教導系譜

4章 成長の構造 - 8節 教導系譜

個々の記述の真実度: 999.2-1000
節全体の真実度: 1000
節全体の活動性: 1000

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教導系譜とは

  • (1000/1000) 教導系譜とは、相対的に高い成長段階の分霊が低い成長段階の分霊の学びを支援し、同時に、相対的に高い成長段階の分霊が支援を通して学びを得る、お互いの成長を促す「つながり」のことです
    • 教師/生徒、師匠/弟子、先輩/後輩、などの関係性に類似するつながりを有しており、無形界の界層を縦断して形成されます
    • 低い成長段階の分霊は、支援を受けることで成長への学びを促進し、一方で、高い成長段階の分霊は、支援することを通して得た学びを自己の成長へとつなげます
    • ただし、教導系譜のつながりは、分霊の序列/優劣の関係を表しているのではありません
    • すべての分霊は対等であり、序列/優劣の関係はありませんが、成長の観点から捉えた場合に、先へ進んでいる者が、後に続く者を牽引しているのです
  • (1000/1000) 高い成長段階の分霊は、1人から複数人の低い成長段階の分霊へ支援をおこない、木が幹から枝葉に分岐していくように、界層を縦断するごとにつながりが増えていきます
    • 低い成長段階の分霊が、高い成長段階の分霊から受けた支援は、自己の体験を通して研磨され深められ、そして、自己よりも低い成長段階の分霊への支援に活かされることで、個性の反映された支援が受け継がれていきます
    • 逆に、高い成長段階の分霊は、低い成長段階の分霊への支援を通して学び得た知識/経験が、自己へ還元されています
    • ただし、人霊界にある地獄層には教導系譜によるつながりがなく、地獄層を脱出して、人霊界で誠実な生き方へ努め、成長を求めるようになるまでは、支援を受けることができません
(1000/1000) 教導系譜の構成
(1000/1000) 教導系譜の構成
  • (1000/1000) 教導系譜は、個体から捉えると、分霊の成長を補助する法則のひとつとなります
    • 全体から捉えると、個々の分霊が有する「個性に基づく知識/経験」を伝達し、発展させ、分霊全体のつながりを形成して学びの循環を造り出し、世界の進化を促しています
    • 天霊/人霊ともに法則の適用を受けますが、動物霊には適用されません
(1000/1000) 法則の適用
(1000/1000) 法則の適用

つながりの形成

  • (1000/1000) 自己が教導を担当することになる「相対的に低い成長段階の者」は、自己よりも高い成長段階の分霊より選定され、担当するように任命されます
    • 高い成長段階の分霊より、教導を担当する者(自己)と、教導を担当される者(他者)の、双方の学びに必要とする内容を考慮して任命され、自己が教導を担当することになる者を自由に選択するのではありません
    • ただし、任命されても、決して強制される状況はなく、任命された内容を受けるのか/受けないのかは、自己の自由意志による選択に委ねられています
  • (1000/1000) 自己の教導を担当してくれる「自己よりも高い成長段階の者」は、天霊では、大霊より分割され個体となった時点で決定され、一方で、人霊では、動物霊より人霊へと新生した時点で決定されます
    • 決定されて、すぐに直接の面識をもつ場合もあれば、適切な時機まで面識をもたない場合もありますが、面識をもたなくても、常に印象/活動性の送信による支援を受けています
    • 教導を担当される者が、常に受けている支援を自覚している状況もあれば、自覚できるものの自覚していない状況もありますが、教導を担当する者は、常に見守り、現在に必要とする手助けをしています
  • (1000/1000) 教導系譜によるつながりは、教導を担当する者(自己)と、教導を担当される者(他者)の、成長の程度、現在に必要な学びの内容、などによって、随時に交代します
    • 交代する際にも、自己よりも高い成長段階の分霊より、新たに「自己が教導を担当することになる者」を任命されます
    • 常に、教導系譜のつながりが、教導を担当する者と、教導を担当される者の双方の成長へ活かせるように配慮されています
  • (1000/1000) 自己が地上で生活する際には、自己が教導を担当している者たちを、別の者へと引き継ぎ、誰かの教導を担当したままで地上へ再授肉する状況はありません
    • 逆に、自己を担当してくれている者は、天使として地上へ帯同し、自己が地上での生活を通して学びを得られるように、様々な支援/援助をおこなってくれています

つながりによる支援

  • (1000/1000) 教導系譜によるつながりでは、自己よりも系列の下位に属している者の思考の内容を読み取れるようになり、現在に必要とする適切な内容の支援を、適宜におこなうことができます
    • 両者が現在に生活している界層の隔たりに関係なく、必要な時機に、適切な印象/活動性を送り、勇気づけ、学びを支援/援助することができます
    • 読み取った思考の内容から、学びに必要と判断した場合には、直接に相対[あいたい]して指導をおこなう状況もあります
    • 思考の内容が読み取れるのは、支援をする者と、支援を受ける者の間で、印象/活動性の送受信をおこなう特定の経路が構築されるためですが、両者が成長の程度で有している活動性の程度の違いにより、高い成長段階の者から低い成長段階の者は読み取れるものの、一方で、低い成長段階の者から高い成長段階の者は読み取れません
(1000/1000) つながりの特性
(1000/1000) つながりの特性

至言の紹介

(1000/1000)「瀞沁」
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真摯に成長を求める者には
常にあらゆる支援が与えられています
常に愛ある見守りを受けています
苦難や逆境の中にあっても
決して独りではないのです
迷うことなく、悩むことなく
何事にも臆[おく]せずに
突き進み続ければよいのです

質疑応答

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(1000/1000)

 教導する者の有する知識/経験は、教導する者の個性に基づいて貯蔵/保存されています。この個性に基づく知識/経験は、教導系譜のつながりによって、教導する者の有する個性が反映された「支援の方法と支援の内容」を通して、教導を受ける者たちへ伝達されます。これは、教導する者の個性の方向性が、支援を通して、教導を受ける者たちの個性を培[つちか]う「個性の伝達」ともいえるのです。この個性の伝達は、無形界の生活の中だけでなく、地上で生活する人と、人を支援/援助する天使たちの間でもおこなわれています。

 教導する者の有する個性の方向性が、支援を通して、教導される者たちの有する個性の方向性へ影響を与え、教導される者たちの有する個性の方向性を変化させていきます。ただし、支援を受けることで、教導される者たちの有する個性の方向性が、教導する者の有する個性の方向性と全く同じ方向性を示すようになるのではありません。教導される者たちが既に有している個性の方向性に、教導する者の有する個性の方向性が組み合わさり、新たな方向性へと変化させていく状況を指しています。

(1000/1000) 教導を受けて変化する個性の方向性
(1000/1000) 教導を受けて変化する個性の方向性

 個性の反映された支援が受け継がれていく例として、ある教導系譜の系列の中で、界層Aの者が界層Bの者へおこなった支援を通して、界層Aの者の個性の方向性から影響を受け、界層Bの者たちの個性の方向性は変化します。そして、界層Bの者が界層Cの者へおこなった支援を通して、界層Bの者の個性の方向性から影響を受け、界層Cの者たちの個性の方向性は変化します。界層Bの者がおこなう支援には、界層Aの者の個性の方向性から影響を受けた個性が表れており、界層Aの者の個性も反映されているといえます。

 支援は次の界層へと続き、界層Cの者が界層Dの者へおこなった支援を通して、界層Cの者の個性の方向性から影響を受け、界層Dの者たちの個性の方向性は変化します。界層Cの者がおこなう支援には、界層Aの者と界層Bの者の個性の方向性から影響を受けた個性が表れており、界層A/Bの者の個性が反映されているといえます。これは、界層Aの者の個性の方向性が、界層Cの者の支援を通して、界層Dの者へ受け継がれている状況を表しており、界層Aの者の個性の方向性は、全く同じ方向性を維持していないものの、消え去ることなく、下層の者へ連綿と受け継がれていくのです。個性の反映された支援が受け継がれていく状況は、ある液体を、他の液体と混ぜ合わせ続けながら、徐々に薄められて濃度を下げていくことへ譬[たと]えられ、ある液体は、他の液体と混ぜ合わせられるほどに濃度を薄めますが、液体に占める割合が少なくなっていくだけで消え去ることはなく、どれほどに薄められても存在し続けています。

(1000/1000) 個性の方向性の継承
(1000/1000) 個性の方向性の継承

(1000/1000)

 教導系譜のつながりで構築される「印象/活動性の送受信をおこなう特定の経路」によって思考を読み取るのと、精神伝達では、相手へ伝える意志の有無に違いがあります。精神伝達については、2章6節 無形界の生活 #話すを参照してください。

 精神で造化した無形的な表現を精神伝達で直接に相手へ伝える場合や、精神で造化した有形的な表現を発言/行動などを通して外環境へ表現する場合には、自己が相手へ伝えようとする(外環境へ表現しようとする)意志を有することでおこなわれるようになり、自己に相手へ伝える意志がないのならば、相手には伝わりません。これは、自己の自由意志で「相手へ伝える(外環境へ表現する)」と自覚的に(自覚して/自覚できるものの自覚なく)選択した結果として、相手へ伝えている状況を表しています。

 一方で、教導系譜のつながりによっておこなわれている「思考の読み取り」は、自己が相手へ伝えようとする意志の有無に関わらず、相手へ伝わります。これは、自己の自由意志で「相手へ伝える」と自覚的に選択しなくても、相手へ伝わる状況を表しています。ただし、自己が「相手へ伝えない」と自覚して選択したのならば、思考の内容は読み取れません。

(1000/1000)

 低い成長段階の者に、高い成長段階の者の思考を読み取れないのは、世界の構造が、高い活動性の範囲は相対的に低い活動性の範囲を内包しているものの、逆に、低い活動性の範囲では高い活動性の範囲を内包できないためです。

 無形界の構造から捉えると、高い活動性の範囲で構成される界層は、相対的に低い活動性の範囲で構成される全ての界層を内包しており、高い界層からは、低い界層の全体を認識できるために、低い界層で生活する者が造化している「相対的に低い活動性の程度が付与された思考の内容」を読み取ることができます。一方で、低い界層からは、高い界層を認識できないために、高い界層で生活する者が造化している「相対的に高い活動性の程度が付与された思考の内容」を読み取ることはできないのです。無形界の構造については、2章4節 無形界の構造を参照してください。

 人の構造から捉えると、高い界層で生活している者は、相対的に低い界層で生活している者よりも成長の程度が高く、意識の範囲も拡大しています。意識の範囲を円の大きさへ譬[たと]えると、個々の成長の程度/同調する活動性の程度によって様々な円の大きさがあり、大きな円には小さな円を内包できますが、逆に、小さな円には大きな円を内包できません。自己の有する円の大きさ(自己の意識の範囲)で内包している小さな円(他者の意識の範囲)は、円の全体を認識できるために思考を読み取れますが、一方で、自己の円の大きさ(自己の意識の範囲)よりも大きな円(他者の意識の範囲)は、円の全体を認識できないために思考を読み取れないのです。

(1000/1000) 意識の拡大と円の大きさの譬え
(1000/1000) 意識の拡大と円の大きさの譬え

 もしも、低い成長段階の者が、高い成長段階の者が造化している思考の内容を読み取り認識できたとしても、思考の目的を理解することはできません。分霊の成長段階で有する「つながりのある次元」の範囲内で造化される行為(思考を含む)や、行為の目的、などは理解できますが、一方で、「未だつながりのない次元」の範囲で造化される行為や、行為の目的、などを明確に理解することはできないのです。つながりのある次元と理解の可否については、3章3節 分霊 #質疑応答「自己の属する次元と、つながりのある次元は、どのような違いがあるのですか?」を参照してください。

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