度500台では、生き方の程度は4次元の上位の範囲に相当します
    • 内的成長度600台では、生き方の程度は5次元の範囲に相当します
    • 内的成長度700-850未満では、生き方の程度は6次元の範囲に相当します
    • 内的成長度850-1000では、生き方の程度は7次元の範囲に相当します
  • (1000/1000) 不誠実な性質/程度の生き方では、内的成長度は4次元の中位の範囲で測定されるものの、生き方の程度は4次元の下位の範囲に相当します
    • 人霊の成長段階は4次元の中位の範囲から始まり、どれほどに成長の程度が退行しても、人霊が動物霊へ逆戻りする状況はありません
    • しかし、生き方は動物霊と同等の段階となる4次元の下位の範囲でおこなわれているのです
  • (1000/1000) 有形界での成長の観点から捉えると、内的成長度の段階には、200、500、600、の3つに区切りがみられます
    • 内的成長度200は、積極的に成長を求めるようになる区切りであり、生き方の程度(造化される表現の程度)が、未誠実から誠実へと移行します
    • 内的成長度500は、物事の捉え方が、有形的認識の優勢な状況から、無形的認識の優勢な状況へと移行する区切りであり、生き方の程度が、誠実から至誠へと移行します
    • 内的成長度600は、物事の捉え方が5次元へと移行し、物事を捉える範囲/程度が大きく変化する区切りとなり、地上では600-1000の段階を、地上での学びの修了資格を得る「覚醒」の成長段階と呼んでいます
    • ただし、覚醒の段階への移行には、内的成長度が600を越えるだけでなく、成長の程度が内的成長度600に相当する程度を越え、更に、行為の記録を清算している必要があります
    • 覚醒の段階については次節の4章4節 覚醒、行為の記録については4章7節 行為の記録を参照してください
(1000/1000) 内的成長度の段階
(1000/1000) 内的成長度の段階

至言の紹介

(1000/1000)「瀞沁」
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自己が成長を求めるのならば
今すぐ成長を実践し始めることができます
ただし
今すぐ成長するのではありません
成長を求める強い意志を常に保ち続け
成長への実践を絶え間のない努力で
成し続ける過程で僅かずつ成長していくのです

それでも臆さずに成長を求め続けるのです
求め、始めなければ
何時[いつ]までも成長しないままなのですから
(1000/1000)「瀞沁」
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どれほどに陸上で泳ぎ方を学んでも
水中を泳げるようにはなりません
陸上で学べる泳ぎ方は概要だけです
泳ぐと決意して勢い良く水中へ潜ってから
試行錯誤して泳ぎ方を習得するのです
その時に初めて、水中で習得した泳ぎ方は
陸上で学んだ泳ぎ方とは似ても似つかないと
気づくようになります

成長も同様です
成長の方法を学んでから実践しようとしても
学べるものではありません
実践を通して方法を学んでいくのです
実践すると強い意志で決めて始めれば
成長の方法は自[おの]ずと学べます

質疑応答

  • それぞれの質問文を押すと、応答文が表示/非表示されます
    • すべての応答文を一括して開くには、「すべての質疑応答を開く」ボタンを押してください
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内的成長度について

(1000/1000)

 同調する活動性が有している性質は、大霊を構成する無数の性質を有する活動性の中で、誠実な性質に区分される活動性を指しています。誠実な性質に区分される活動性の中にも、入れ子構造を有する無数の性質の活動性が含まれていますが、同調する活動性の程度は、特定の性質の活動性ではなく、誠実な性質に区分される活動性の総合的な程度として表されます。無数の性質の活動性については、2章2節 大霊 #生命を参照してください。

 これは、祈り/瞑想などで同調する活動性の程度を高めていく際に、誠実な性質を有する「特定の性質の活動性」へ同調しているのではなく、誠実な性質を有する「様々な性質の活動性」へ同時に同調している状況を示しています。そのため、ある時には誠実な性質A/B/Cの活動性へ同調しやすいのに性質D/Eの活動性へ同調し難く、他の時には誠実な性質C/D/Eの活動性へ同調しやすいのに性質A/Bの活動性へ同調し難い場合もみられますが、どちらの場合でも同調する活動性の程度は高くなります。例として、瞑想をおこなっている際に、ある時には、意識の拡大していく状況を実感しやすいのに、透明/精細/無重の感覚へは同調し難く感じている場合もみられます。逆に、他の時には、透明/精細/無重の感覚へ同調しやすく感じるのに、意識の拡大していく状況を実感し難い場合もみられますが、どちらの場合でも、同調する活動性の程度を高めることができています。瞑想時の感覚については、5章5節 祈り/瞑想を参照してください。

 なお、様々な性質の活動性が、それぞれ有している程度を「総合した程度」として、内的成長度(同調する活動性の程度)が筋反射検査を用いて数値で測定されますが、この数値は、様々な性質の活動性が有している程度の、それぞれを数値化した合計、平均、中央値、最高値、最低値、などではなく、総合値として表されています。大霊を構成する様々な性質の活動性の程度は複雑な入れ子構造を成しているために、それぞれの性質の活動性の程度を単純に数値化して総合できませんが、様々な性質の活動性の程度を俯瞰[ふかん]して総合することで、総合値として測定が可能となります。

(1000/1000)

 はじめに、内的成長度が示す同調する活動性の程度が200未満の範囲は、「容易に変動する程度」の範囲でしかないという点に留意してください。1も、199も、僅かに生じた細波[さざなみ]の下端と上端の差に過ぎないのです。

 物質の心から干渉を受けて造化する不誠実な性質の表現も、経験へ保存されている「不誠実な性質の表現を造化する習慣」に基づいて造化する不誠実な性質の表現も、造化される「すべての不誠実な性質の表現」は、物質の心が造化する誘惑(利己性/自己中心性/欲望)に由来しています。物質の心は、有形体の維持に必要とする内容を要求し、有形体への早急/迅速な対応を促すために、分霊の同調する活動性の程度に関わらず、分霊の心が有する生命の活動性を不誠実な性質へ変質させ、自身が付与できる最大限の程度(199)へ高めて利己性/自己中心性/欲望へ付与しています。200未満の活動性の程度が、「容易に変動する程度」の範囲のために、物質の心にも活動性の程度を高めることができるのです。
 
 精神で表現を造化した際には、表現を造化する習慣が必ず経験へ保存されるために、利己性/自己中心性/欲望そのものを造化する習慣も含め、利己性/自己中心性/欲望の干渉を受けて造化された様々な内容を有する不誠実な性質の表現を造化する習慣も経験へ保存されます。経験へ保存されている「様々な内容を有する不誠実な性質の表現を造化する習慣」は、すべての習慣が199の活動性を付与された利己性/自己中心性/欲望に由来して形成されているために、造化する表現の内容ごとに、199の活動性の程度を付与する習慣を形成しています。この形成されている習慣や、物質の心が造化する誘惑は、同調する活動性の程度に関わらず、造化する表現へ199の程度を付与する可能性が常にあることを表しています。
 
 造化される不誠実な性質の表現へ付与される「不誠実な性質の活動性の程度」は、物質の心から受ける干渉の程度、あるいは、保存されている習慣の強さが決定しており、干渉の程度/習慣の強さが、分霊の心が有する生命の誠実な活動性を、同調する活動性の程度(生命の活動性の程度)よりも「高い程度を有する不誠実な性質の活動性」へ変質させるように、はたらきかけています。干渉の程度/習慣の強さが、活動性の程度の増幅変換器として、はたらいているといえます。異なる観点から捉えると、物質の心から受ける干渉の程度や、不誠実な性質の表現を造化する習慣が、どれほどに強くなったとしても、造化された表現へ付与される活動性の程度は199が上限となることを表しています。

 200未満の活動性の程度が、「容易に変動する程度」の範囲のために、内的成長度が200未満の者は、日常の中での、怒り、恐れ、悲しみ、楽しみ、などの、感情にみられる移り変わりや、内面の状況にみられる変化の起伏が大きく、その時その時に遭遇する外環境の表現(物事/現象/出来事/他者の言動など)に反応して、常に内面の状況が揺れ動いています。これは、内的成長度が200未満でみられる「未誠実の生き方」や「不誠実の生き方」では、内面の安定性が低い状況を表しています。内的成長度で「200の区切り」を越えることは、起伏が大きく不安定な段階から、起伏の少ない安定した段階へと移行する状況を指しており、内面の安定性は、成長し続けていく土台として不可欠です。言い換えると、内的成長度200を越えてからが「成長の始まり」であり、200未満は成長と関係していないといえます。なお、無限の程度を有する活動性の範囲の中で、無限に成長していく過程では、有形界で同調できる上限となる1000という数値は僅かな程度でしかなく、1も、1000も、些末な差に過ぎないのです。

 この質疑応答に関連する内容には、3章9節 精神 #質疑応答の「誘惑の干渉を受けて造化される不誠実な表現と、経験の機能特性に保存されている不誠実な性質の表現を造化する習慣によって造化される不誠実な表現には、どのような違いがありますか?」がありますので参考にしてください。

(1000/1000)

 内的成長度の最高値/同調値の差によっては、高い活動性から受ける透明/精細/無重の感覚に違いを感じる場合もあります。活動性から受ける感覚については、5章5節 祈り/瞑想を参照してください。

 ほとんどの場合では、現在に同調する活動性の程度よりも、僅かに高い範囲のみから透明/精細/無重と感じ取り、その範囲よりも更に高い活動性の範囲は認識できないために、活動性の感覚を感じ取れません。現在に同調する活動性の程度(内的成長度の同調値)が、内的成長度の最高値よりも低い場合にのみ、最高値と同調値の範囲内で、活動性から受ける透明/精細/無重と感じる程度に僅かな差を認識できる場合もあります。

 内的成長度の最高値は、ある期間内に同調していた活動性の中で最も高い程度を示しており、同調していた際の感覚が、自覚の有無に関わらず自己に保存されているために、活動性から受ける透明/精細/無重と感じる程度に僅かな差を認識できるのです。ただし、保存されている「最高値の段階から受けていた活動性の感覚」は薄れていくために、最高値は同調値へ向けて徐々に下降していくようになります。

(1000/1000) 内的成長度と活動性から受ける感覚
(1000/1000) 内的成長度と活動性から受ける感覚

(1000/1000)

 はじめに、内的成長度を20で割ると算出される年齢については、5章6節 愛の行為 #質疑応答の「相手の言動が余りにも酷く感じるのですが、それでも諌めてはなりませんか?」を参照してください。

 内的成長度を20で割ると算出される年齢は、無形的な霊の成長段階を、地上で生活する人にも理解しやすいように「物的/有形的な有形体の成長段階」へ譬[たと]えているだけであり、精神年齢を表しているのではなく、また、何らかの状況を表す指標には成り得ません。ただし、霊の成長段階を有形体の成長段階へ譬えているだけのために、この譬えは、人霊界の生活でも適用できます。

 精神年齢(知能年齢)、知能指数、などは、地上で有形体を通して外環境を認識し、また、外環境へ表現する際の「物的な活動の状況を表す指標」に含まれます。これらの指標は、霊としての成長の程度とは関係なく、霊としての成長(成長の促進/退行)へも影響を与えません。有形体を用いて生活する地上でのみ適用される指標であり、人霊界では適用できない指標です。

 なお、この節の本編へ記述されている通り、内的成長度も、霊の成長の程度も、どちらも成長段階を表していますが、正確には、内的成長度として測定される同調する活動性の程度と、霊の成長の程度は、同じではありません。常に同調する活動性の程度が先行して上昇/下降し、その変化に牽引されるように成長の程度が向上/低下(促進/退行)します。内的成長度を20で割ると算出される年齢が、霊の成長の程度を直接に譬えているのではない点に留意してください。

成長の程度について

(1000/1000)

 現在に同調する活動性の程度に相応する程度の活動性を表現へ付与する習慣が常に形成され強められているのならば、分霊は成長します。日々の生活で、同調する活動性の程度を上昇させていくのと同時に、表現へ付与する活動性の程度も高めていくことで、常に、同調する活動性の程度に相応する程度の活動性を表現へ付与する習慣が形成され強められるようになります。

 分霊が成長するには、成長の程度に相応する程度の習慣を形成し強めていくだけという、単純な仕組みですが、単純さと、容易さは異なります。分霊の成長段階を向上させていくための習慣を形成するには、先立って、同調する活動性の程度を高め、更に、同調している活動性の程度を常に維持/上昇させ続けておく必要があります。大雑把にまとめると、内的成長度の同調値が、常に最高値と同じ程度を維持しているのならば、成長を促進し、一方で、最高値よりも同調値が低くなるのならば、成長は停滞/退行するようになります。

 地上では、有形体の内包する物質の心が絶え間なく誘惑の影響を与えてくるために、利己性/自己中心性/欲望に基づく不誠実な習慣は、自覚していても、自覚できるものの自覚していなくても、容易に形成されます。不誠実な習慣は、徐々に同調する活動性の程度を下降させ、更に、不誠実な習慣を強める循環を形成しやすくなり、成長の程度を退行させるように、はたらきます。分霊の成長につながる誠実な習慣は、物質の心が与えてくる影響を常に克己で制御し、同調する活動性の程度を下降させるような不誠実な性質を有する表現の造化をおこなわないように努め、高い活動性の程度へ同調していく強い意志と、高い活動性の程度へ同調するように実践し続けているのであれば、徐々に形成されていきます。

 経験へ保存されている「どのような内容の誠実/不誠実な性質の表現を造化する習慣」であったとしても、習慣を用いて精神で表現を造化するには、必ず、自由意志による自覚的/無自覚的な選択を必要とし、その選択の積み重ねが、ある習慣を強め、また、ある習慣を弱めて、習慣の総合として表される成長の程度を決定するのです。常に、自己の自由意志による選択が、成長の促進/停滞/退行を決めている点に留意してください。

(1000/1000)

 分霊の成長の程度は、経験の機能特性へ保存されている様々な習慣の有する強さの総合として表されますが、経験の機能特性へ保存されている様々な習慣や、不変/普遍の外環境(世界)を構成する活動性は、誠実な性質に区分される活動性、不誠実な性質に区分される活動性、誠実/不誠実の性質に関係しない他の性質の活動性、の3つに大別される性質の中に、無数の性質を有する活動性が無限の入れ子構造を成して構成されており、それぞれが入れ子構造を成す3つに大別される性質が混在しているのならば、全体を総合して数値で表すことができないのです。

 活動性の程度として、筋反射検査を用いて測定できる指標には、内的成長度、表現へ付与された活動性の程度、惑星の進化の程度、社会の成長の程度、などがあります。

 内的成長度として測定される「分霊の有する生命の活動性」は、誠実な性質に区分される活動性と、誠実/不誠実の性質に関係しない他の性質の活動性に区分される活動性が入れ子構造を成していますが、内的成長度として測定される活動性は「誠実な性質に区分される活動性」のみのために、誠実な性質に区分される各性質の活動性を俯瞰[ふかん]して、誠実な性質に区分される活動性として総合することで、総合値として数値で表せるようになります。

 表現へ付与された活動性の程度は、表現を造化する際に、造化へ必要とする性質の活動性のみが経験から取り出されて造化の工程で加えられており、経験へ保存されている全ての性質の活動性が加えられているのではありません。表現は、眼前の状況にあわせて造化されるために、状況に相応する性質の活動性のみが都度に付与され、表現へ付与された活動性は性質ごとに入れ子構造へ分類されていません。譬[たと]えると、細かに分類され整理された膨大な書庫から、状況にあわせて必要とする内容を、都度に引き出し組み合わせていくといえます。そのため、造化された表現へ付与されている様々な性質の活動性は、造化の工程で加えられた性質のみであり、入れ子構造を成していないために、付与された様々な性質の活動性の中で、相対的に最も粗雑な程度を数値で表すことができます。誠実な性質の表現であれば、付与されている様々な誠実の性質の活動性の中で、最も低い程度が測定され、一方で、不誠実な性質の表現であれば、付与されている様々な不誠実の性質の活動性の中で、最も高い程度が測定されます。

 惑星の進化の程度、社会の成長の程度は、地上で生活する分霊(人/脊椎動物)が日常的に表現/行為へ付与している「誠実な性質の活動性の程度」を総合して表した指標です。これらの指標は、表現へ付与された活動性の程度に基づいていますが、誠実な性質の表現/行為へ付与されている誠実な性質の活動性の程度のみを総合しており、不誠実な性質の表現/行為へ付与されている誠実な性質の活動性の程度は含まれていません。表現へ不誠実な性質の活動性が付与されている場合では、誠実な性質の活動性があわせて付与されていても、誠実な性質の活動性が有する程度は極めて低いために、不誠実な性質の表現へ付与されている活動性の程度を考慮する必要性がないのです。惑星の進化の程度、社会の成長の程度として測定される活動性は、表現へ付与された活動性の程度に基づいているために、入れ子構造を成していませんが、誠実の性質に区分される無数の性質の活動性は、個体ごとに表現/行為へ付与する性質が千差万別であり、表現へ付与された活動性の程度のように、それぞれの性質の中で最も低い程度が測定されず、誠実な性質に区分される活動性として総合することで、総合値として数値で表されています。

(1000/1000) 活動性の程度と測定の可能/不可能
(1000/1000) 活動性の程度と測定の可能/不可能

 分霊の成長の程度、内的成長度、表現へ付与された活動性の程度(惑星の進化の程度/社会の成長の程度を含む)の、それぞれの活動性の由来となる、経験の機能特性へ保存されている習慣、分霊の有する生命の活動性、造化された表現へ付与された活動性を構成する「それぞれの性質」を水/油に譬[たと]えると、油Aを誠実な性質の活動性、油Bを不誠実な性質の活動性、水を誠実/不誠実の性質に関係しない他の性質の活動性として表すことができ、また、様々な性質の活動性が入れ子構造を成している状況は水/油を混ぜ合わせている状態といえます。水/油は分離しますが、液体を上から視た際に、水の上に分離している油A/Bが混ざり合っているのならば、油A/Bそれぞれの分量はわかりません。油Aのみであれば分量がわかります。もしも、水の上に分離している油A/Bが混ざり合っていない(入れ子構造を成していない)のならば、油Aの上に浮いている油Bのみの分量はわかりますが、油Aの分量はわかりません。油Aの上に油Bが浮いていない(油Bが含まれていない)のならば、油Aの分量がわかります。

(1000/1000) 活動性の性質と水/油の譬え
(1000/1000) 活動性の性質と水/油の譬え

(1000/1000)

 内的成長度の同調値が成長の程度よりも低くなる状況はみられても、成長の程度が内的成長度の最高値よりも高くなる状況はみられません。

 成長の程度は、内的成長度の同調値(現在に同調する活動性の程度)の後を追うようにして、ゆっくりと変化していきますが、最高値(ある期間の間に同調していた最も高い活動性の程度)も、同調値を追うように変化していきます。最高値は、成長の程度の変化よりも更にゆっくりと変化するために、常に成長の程度よりも高い程度を示すようになります。譬[たと]えると、成長の程度は建築中の建物、最高値は最も高くまで組み上げた建物を囲む作業の足場、同調値は現在に作業中の足場の高さといえます。最も高い足場の高さよりも高く建物を建築することはできないために、建物の高さは常に足場の高さよりも低くなります。

 そのため、同調値/最高値と成長の程度の組み合わせには、成長の程度が、最高値/同調値と同等、あるいは、最高値/同調値よりも低い、あるいは、最高値よりは低いものの同調値よりは高い、の3通りがみられます。

(1000/1000) 同調値/最高値と成長の程度
(1000/1000) 同調値/最高値と成長の程度

(1000/1000)

 内的成長度1000(活動性の程度1000に同調すること)で突如に感じ取る、明晰感、精細感、透明感、などは、7次元の認識の中でも8次元の認識に最も近づく認識の程度(活動性の程度)のために感じ取る「8次元での認識の予行演習」です。ただし、内的成長度1000で感じ取る認識/感覚は予行演習であり、8次元での認識/感覚の僅かな側面に過ぎません。

 同調する活動性の程度が高くなり、認識の程度が僅かにでも向上する都度に意識の変容を実感しますが、その中でも、認識の次元が移行するごとに比較的に大きな意識の変容を感じ取ります。特に、4/5次元の間(覚醒の段階への移行)に感じる意識の大きな変容と同様に、7/8次元の間にも意識の大きな変容を感じ取ります。意識の大きな変容とともに感じ取る明晰感/精細感/透明感などの感覚は、これまでに潜っていた水の中から突如に空中へ飛び出したような、軽さ、圧迫感のなさ、拡がり、などを感じ取ることへ譬[たと]えられます。

 更に、同調する活動性の程度に加えて、成長の程度が向上し、成長の程度に相応する認識の程度が7次元の上限へ近づき8次元へ近似するほどに、無形的認識に基づく認識/感覚での生活への現実感/実在感が強くなる反面、有形的認識の中でも4次元の中位以下に位置づけられる「物的な捉え方」に基づいた地上での物的な生活への現実感が薄くなっていきます。明確な自覚のある目的に基づいて物的に発言/行動しているにも関わらず、自己が発言/行動しているように感じなくなり、発言/行動の目的へ強い存在感/実在感を感じ取るようになります。物的な捉え方については、1章1節 サイトを読むにあたって #質疑応答の「サイトの内容を理解していくうえで、最も留意する必要があるのは何ですか?」を参照してください。

 この状況は、覚醒未満の段階から覚醒初期の段階へ移行した際に感じる認識/感覚の大きな変容へ類似しています。ただし、覚醒未満の段階から覚醒初期の段階へ移行した際には、無形的認識に基づく認識/感覚での生活と、物的な認識/感覚での生活の両方の現実感が薄くなりますが、一方で、8次元へ近似することで現れる認識/感覚の変容は、物的な生活への現実感のみが更に薄くなり、無形的認識に基づく認識/感覚での生活への現実感/実在感は強まっていく点に違いがみられます。

 なお、物的な認識/感覚での生活には、肉眼に視える物体の変化、様々な現象、自己/他者の発言/行動/態度、などが含まれます。一方で、無形的認識に基づく認識/感覚での生活には、自己/他者が思考/感情などの精神で造化する表現、自己/他者の発言/行動/態度や精神で造化する表現の目的/土台となる内容、物体の変化や現象の肉眼に視えない側面、天使たちの活動、地獄者/地縛者たちの様子、様々な運命の流れ、そして、これらの相互のつながり、などが含まれます。

 この質疑応答に関連する内容には、4章2節 有形界での成長 #質疑応答の「有形界でのみ得られ、無形界では得られない学びの内容はありますか?」がありますので参考にしてください。

(1000/1000)

 地上で同調できる活動性の程度の上限を内的成長度1000と規定しているために、成長の程度も同様に、内的成長度1000に相当する程度が地上で到達できる上限となり、1000よりも高い成長段階へ成長していくことはできません。

 ただし、内的成長度1000に相当する成長の程度は、分霊の成長を、有している活動性という側面から捉えただけであり、成長の僅かな側面を示しているだけに過ぎません。成長の僅かな側面が上限に達したからといって、分霊の成長そのものが無形界へ戻るまで一旦停止する状況はないのです。そのため、内的成長度1000に相当する成長の程度であったとしても、個性として表される表現の多様性を無限に拡大していくことはできます。高い程度の知識を貯蔵し、表現の造化へ応用して、高い活動性を付与した行為をおこなう中で、新たに気づき学び、個性を発展させていくのです。

 加えて、自己の有する無数の習慣を修正していくことも可能です。内的成長度1000に相当する成長の程度へ到達したからといって、幻想による捉え方、誘惑への傾倒、固定観念/既成概念の囚われ、などが全く無いという状況は決してありません。これらを有していることに自覚して気づいている側面もあれば、未だに自覚できるものの自覚していない側面もあるのです。自覚している側面に対しては、相対的に低い成長段階よりも、制御の程度が高いといえますが、一方で、未だに自覚できるものの自覚していない側面は、気づき自覚しない限り、制御の程度が高いとはいえません。なお、どれほどに習慣を追加/修正したとしても、自己の成長段階で有する活動性の程度は、内的成長度で1000に相当する程度のままです。それぞれの表現を造化する習慣が内包している「活動性の程度を付与する習慣」は、地上では1000が上限となり、「1000よりも高い程度を付与する習慣」を形成できないためです。

(1000/1000)

 成長の程度は数値で測定できませんが、おおよその成長の程度は推測できます。

 活動性の程度は、日常的に造化される表現の有する「自己を自己以外のために役立てたい」という思いの程度(愛の程度)を表してもいるために、現在の成長の程度で有している活動性の程度よりも、相対的に高い活動性の程度から受ける感覚は、相対的に高い程度の愛の感覚であり、逆に、相対的に低い活動性の程度から受ける感覚は、相対的に低い程度の愛の感覚です。

 日常的に造化する表現へみられる活動性の段階ごとの特性(愛の程度)は、現在の成長の程度に基づいているために、成長の程度よりも同調する活動性の程度が高いのならば、自己が愛で溢れているように感じ取ります。一方で、成長の程度よりも同調する活動性の程度が低いのならば、自己から愛が失われていくように感じ取ります。意識の受ける、愛で溢れているような感覚と、愛が失われていくような感覚を感じ取る間の活動性の範囲内に、現在の成長の程度で有している活動性の程度があると推測することができます。

 加えて、修養の生活を実践していく過程で、行為へ付与していくように努める丁寧/美/輝きなども愛の特性のために、現在の成長の程度で造化する愛の程度よりも同調する活動性の程度が下降し低くなると、丁寧/美/輝きを行為へ付与し難く感じます。逆に、現在の成長の程度よりも同調する活動性の程度が上昇し高くなると、丁寧/美/輝きを行為へ付与しやすく感じるようになります。

 内的成長度の最高値付近、おおよその成長の程度、意識に拡がりを感じ始める程度、の3つの活動性の程度にみられる幅は、個々の状況によって様々です。また、3つの活動性の程度が等間隔とは限らず、内的成長度の最高値付近と成長の程度には大きな間隔がみられるものの、成長の程度と意識に拡がりを感じ始める程度の間隔は小さい場合もみられます。内的成長度の最高値と成長の程度が近いのならば、3つの活動性の程度が1-30ほどの範囲内にみられる場合もあり、一方で、内的成長度の最高値と成長の程度が大きく乖離[かいり]しているのならば、3つの活動性の程度に200以上の幅がみられる場合もあります。

(1000/1000) 活動性の程度と愛の感覚
(1000/1000) 活動性の程度と愛の感覚

(1000/1000)

 はじめに、日常的におこなう行為は、日常の中で頻繁に(高い頻度で)造化される行為であり、頻繁に造化される行為へ自覚して、あるいは、自覚できるものの自覚なく付与される活動性の程度は、その活動性の程度を行為へ付与する習慣を短期間で強めます。経験へ保存されている無数の習慣の強さが総合されて、成長の程度を決定している点に留意してください。低い頻度でおこなわれる行為(低い頻度で行為へ付与される活動性の程度)が習慣を強める状況はないために、成長の程度へ影響を与えることもありません。活動性の程度を行為へ付与する習慣については、3章9節 精神 #質疑応答の「習慣の強さと表現へ付与される活動性の程度には、どのようなつながりがありますか?」を参照してください。

 同調する活動性の程度に相応する活動性の程度を行為へ付与する際の自覚の有無が、成長の程度へ与える影響について、同調する活動性の程度が成長の程度よりも高い場合と、同調する活動性の程度が成長の程度よりも低い場合に分けて下記に記述します。なお、誠実な行為そのものは、常に自覚しておこなわれ、自覚できるものの自覚なく、あるいは、無自覚的に(自覚なく)誠実な行為がおこなわれる状況はみられません。自覚して誠実な行為をおこなう過程で、同調する活動性の程度に相応する活動性の程度を行為へ付与する自覚の有無についての記述となります。

 同調する活動性の程度が成長の程度よりも高い場合には、日常の中では、成長の程度に相応する活動性の程度を行為へ付与する頻度が高く、同調する高い活動性の程度に相応する活動性の程度を行為へ付与する頻度は比較的に低くなります。同調する活動性の程度に相応する活動性の程度を行為へ付与するには、強い意志で自覚して行為へ同調する活動性の程度を付与するように努める必要があります。自覚できるものの自覚なく同調する活動性の程度が行為へ付与される状況はみられず、常に自覚してのみ、同調する活動性の程度を行為へ付与できます。同調する活動性の程度に相応する高い活動性の程度を自覚して行為へ付与する(強い意志で自覚して行為をおこなう)頻度が高くなるほどに、行為へ高い活動性の程度を付与する習慣が強まるために、成長の程度は同調する活動性の程度へ向けて向上しやすくなります。これは、同調する活動性の程度に相応する高い活動性の程度を常に自覚して行為へ付与するように(高い頻度で付与するように)努めているのならば、成長の程度を加速的に向上させられることを表しています。

 一方で、同調する活動性の程度が成長の程度よりも低い場合には、同調する低い活動性の程度に相応する活動性の程度が日常の中で頻繁に行為へ付与される(高い頻度で付与される)ようになり、相対的に、成長の程度に相応する活動性の程度を行為へ付与する頻度は低くなります。自覚的に行為へ同調する活動性の程度を付与するように努める際だけでなく、行為へ付与する活動性の程度を自覚できるものの自覚していない際にも、同調する活動性の程度に相応する低い活動性の程度が行為へ付与される点に留意してください。自覚の有無に関わらず、同調する活動性の程度に相応する低い活動性の程度が行為へ付与される頻度が高くなるために、低い活動性の程度を行為へ付与する習慣が強まり、成長の程度は同調する低い活動性の程度へ向けて下降していきます。

(1000/1000) 行為への自覚の有無と成長の程度
(1000/1000) 行為への自覚の有無と成長の程度

測定値について

(1000/1000)

 数値での測定を躊躇[ちゅうちょ]するのは、数値の違いを順位/序列/優劣として他者と比較するのが当然と自覚して、あるいは、自覚できるものの自覚なく捉えているためです。「ある物事を数値で表すのは、他の物事と比較して順位/序列/優劣を付ける(順序付ける)ためにおこなわれる」とする捉え方は、恐れ/怯えを土台として社会で形成された既成概念に基づいています。既成概念については、5章4節 固定観念/既成概念を参照してください。

 内的成長度、真実度、付与された活動性の程度、社会の成長の程度、有形体の劣化の程度、などの数値で測定される様々な物事を、点数付け、順序付け、順位付け、等級付け、などと捉えているのならば、自己の成長へは活かせません。寧[むし]ろ、成長の退行へとつながります。恐れ/怯えを消し去っていくことが成長のひとつの側面であり、恐れ/怯えに基づいて自覚して、あるいは、自覚できるものの自覚なく順序付けをしている限りは、恐れ/怯えを強めるだけであり、何時[いつ]までも成長が促進される状況はないのです。様々な物事を数値で測定するのは、不鮮明な物事を鮮明化して考察を促進するためであり、考察/内省を通して自己の成長へつなげる目的でおこないます。自己/他者の優劣を決めるためではありません。同じ「数値で測定する」という行為であっても、行為の目的が異なれば、行為の有する誠実/不誠実の性質も異なる点に留意してください。確認/考察するために数値で表すのは誠実な目的に基づいていますが、一方で、数値で順位付け/優劣決めをおこなうのは恐れ/怯えを土台とする不誠実な目的に基づいています。

 社会の中では、様々な物事に点数で順序付けをおこなう状況が頻繁にみられます。学校教育での点数による順位付け/評価、教育機関の偏差値による序列、職務成績の点数化、食物の等級付け、製品機能の点数評価、などの無数の順序付けで溢れており、ほとんどの場合では競争を煽[あお]り立てるためにおこなわれています。これらの数値による順序付けが既成概念を形成しており、数値で示す状況では「順序付けをするのが当然」と捉えさせているのです。自己の成長は他者との競争ではありません。自己に関する様々な測定値は、自己の現状(成長の進捗状況)を鮮明に明確に把握し、自己が更に成長していくために活用するのです。自己の内的成長度などの測定値が他者よりも相対的に高い値を示しているからといって、自己が更に成長していくうえでの意義は全くないのです。

 なお、恐れ/怯えに基づいて、測定値を順序付けと自覚して、あるいは、自覚できるものの自覚なく捉えているのならば、筋反射検査の検査条件を満たしていないために、正確な数値が測定されていない点にも留意してください。恐れ/怯えは利己性/自己中心性/欲望の不誠実性を生み出し、自己に都合の良い測定値/検査結果を期待させます。検査をおこなう目的に僅かにでも不誠実性が含まれているのならば、検査は無効となり、物的に検査をおこなえているようにみえても、正確な測定値や適切な検査結果は得られていません。数値で測定するのは順序付けのためではないと明確に自覚したうえで検査する必要があります。筋反射検査の検査条件については、1章3節 筋反射検査を参照してください。

(1000/1000)

 内的成長度が示す「分霊の同調する活動性の程度」が、精神で造化する表現の程度(真実度/表現へ付与された活動性の程度)に影響を与えます。

 そのため、真実度が示す表現の変換の程度は、内的成長度と「ほぼ同等」の数値で表される場合が多くみられます。分霊の同調する活動性の程度が変動したのならば、その都度に、表現の変換の程度にも影響を与えるようになります。

 同様に、表現に付与された活動性の程度は、内的成長度と「ほぼ同等」の数値を、付与できる活動性の上限として、表現の造化の際に、自覚して、あるいは、自覚できるものの自覚なく付与する活動性の程度を決めています。ただし、成長を求め、修養の生活を実践しているのならば、日常的に、内的成長度と「ほぼ同等」の数値を示す活動性の程度を、自覚して表現へと付与している状況が多くみられるために、日常の挙措、態度、話し方、などの言動には、内的成長度に相応する「表現に付与された活動性の程度での特性」がみられます。

 正確には、分霊の成長の程度で有している活動性の程度が、日常的に表現へと付与されている活動性の程度の「おおよその平均」を表しています。成長を求め、修養の生活を実践しているのならば、常に、同調する活動性の程度(内的成長度)で、同調値と最高値が「ほぼ同等の値」を示すようになるために、同調する活動性の程度と日常的に表現へと付与されている活動性の程度は、「おおよそ同等の値」を示すようになります。修養の生活については、5章1節 修養の生活を参照してください。

(1000/1000) 内的成長度と表現の真実度/活動性のつながり
(1000/1000) 内的成長度と表現の真実度/活動性のつながり

(1000/1000)

 はじめに、内的成長度は、自己の成長のために用いる指標であり、他者を評価し、序列/優劣をつけるための指標ではない点に留意してください。どのような目的で「歴史上で名の知られている人物たちの内的成長度を知りたいのか?」について内省し、その目的を明確に自覚したうえで、歴史上で名の知られている人物たちの内的成長度を測定する必要があります。なお、読者の個々によって、内的成長度を測定する必要のある人物は異なるために、このサイトでは、歴史上で名の知られている人物たちの内的成長度を掲載しません。読者自身で必要とする人物の内的成長度を測定するようにしてください。

 自己が、現在の段階よりも更に成長するために、ある著者の書物を読もうとしている場合では、書物の内容が「現在の自己の成長段階に適切な内容なのか?」を確認するために、著者が書物を記述した時点の内的成長度、書物の内容が有する真実度、活動性の程度、誠実/不誠実の性質、などを測定することは、誠実な目的に基づく指標の用い方です。

 一方で、歴史上で名の知られている人物たちの内的成長度を一覧として並べ、測定された数値で順序付けをしている状況は、誰の成長にもつながらないだけでなく、優劣をつけ、虚栄心を満たしたいだけの不誠実な行動となる可能性があります。なお、歴史上で名の知られている人物たちの内的成長度に興味があるというだけでは、筋反射検査の検査条件を満たしていない点に留意してください。検査をおこなう誠実な目的を明確に自覚したうえで、筋反射検査を用いて内的成長度を測定しない限りは、検査をおこない筋の反応はみられたとしても、検査の結果を反映しているのではなく、自覚して、あるいは、自覚できるものの自覚なく筋が動いただけに過ぎないのです。筋反射検査については、1章3節 筋反射検査を参照してください。

(1000/1000)

 動物霊が地上で生活している間の、動物個体の内的成長度は測定できません。

 内的成長度は、集合体としての動物霊から、個体としての人霊へ新生した時点で同調している活動性の程度を「1」、そして、有形界で同調できる活動性の程度の上限を「1000」として規定した指標のために、人霊より前の成長段階にある動物霊の同調する活動性の程度を測定することはできないのです。

 動物の内的成長度は測定できませんが、脊椎動物それぞれの個体が「日常的に造化する表現へ付与している活動性の程度」は測定できます。ただし、人とは異なり、脊椎動物は鮮明な意識を有しておらず、自由意志で自身の行動を選択しているのでもないために、個体ごとの「日常的に造化する表現へ付与している活動性の程度」に大きな差はみられません。

 この質疑応答に関連する内容には、4章1節 分霊の成長 #質疑応答の「それぞれの脊椎動物の集合精神が有する活動性の程度は、どれくらいの測定値を示しているのですか?」がありますので参考にしてください。

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