天使

4章 成長の構造 - 10節 天使

個々の記述の真実度: 999.3-1000
節全体の真実度: 1000
節全体の活動性: 1000

検索ボタンを押した際に、該当する語がページ内にあれば強調表示
(ハイライト)され、強調表示された直近の語へ自動で移動します。
移動した語の他にも該当する語は強調表示されています。
該当する語がページ内にみつからなかった場合には移動しません。

天使とは

  • (1000/1000) 天使とは、地上へ再授肉する人霊に帯同して、再授肉者の地上での学びを支援/援助し、同時に、再授肉者を通して地上の発展に貢献する分霊の役割です
    • 天使は、大霊より任務(“使”命)を受けて無形界(“天”界)から地上へ降りて来た者たちとも言い換えられます
    • 天使は、地上へ再授肉する人霊には帯同しますが、動物霊には帯同しません
    • 天使の役割には人霊/天霊の区別がなく、天使の役割を任命され引き受けたのならば、人霊だけでなく天霊であっても地上へ帯同します
  • (1000/1000) 地上へ帯同するとは、有形体を用いずに、無形体を用いて地上へ赴[おもむ]き、有形体を得た再授肉者の傍[かたわ]らから支援/援助する状況を指しています
    • 加えて、直接に地上へ赴かずに、無形界の各界層から、再授肉者の内面や生活の状況に応じて適切な支援/援助をおこなう場合もあります
    • 有形体を得た再授肉者(地上で生活する人)が、傍らの天使たちを肉眼で視ることはできませんが、成長の程度や、地上での目的/役割、生活の状況、などによっては、霊眼で視て、霊耳で声を聴き、霊口を通して対話できる場合もあります
  • (1000/1000) 天使は、分霊が無形界の仕事で有している役割であり、役割の内容によって、指導霊、支援霊、の2つに分けられます
    • 分霊(天霊/地霊)や精霊(天精/地精)以外に、天使という無形界の住人が存在しているのではありません
    • 無形界の仕事については2章7節 無形界の仕事、分霊/精霊については2章5節 無形界の住人を参照してください
(1000/1000) 天使の分類
(1000/1000) 天使の分類

指導霊

  • (1000/1000) 指導霊は、他の天使たちがおこなう「再授肉者への支援/援助」の全てを統括する役割を有しています
    • 再授肉する人霊1人に対して、必ず1人の指導霊が任命され、帯同します
    • 複数人の指導霊が任命される状況はありません

指導霊の任命

  • (1000/1000) 指導霊は、教導系譜のつながりで、再授肉者の教導を担当している分霊が役割に就きます
    • 教導系譜での学びの支援と同様に、再授肉者だけでなく、指導霊にも、再授肉者への支援/援助を通した体験が学びへつながるように、高い成長段階の分霊によって考慮されたうえで、任命されています
    • 教導系譜については、4章8節 教導系譜を参照してください
  • (1000/1000) 担当する再授肉者が地上で生活している間は、指導霊の役割を他の分霊と交代する状況はなく、再授肉者が有形体の使用期限を迎え、地上での生活を終了するまで受け持ちます

指導霊の活動

  • (1000/1000) 再授肉者に対しておこなわれる支援/援助、また、再授肉者を通しておこなわれる地上への「はたらきかけ」のすべてを統括します
    • 支援霊の活動も、指導霊の許可を得て、指導霊の統制のもとで支援/援助がおこなわれます
    • 指導霊の許可なしに、再授肉者への支援/援助や、再授肉者を通した地上への「はたらきかけ」がおこなわれる状況はありません
  • (1000/1000) 指導霊は、教導系譜のつながりによって、再授肉者の学びに必要な内容を理解しているために、適切な時機に、適切な内容の支援/援助をおこないます
    • 再授肉者の有する地上での目的/役割を明確に理解したうえで、地上で学び/役割を遂行していく計画を建て、計画に基づいて、段階的に指導し、目的の達成と役割の遂行を補佐します
    • 再授肉者が有形体の使用期限を迎えるまでに、事前に決めた地上での目的を達成し、役割が完遂できるように、綿密な計画と周到な準備がおこなわれ、再授肉者の地上での生活状況、学びの進捗状況、役割の遂行状況、などにあわせて適宜に計画を修正しながら支援/援助します

支援霊

  • (1000/1000) 支援霊は、再授肉者へ特定の内容を支援/援助する役割を有しています
    • 支援/援助の内容に応じて、0人から無数の支援霊が帯同します

支援霊の任命

  • (1000/1000) 支援霊は、高い成長段階の分霊より任命される場合もあれば、自身の意志に基づいて自発的に支援/援助へ就く場合もあります
    • 支援霊の役割は、支援霊が無形界で携[たずさ]わっている仕事の内容と密接に関連しており、スピリチュアリズムを担当する集団なども支援霊に含まれます
    • 地獄/地縛から脱した者たちが、他者への支援/援助について研修を受けるために、他の天使たちに管理/指導を受けながら支援霊の役割に就く場合もあります
  • (1000/1000) 支援霊は、再授肉者の学びの進捗状況や、地上での役割の遂行状況にあわせて、随時に適宜に交代します
    • 再授肉者の状況や、地上社会の状況によって、支援/援助に必要とする内容も移り変わっていくために、現在の状況に適した支援/援助をおこなえる分霊と交代していきます

支援霊の活動

  • (1000/1000) それぞれの支援霊には、専門的に受けもつ支援/援助の内容があり、主に、再授肉者を通して、地上の発展へと貢献しています
    • 例として、自己の有する医療知識/技術の内容に相応する成長段階の医師を通して、無形界の研究成果を「閃き」として伝え、地上社会の医療の発展へ役立てています
    • 活動の中には、芸術家/著作者の発想、技術の発明/発展、研究開発の進展、物的な生活環境の向上/改善、スピリチュアリズムの普及/浸透、なども含まれてます
  • (1000/1000) 支援霊の役割を活用して、無形界で生活する霊たちの教育をおこなう場合もあります
    • 無形界の霊たちを地上へ集め、地上の社会/再授肉者へおこなわれている支援/援助を通して、霊たちが今後に地上への支援/援助を担うための実地研修をおこなっています

天使の支援/援助

  • (1000/1000) 天使のおこなう支援/援助は、再授肉者へ、あらゆる手段を用いておこなわれます
    • 必要な内容の印象を送信し「閃き」として伝える方法や、活動性を送信し「愛」を喚起/増大させる方法、などのように、再授肉者へ直接におこなわれる支援/援助の方法以外にも、他者の何気ないひと言、鳥の羽ばたき、書店でふと眼に留まった書物、などの間接的な方法を通して、必要な支援/援助の内容が伝えられる場合もあります
    • ただし、支援/援助は、再授肉者が学びを得て成長へつなげるためにおこなわれているのであり、再授肉者の利己性/自己中心性/欲望を満たす手助けをするのではありません
    • 再授肉者が、平穏/安寧/安逸に楽しく地上での生活を送れるように支援/援助するのではなく、学びを得るために、苦難/苦境や怪我/疾病/障碍を与える場合もあります
    • 同様に、再授肉者が望む時に、望む内容の支援/援助をおこなうのではなく、再授肉者の学びにとって適切な時機に、適切な内容の支援/援助をおこないます
  • (1000/1000) 再授肉者が苦難/苦境/困難へ遭遇しても、再授肉者の学びに眼前の苦難/苦境/困難が不可欠と判断した場合には、敢[あ]えて支援/援助せずに、苦難/苦境/困難を乗り越え学びを得られるように祈り、見守っています
    • 支援/援助をおこなうことで、再授肉者の学びを阻碍してしまう可能性があるのならば、支援/援助をおこないません
    • 祈り、見守ることもまた、再授肉者が学びを得るために必要な支援/援助のひとつなのです
    • そして、再授肉者が学びを得るために、苦難/苦境/困難への支援/援助をしたくても、支援/援助すべきでない状況での「天使たちの有する苦悶」は余りにも大きいことを、地上で生活する者は理解しておく必要があります

天使との疏通

  • (1000/1000) 天使が、再授肉者を、どの程度に支援/援助できるのかは、再授肉者の同調する活動性の程度と、再授肉者の支援/援助を受け入れる意志に委ねられています
    • 再授肉者が、高い活動性の程度へ同調するように努める誠実な生き方をしているのならば、再授肉者は天使の送信する印象/活動性を受信しやすくなるために、天使は、適切な時機に、適切な内容の支援/援助を、存分におこなうことができます
    • 天使たちは、再授肉者が、瞬間瞬間の自己にとって都合の良い支援/援助を求めるのではなく、あらゆる状況において自己/他者/全体の成長へつながる支援/援助を求め、物的には苦難/苦境/困難を与えなければならなかったとしても、再授肉者が臆[おく]せず勇気をもって学びを得るように努め続けているのならば、更なる支援/援助をおこなえるようになります
    • もしも、再授肉者が、低い活動性の程度へ同調する生き方をしているのならば、再授肉者は天使の送信する印象/活動性を受信し難くなるために、天使が懸命に支援/援助をおこなっていたとしても、再授肉者には支援/援助が届きません
    • 特に、利己的/自己中心的で不誠実な生き方や、欲望を追求する生活は、実体のある暗闇(不誠実な活動性の性質の表現)を造化して周囲へ漂わせるために、輝きを放つ天使が「あらゆる手段」を用いて再授肉者と疏通しようとしても、疏通できなくなり、代わりに、地獄層で生活する地獄者や、地上を彷徨[さまよ]う地縛者たちを引き寄せ、憑依させるようになります
    • 活動性の性質の表現については、3章9節 精神 #活動性の性質の表現を参照してください
(1000/1000) 活動性と援助
(1000/1000) 活動性と援助

至言の紹介

(1000/1000)「瀞沁」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
肉眼に視える「あなた」は
孤独かもしれません
孤立しているかもしれません
寂しさに打ちひしがれているかもしれません
それでも
あなたが見捨てられていることは決してありません
あなたの周囲には大勢の者たちが
あなたを愛で包み、励まし続けているのです
あなたが強い意志をもって歩み続けることを
僅かな疑いもなく信じているのです
それほどの支援/援助を常に受けていながら
どうして立ち止まってなどいられるのでしょうか

質疑応答

  • それぞれの質問文を押すと、応答文が表示/非表示されます
    • すべての応答文を一括して開くには、「すべての質疑応答を開く」ボタンを押してください
    • すべての応答文を一括して閉じるには、「すべての質疑応答を閉じる」ボタンを押してください

天使の活動

(1000/1000)

 天霊のおこなう支援/援助の内容は様々ですが、天霊は、人霊とは成長の道程が異なるために、物事の捉え方、認識方法、なども大きく異なり、人霊では気づき難い観点から支援/援助をおこなうことができます。再授肉者や地上の社会への支援/援助に就く天霊は、宇宙圏無形界で生活する成長段階にあり、人霊と交流をおこない、人霊と協力して天使の役割を担うことができます。一方で、惑星圏無形界の天霊界で生活する成長段階の天霊が、天使の役割を担う状況はありません。天霊界で生活する天霊は、人霊との交流がないためです。

 天霊が天使として支援/援助をおこなうのは、覚醒の成長段階に属している再授肉者が対象となります。地上に留まり活動している覚醒者は、覚醒後の地上での役割が与えられているために、役割の内容や、役割の進捗状況によっては、天霊が支援霊として支援/援助に就く場合があります。覚醒の段階に属している再授肉者は、地上で生活する者たちの中では相対的に同調する活動性の程度が高く、無形的認識に基づいて物事を認識/理解する程度も高く、印象の内容を適切に認識/理解しやすいために、天霊から送信される「高い活動性の程度が付与された印象」を受信しやすく、また、印象の内容を理解しやすいのです。

 なお、覚醒未満の成長段階に属している再授肉者は、相対的に同調する活動性の程度が低く、無形的認識よりも有形的認識が優勢なために、天霊の送信する印象を受信し難く、また、印象の内容を適切に理解し難いです。そのため、「高い活動性の程度が付与された印象」を送信する天霊が、支援/援助に就く状況はありません。

(1000/1000)

 個体(人)だけでなく、集落、国家、地域社会、などの共同体にも、指導し、支援/援助を担当する天使たちがいます。

 共同体の支援/援助を担当する天使たちは、教導系譜で個体を指導する場合と同様に、ある成長の程度を有する共同体へ指導するのに相応する成長段階にある分霊が役割に就きます。共同体を適切に指導できる「共同体の成長の程度よりも僅かに高い成長段階」の分霊が担当し、共同体の成長の程度よりも低い成長段階の分霊が担当する状況はなく、また、共同体の成長の程度と大きく乖離した高い成長段階の分霊が担当する状況もありません。そして、共同体の成長の程度が向上していくのにあわせて、共同体を指導するのに相応する成長段階の分霊と交代していきます。教導系譜については、4章8節 教導系譜を参照してください。

 共同体への支援/援助をおこなう役割は、無形界/地上の様々な運命の流れを考慮したうえで、自身よりも高い成長段階の分霊より適切な時機に任命されて担当し、自身から志願して担当することはできません。担当を任命された分霊が、支援/援助の役割を通して成長へつながるようにも考慮されており、任命される分霊が地上で生活していた際に縁[ゆかり]のあった地域/共同体を担当する場合が多くみられます。地上で肉眼に視える形体として、村落/集落では、道祖神、神社、などが、その地域を担当する天使たちとの物的な接点となります。神社の中には、村落/集落などの範囲だけでなく、更に拡い範囲の地域や国家を担当する天使たちとの接点となっている場合もみられます。

 ただし、道祖神/神社などを通してのみ担当する天使たちと接点を有するのではなく、また、これらの場を通してしか担当する天使たちへ祈りが通じないのでもありません。道祖神/神社などを肉眼で確認したほうが強い意志で祈りやすいだけであり、何処[どこ]からでも担当する天使たちへ祈りは通じ、何処[どこ]からでも強い意志で祈ることはできます。祈りについては、5章5節 祈り/瞑想を参照してください。

 担当する天使たちへの祈り/祈願は、自己が無我/無私で他者/全体へ愛の行為をおこなう際の支援/援助を願うためにあります。個体の利己的/自己中心的な願望をするのならば、願望の内容と願望の強さに相応する代償を、自身の成長の退行として支払うことになります。なお、供物、賽銭、祝詞、などは、担当する天使たちが要求しているのではありません。これらは、神社などを管理している人や祈願者が、神社の物的な維持管理のためや、天使にも人と同様に物的な物事が必要と思い込んでいるためにおこなっているだけです。天使たちが求めているものは、物的な物事ではなく、強い意志による無形的な祈り/愛のみです。愛の行為については、5章6節 愛の行為を参照してください。

 天使が国家の支援/援助をおこなう場合では、他国へ侵略する、他国を威嚇[いかく]/挑発する、他国に制裁を課す、他国から搾取/強奪/簒奪[さんだつ]する、他国へ報復/対抗措置を執行する、他国へ国内の不正な情報/虚偽の情報を発信する、自国に都合の良い世論の操作工作をおこなう、国内で弾圧/人権侵害や人種/民族の差別/迫害を指揮する、国内で報道や入手できる情報の制限をおこなう、国家間の約束事/条約を一方的に破棄/反故[ほご]する、などの不誠実な行動をおこなう国家は、不誠実な生き方をしている国家の為政者たちが利己性/自己中心性/欲望を満たすためにおこなっています。国家の指導を担当する天使たちが、これらの不誠実な行動をおこなうように国家を誘導する状況は決してありません。担当する天使たちは、国家が誠実な行動/政策をおこない国民の学びや成長を促進するように「はたらき」かけ、同時に、不誠実な行動/政策をおこなわないように様々な手段を用いて懸命に阻止しようと努めています。

(1000/1000)

 天使たちが、人への支援/援助を拒む状況は決してありません。人が、真摯に誠実に支援/援助を求めるのならば、必ず、適切な時機に、相応する内容の支援/援助で応じてくださいます。

 もしも、人が、不誠実な行為をおこない、その不誠実な性質のために造化した暗闇(活動性の性質の表現)を周囲へ漂わせ、天使たちと疏通できなくなっても、天使たちは見捨てることなく、不誠実な行為を内省するように、誘惑に打ち克つように、勇気を奮い立たせるように、悲しみから立ち直れるように、様々な手段を用いて印象/活動性を送り続けています。そして、漂う暗闇に引き寄せられて来る地獄者/地縛者たちが、人へ干渉しないように遠ざけ、成長を求めるように説得し、時には地獄者/地縛者たちのおこなう肉弾戦/人海戦術から体を張って守り、人へ憑依させることのないように防いでいるのです。

 なお、天使たちが人への支援/援助を拒む状況はないからといって、天使たちのおこなう支援/援助への信頼と、自己のおこなう行為への過信/慢心を混同しないように留意する必要があります。自己が自由意志で「誠実に行為をおこなう」選択をするからこそ、天使たちは支援/援助できるのです。自己のおこなう行為には「常に天使たちが支援/援助してくれる」という思い込み(過信/慢心)が、行為を不誠実にしてしまい、支援/援助を受けられなくするのです。同様に、自己が天使たちから支援/援助を受けるのは当然なのではなく、天使たちは自己に支援/援助をおこなうのが当然なのでもありません。天使たちの支援/援助を求めるのならば、支援/援助を受けるのに相応する生き方へ常に努める必要があります。

(1000/1000)

 無形界(天使たち)から地上へ伝えることが可能な内容でありながら、伝えることが大霊より許可されていない内容は、現在の地上社会が有する成長の程度では、人々が理解できない、誤解する、などを招く内容です。これらの内容を地上へ伝えることで、人々の成長を促進するよりも、成長を阻碍/退行させる可能性があるために、また、社会の秩序が崩れ混乱を招く可能性があるために、伝えることが許可されないです。

 現在の段階で伝えることが許可されていない内容は、惑星の進化/地上社会の成長にあわせて、地上で生活する人へ伝えることが徐々に許可されるようになります。また、社会全体へは伝えることが許可されていない内容であったとしても、受け入れる準備が整っており、理解し、成長へと活かせる個体(人)には、伝えられている場合もあります。ただし、社会へ伝えることが許可されていない内容を伝えられた個体が、その内容を社会へ伝えることは許可されていません。

 スピリチュアリズムの活動による「はたらきかけ」の当初に、無形界から地上へ直接通信を用いて伝えられた内容にも、当時の社会の成長の程度や、社会の情勢によって、明確に伝えることが許可されていない内容がありました。例として、地上へ再授肉する過程、あらかじめに寿命(有形体の使用期限)を決めている、などが挙げられます。これらの内容も、地上で生活する人が考察するための切っ掛けとして概要は伝えているものの、当時の社会情勢は地上全体で戦争が頻発しており、地上社会を混乱させる可能性があるために、明確に伝えていませんでした。スピリチュアリズムの活動については、1章5節 宗教/スピリチュアリズム #質疑応答の「スピリチュアリズムでは、地上へどのようなはたらきかけがおこなわれてきたのですか?」を参照してください。

(1000/1000)

 はじめに、長期に渡る大霊(全体)の遠大な計画の中に、無数につながり合う、それぞれの個体の中長期的な目的/役割があり、更に、個体の中長期的な目的/役割の一部として、個体の有する一度一度の地上での目的/役割があります。

 天使たちの支援/援助は、長期の大霊の計画に基づいて、個体が今回の地上での目的/役割を遂行できるように、適切な時機に、適切な場で、適切な内容となるように、細心の配慮をもっておこなわれています。個体が有する今回の地上での目的/役割は、ひとつとは限らず、相互につながり合う「いくつもの目的/役割」を有している場合がほとんどです。天使たちは、いくつもの目的/役割を考慮し、すべての目的/役割を遂行できるように綿密な計画を建て、個体の現在の生活状況、目的/役割の遂行状況、などに合わせて随時に計画を見直しながら、適切な支援/援助の時機/場所/内容などを決定しています。

 地上で生活する誰もが、これまでの自己の生活を詳細に振り返るのならば、天使たちに導かれていることを必ず実感できるようになります。そして、その全ての導きが指し示す方向に、自己の地上での目的/役割があることへも納得するようになるのです。どれほどに苦しみ、いくつもの困難/苦難を受けてきたとしても、それらを通して学び得た内容は、自己の目的/役割を遂行するために必要なのであり、無価値なものは何ひとつなく、必ず役立ちます。

 天使たちのおこなう支援/援助と、個体の有する地上での目的/役割とのつながりにみられる、具体的な例として、このサイトの著者が有する地上での目的/役割の一部と、その目的/役割に対して天使たちがおこなってきた支援/援助を、下記に紹介します。実際には、いくつもの地上での目的/役割と、様々な支援/援助は複雑につながり合っており、文字/図表で有形的に表現するのは困難なために、一部分を簡潔にまとめています。なお、サイトの著者を例として挙げるのは、地上で生活する人には、地上で生活する他者の目的/役割を正確に知ることが大霊より許可されていないためです。このサイトの著者が有する地上での目的/役割の一部については、6章3節 質疑応答 #質疑応答の「このサイトの内容を、地上を徘徊する地獄者/地縛者たちに閲覧してもらう必要性はあるのですか?」、また、サイト管理者 #質疑応答の「著者が地上での役割としてサイトを公開しているのと、現在に不誠実の程度が高い地域で生活しているのには、どのようなつながりがあるのですか?」も参考にしてください。

(1000/1000) 著者を例とした目的/役割と天使たちの支援/援助
(1000/1000) 著者を例とした目的/役割と天使たちの支援/援助

 なお、慢性疲労症候群は、長期に渡る過労を指しているのではありません。地上で用いられている語は、物的に現れる状況に基づいて命名されている場合がほとんどのために、物的には過労で現れる重い症状と類似する症状がみられることから「慢性疲労」という名称が用いられているだけに過ぎないのです。地上社会では、物的に現れる状況が類似しているからと、本質的には全く異なるにも関わらず、誤認/誤解を招く名称の用いられている状況が、日常の中でも、様々な分野の職業/学問の中でも、多くみられます。誤認/誤解を招く名称は、物質の心に由来し経験へ保存されている恐れ/怯えや狡猾性/残忍性と組み合わさり、自覚して、あるいは、自覚できるものの自覚なく偏見、差別、迫害、などを助長するように、はたらいています。地上社会で用いられている語が物的に現れる状況に基づいて命名されていることについては、6章2節 書物を読む際の留意点 #質疑応答の「行動を表す同じ用語でも、このサイトで用いられている定義と、社会で用いられている定義では、異なる語が多くあるようにみえるのですが、どうしてですか?」も参考にしてください。

 参考までに、有形体の様々な症状を通して感じ取る苦しみは、有形体から受ける痛み/違和感などの感覚へ自覚して意識を向けないように努め、精神の騒響[ざわめき]を鎮静することで軽減できます。苦しみが軽減することで、症状そのものが緩和したのではなく、症状そのものを直接に治癒/寛解させられるのでもなく、有形体を活動させやすくなるのでもありませんが、精神に静けさを保つことで、これまでに自覚していなかった「自由意志で選択する選択肢の幅(他の選択肢)」へ気づく切っ掛けになり、閉塞感/八方塞がりと感じ取る状況の打開へとつながります。閉塞感/八方塞がりと感じ取る状況の打開へつながったのならば、症状そのものを治癒/寛解させていくことができる場合もあります。症状そのものを治癒/寛解できても、治癒/寛解できなくても、常に、どのような状況からでも学びを得るように努め、成長へ活かすことが大切です。意識を向けないことについては5章1節 修養の生活、また、精神の騒響/静けさについては3章9節 精神 #質疑応答の「精神に起きる騒響の強さは、どのようにして決まりますか?」を参照してください。

天使との疏通

(1000/1000)

 成長の程度と、周囲の霊たちが視えることには、直接的なつながりはありません。そして、霊たちを視えるのが優れており、視えないのが劣っているのではないという点に留意してください。

 周囲の霊たちを視える/視えないは、個々の有している地上での目的/役割によって異なります。成長の程度が比較的に低くても、あるいは、不誠実な生き方をしていても、有している目的/役割に、周囲の霊たちを視る、聴く、対話する、などの必要性があるのならば、姿を視て、声を聴いて、対話できます。同様に、成長の程度が比較的に高くても、有している目的/役割によっては、霊たちを視えず、声が聴こえず、対話できません。もしも、地上での目的/役割に霊たちを視る必要性があるのならば、現在は視えなくても、適切な時機に視えるようになります。ただし、中には、霊に対する正しい知識を有していないために、周囲の霊たちが視えて、会話していても、彼らが霊とは気づいておらず、人と認識している場合も多くみられます。同時に、周囲の霊の中にも、自身が霊とは気づいておらず、有形体(肉体)を有したままの人とだと認識している地獄者/地縛者たちも多くいます。

 有している地上での目的/役割に霊たちを視る必要性のない者であったとしても、特定の修練を積むことで、ある程度は霊たちが視えるようになる場合もありますが、不自然であり、修練する目的(霊を視ようとする目的)によっては、行為の記録(-)の残高を加算させ、「成長の退行」として重い代償を支払うことにもなります。自身の地上での目的/役割に、霊たちを視て、聴き、対話する必要のある者が、適切な時機に、特定の修練をおこなう、あるいは、適切な習慣を身につけ養うことで、姿を視て、声を聴いて、対話できるようになるのが世界に調和した自然な流れといえます。

 なお、以前は人の形体をした霊たちが周囲に視えていたとても、自己の成長にともない、人型として視えなくなる場合もあります。これは、有形的認識が優勢な段階から無形的認識の優勢な段階へと移行し、有形的な個体の人型として認識せずに、無形的な全体として認識するようになるためです。加えて、有している「地上での目的/役割」の遂行状況によっても、視えなくなる場合があります。

 この質疑応答に関連する内容には、2章3節 有形界の構造 #質疑応答の「地上の物事/現象を視たときに、肉眼で視ている/霊眼で視ているという識別はできますか?」がありますので参考にしてください。

(1000/1000)

 誠実な生き方をしている者は、同調する活動性の程度を高め、天使たちと疏通できるように努めているものの、物質の心から受ける誘惑に基づく行為をおこなっている際には、天使たちから送信されている印象を、自覚できるものの自覚なく受信しない(疏通しない)ように自由意志で選択している状況がみられます。

 この自覚できるものの自覚なく疏通しないように選択している状況は、誘惑に基づく行為が「不誠実な行為に相当しているのでおこなうべきではない」と自覚して認識しているために現れており、自覚したうえで不誠実な行為をおこなっていることへ「後ろめたさ」を感じているのです。決して、天使たちと疏通しないように、自由意志で自覚して選択しているのではありません。なお、誘惑に基づく行為が、不誠実な行為に相当しているという認識を有していない(自覚できるものの自覚していない)のならば、「後ろめたさ」を感じることはありません。そのため、天使たちから送信されている印象を、自覚できるものの自覚なく受信しないように自由意志で選択している状況もみられません。

 同調する活動性の程度を高めるように努め、成長の程度が向上するほどに、天使たちと疏通しやすくなり、同時に、自覚できるものの自覚なく不誠実な行為をおこなう頻度も減少します。天使たちから送信される印象に基づいて造化する閃きの頻度の減少や、愛の行為をおこなうことへ不調を感じる場合は、「後ろめたさ」を感じている可能性のある行為をおこなっている自己を誠実に省みて、生き方を修正していく必要があります。

(1000/1000)

 天使たちとの疏通を強めるには、誠実な生き方へ努め、同調する活動性の程度を高めていくことに加えて、天使たちの導き、支援/援助、助言、などを、ありのままに受け入れる強い意志を有する必要があります。もしも、ありのままに受け入れようとせずに、自己が受け入れる内容を自覚して、あるいは、自覚できるものの自覚なく選別しようとしているのならば、疏通は弱くなっていきます。加えて、精神へ静けさを保ち、静謐を造化していくことも、天使たちとの疏通を強めるように、はたらきます。逆に、精神に騒響[ざわめき]があると、天使たちとの疏通の程度が弱くなり、印象/活動性を受信し難く、また、印象を受信しても内容を鮮明に認識し難くなります。

 常に、天使たちの導きを求め、自己を通して「地上へ愛/叡智が拡がり浸透されていく」ように願い、自己を地上での活動に用いる道具として天使たちに使っていただけるように祈ることで、疏通を強め、印象/活動性を受信しやすくなります。強い意志に基づく祈りは、天使たちとの疏通を強め、天使たちが自己を用いやすくします。

 地上で生活している人は、地上での目的/役割を遂行する際だけでなく、日常の些細な行為に至るまで、天使たちから多くの支援/援助を絶え間なく受けています。天使たちから支援/援助を受けるのは当然と捉えることなく、また、支援/援助を求め続けるだけでもなく、受けている多くの支援/援助に相応するような「生き方」へ常に努める必要があります。

(1000/1000)

 天使たちとの疏通へ努めていながらも、天使たちの支援/援助に気づけない状況には、天使たちと疏通し、天使たちから印象/活動性を受信しているにも関わらず、受信していることへ気づいていない状況が挙げられます。この状況で多くみられるのは、ある活動をおこなう際に、特定の方法/手段を用いておこなうことへ自覚して、あるいは、自覚できるものの自覚なく囚われてしまい、天使たちが他の方法/手段を用いて適切におこなえると印象/活動性で伝えてくれていても、気づけない状況があります。自己の囚われがなくなった時に、天使たちの伝えてくれている内容へ気づくようになり、常に、自己が気づけない状況を造り出しています。

 日常の些細な例として、床の汚れを取り除くために、掃除機で様々に試していても除去できず、掃除機で取り除こうとするのを辞める(囚われがなくなる)と、雑巾で拭き取れば良いこと(天使たちから受信した内容)へ気づく場合があります。また、文章を書いている際に、ある方向性に沿って書くことへ囚われていると、天使たちが示してくれている、更に適切な用語、書き方、などへ気づけない場合もあります。

 加えて、熱/疲労がある状況では、天使たちから受信している印象/活動性へ気づけない場合が多くみられるだけでなく、熱/疲労によって、同調する活動性の程度が下降しやすくなり、天使たちとの疏通の程度が低下し、印象/活動性を受信し難くもなります。

(1000/1000)

 自己の内面の状況以外に、自己が天使からの支援/援助を受け難くさせる直接的な要因はありません。常に、自己の内面の状況が、天使たちとの疏通の程度を決定しています。ただし、自己の内面の状況は、外環境の状況から影響を受ける場合もある点に留意してください。

 物質の心を内包する有形体を含め、外環境の様々な状況が直接に天使たちからの支援/援助を受け難くさせる状況はなく、有形体/外環境の状況が自己の内面へ影響を与え、自己の内面が影響を受けた結果として、天使からの支援/援助を受け難くさせる場合がみられます。有形体/外環境の状況から自己の内面が影響を受ける根幹には、有形体の内包する物質の心が有形体/外環境の状況へ反応して、意識に占める影響力を増大させることにあります。物質の心の影響力が増大するほどに、相対的に大霊の心の影響力は減少し、大霊の心を通しておこなわれる天使たちからの支援/援助を受け難く(印象/活動性を受信し難く)させます。物質の心の影響力を増大させる大きな要因には、有形体の熱/疲労が挙げられます。熱/疲労は、精神へ騒響[ざわめき]を起こしやすく、誘惑の干渉を強め、不誠実な表現を造化させやすくはたらき、天使から送信されている印象/活動性を受信し難くさせるだけでなく、印象を受信していたとしても、印象の内容を有形的な内容へ適切に変換し難くさせます。

 なお、支援/援助を受け難くさせる状況は自己に原因があるのであり、天使たちが支援/援助を減少させたのではない点に留意してください。寧[むし]ろ、自己が支援/援助を受け難くさせている状況を改善するために、天使たちは多大な労力を費やしています。

ご質問の送信