筋反射検査

1章 はじめに - 3節 筋反射検査

個々の記述の真実度: 999.3-1000
節全体の真実度: 1000
節全体の活動性: 1000

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筋反射検査とは

  • (1000/1000) 筋反射検査とは、肉眼に視えない内的(有形的/無形的)な内容を、肉眼に視える外的(物的)な有形体の反応を用いて検査する方法のことです
    • 特定の筋の反応から、内的な内容に対する、検査内容(宣言文)の真偽を判別します
    • この検査方法は、キネシオロジーテスト[Kinesiology Test]とも呼ばれており、地上の様々な分野において、それぞれの目的に基づいて用いられています
    • 有形体の物的な筋の反応を用いる検査のために、有形界(地上)で有形体を有している人のみに用いることができます
  • (1000/1000) 検査の対象となる「内的な内容」に関する検査内容(宣言文)は、筋反射検査を通して、無形界の「無限の叡智」が保管している、これまでの世界のあらゆる事実の記録と照合され、照合の結果として、検査内容が記録に有る/無いの返答を筋の反応で受け取ります
    • 無限の叡智については、2章2節 大霊 #摂理を参照してください
    • 検査内容と記録の照合は即時におこなわれ、筋反射検査による無形界への照合の依頼と応答の間に、時間差はありません
  • (10001000) 検査内容(宣言文)とは、主に思考の内容を指しています
    • 思考の内容が無限の叡智と照合され、事実として記録に存在していれば、思考の内容は有る(宣言文の内容は真である)ことになります
    • 思考の内容が記録に存在していなければ、思考の内容は無い(宣言文の内容は偽である)ことになります
  • (1000/1000) 筋反射検査は、検査に関わる者の「誠実さ」を基礎とした検査方法です
    • 自己の内面に誠実でない限り、無形界へ照合を依頼することはできません
    • 誠実な目的に基づく思考の内容(宣言文)のみが、無形界で照合されます
    • もしも、不誠実な目的に基づく思考の内容(宣言文)で検査をおこなえば、宣言文の内容は、無形界で記録と照合される前に棄却されます
    • 不誠実な目的でおこなった検査の場合でも、筋の反応はみられますが、照合の結果を反映しているのではなく、自覚して、あるいは、自覚できるものの自覚なく筋が動いただけに過ぎません

検査の条件

  • (1000/1000) 検査をおこなう際には、下記に記載の条件をすべて満たす必要があります
    • これらの条件は、検査をおこなう際にだけ即時に満たせる内容ではなく、日常の生活で常に条件を満たせるように努めておく必要があります
  • (1000/1000) 自己の内面に誠実であること
    • 思い込み、偏見、先入観、期待、利己性、自己中心性、欲望、恐れ/怯え、感情、興味本位、などを検査に持ち込んでも、適切に検査できません
    • 特に、思い込み、偏見、先入観、などの固定観念/既成概念は、自覚できるものの自覚していない場合がほとんどのために、常に自己の内面へ内省をおこない、自覚して取り除いておく必要があります
    • 自己の内面への「誠実さ」とは、どのような検査結果でも受け入れ、結果に対する一切の囚われがない状況を示しています
  • (1000/1000) 自己の内面に、感情、焦燥感、興奮、慌ただしさ、騒々しさ、力[りき]み、緊張、急ぎ、などによる騒響[ざわめき]がなく、静けさと落ち着きのあること
    • 周囲の外環境が静かであれば、内面にも静けさを保ちやすくなります
    • ただし、周囲の外環境の状況に関わらず、内面に静けさを保つことはできます
  • (1000/1000) 宣言文に用いる思考の内容が、世界の進化に対して調和していること
    • 誠実な目的に基づく内容の思考であれば、調和しているといえます
    • 利己的/自己中心的な目的に基づく不誠実な内容は、不調和となります
    • 同じ内容の宣言文を用いたとしても、検査をおこなう目的の誠実/不誠実によって、検査を適切におこなえている場合もあれば、適切におこなえていない場合もある点に留意してください
    • 同じ内容の宣言文を誠実な目的で用いたのならば、世界の進化に対して調和しているために、検査を適切におこなえます
    • 同じ内容の宣言文を不誠実な目的で用いたのならば、世界の進化に対して不調和のために、検査を適切におこなえません
    • 世界の進化については、2章2節 大霊を参照してください
  • (1000/1000) 宣言文に用いる思考の内容が明確であること
    • 正確には、無形的な表現としての思考が有する「印象の内容」が鮮明であること
    • 不鮮明な内容の印象は、無形界で適切に照合されません
    • 文字/言語による有形的な表現として、思考の内容を宣言文で明確に口述することによって、印象の内容を鮮明に保持しやすくなりますが、口述は必須ではなく、宣言文を思い浮かべるだけでも可能です
    • 宣言文は、肯定文/否定文の形式を用い、疑問文にならないようにします
    • 有形的/無形的な表現については、3章9節 精神 #表現の形状を参照してください
  • (1000/1000) 宣言文に用いる語の定義が明確であること
    • 語の定義を明確にすることで、印象の内容が鮮明になります
    • 自己が明確に定義していない漠然/曖昧とした定義の語を用いると、無形界で照合されても、自己の目的とする検査内容と異なる内容の結果が送り返される場合もあります
    • 例として、真実度を測定する場合は、「真実度」とは何か? を明確に理解しておく必要があり、「真実度」という語を用いただけでは、適切な検査結果を得られない場合があります
宣言文の例

下記では、”○”は適切な宣言文、”×” は不適切な宣言文を表しています

○ 「この犬は健康です」(肯定文)

○「この犬は健康ではありません」(否定文)

× 「この犬は病気ですか?」(疑問文)

× 「この犬は病気かもしれません」(内容が不明確)

× 「この書物は良いです」(内容が不明確)

  • 「良い」「悪い」などは明確な表現ではありません
  • 「良い」「悪い」が表している具体的な内容を述べる必要があります

○ 「この書物へ掲載されている内容は誠実な性質を有しています」(内容が明確)

○ 「この書物へ掲載されている内容の真実度は600以上700未満です」(内容が明確)

検査の許可/不許可

  • (1000/1000) 検査する内容が、本人の内的成長の程度(成長段階)に相応する内容、あるいは、内的成長を促進する内容であれば、無形界において、記録と照合することが許可されます
    • 内的成長にともない、許可される内容は増大していきます
    • ただし、本人の成長の程度に関わらず、地上で生活している期間には知ることが許可されない内容もあります
    • 加えて、本人の成長の程度や自覚の有無に関わらず、興味本位の内容(宣言文)での検査が、大霊より許可される状況はありません
  • (1000/1000) 検査の条件をすべて満たしていたとしても、本人の内的成長を阻碍させる内容であれば、記録との照合は許可されません
    • 例として、自己の有形体の使用期限について照合を依頼する場合では下記のようになります
    • 自己の有形体の使用期限を知ることで、内的成長を促進する可能性があるのならば、記録との照合は許可されます
    • 自己の有形体の使用期限を知ることで、利己的/自己中心的な生き方をおこなう可能性があるのならば、内的成長を阻碍するために、記録との照合は許可されません
    • 不許可の場合でも、検査をおこなえば筋の反応はみられますが、照合の結果を反映しているのではなく、自覚して、あるいは、自覚できるものの自覚なく筋が動いただけに過ぎません
  • (1000/1000) 検査する内容が、自己に許可されているという確信が無い場合には、検査する内容を思い浮かべたうえで、「これから検査する内容は私に許可されています」の宣言文を、あらかじめに、筋反射検査で検査しておくことを推奨します
    • 自己の内面へ誠実に向き合えば、許可されている内容に自[おの]ずと気づくようになります
    • 一方で、許可されていない内容へは、検査をする前に違和感/不自然感を感じるようになります

検査の方法

  • 筋反射検査には多くの検査方法があるために、それらの検査方法の中で、真実度の高い方法を掲載しています

2人でおこなう方法

  • 基本となる筋反射検査の方法であり、この検査方法の真実度は、605-609を示しています
  • 被験者と試験者の2人で、下記の番号の手順でおこないます
2人でおこなう方法の手順
  • 手順1
    被験者

    立位/座位で、肉眼を閉じ、内面に静けさを保ち、片腕を肩の高さで前方へ水平に伸ばします

  • 手順2
    試験者

    宣言文を口述するか思い浮かべ、被験者に「抵抗してください」と合図します

  • 手順3
    被験者

    試験者の合図で腕を水平に保つように力を込めます

  • 手順4
    試験者

    被験者の正面に立ち、被験者の水平に伸ばした腕の手首を2本の指でやや力を込めて押し下げます

  • 結果
    • 被験者の腕が水平に保たれているのならば、宣言文(思考の内容)は、事実であることを示しています
    • 被験者の腕が押し下げられたのならば、宣言文(思考の内容)は、事実ではないことを示しています

1人でおこなう方法

  • 単独筋反射検査とも呼ばれており、この検査方法の真実度は、525-529を示しています
  • 試験者が1人で、下記の番号の手順でおこないます
1人でおこなう方法の手順
  • 手順1
    試験者

    立位/座位で、肉眼を閉じ、内面に静けさを保ち、宣言文を口述するか思い浮かべます

  • 手順2
    試験者

    胸の高さで、右手の母指と示指で輪を作り、その輪をくぐるように左手の母指と示指で輪を作ります(8の字の知恵の輪のような形となります)

  • 手順3
    試験者

    両手の輪を保つように力を込めて、右手の輪と左手の輪を水平に引っ張り合います

  • 結果
    • 指の輪が保たれているのならば、宣言文(思考の内容)は、事実であることを示しています
    • 指が離れてどちらかの輪が開いたのならば、宣言文(思考の内容)は、事実ではないことを示しています
  • (1000/1000) 1人でおこなう方法は、2人でおこなう方法よりも簡便ですが、自己の内面の状況が検査へ影響を与えやすい検査方法です
    • 1人でおこなう方法を用いる際には、厳格な自己への誠実さ、内面の静けさが求められます
    • 適切な検査結果を得るためには、有形体/外環境の無数の周期から影響を受ける「自己の内面」の変化と、検査結果の関連性について、充分な習熟を必要とします

検査の留意点

  • (1000/1000) 筋反射検査の検査自体は単純で容易におこなえますが、検査の条件を常に満たすのは容易ではありません
    • 特に、自覚できるものの自覚していない不誠実な目的を有することなく、誠実な目的のみを自覚して有したうえで検査をおこなうのは難度が高いです
    • 自己は誠実な目的で検査をおこなっていると自覚していたとしも、自覚できるものの自覚なく不誠実な目的を有している場合もあるのです
    • 自覚の有無に関わらず、検査に不誠実な目的が含まれているのならば、検査の条件を満たしていないために、適切な検査結果は得られません
    • 不誠実な目的が含まれていたとしも、検査で筋が反応を示したようにみえるために、適切に検査できていると思い込みますが、適切な検査結果は得られていません
    • 検査で自覚できるものの自覚のないままに不誠実な目的を有しないようにするには、日常的に絶え間なく自己を内省し、常に自己のおこなう行為の目的を明確に自覚して、おこなう行為へ自覚できるものの自覚のない目的を混入させないように努める必要があります
    • 日常生活での自己の生き方が検査結果の可否を決めており、日常の思考/感情/発言/行動/習慣などの生き方を内省して修正し続けるからこそ、適切な検査結果が得られるようになるという点へ留意してください
(1000/1000) 物的な筋の反応と無形的な検査結果
(1000/1000) 物的な筋の反応と無形的な検査結果
  • (1000/1000) 自己が検査の条件を満たしたうえで、適切に検査をおこなえていると、他者が確証してくれる状況はありません
    • 適切に検査をおこなうには、他者に頼ることなく、常に自己が自身の内面へ誠実に向き合う必要があるのです
    • 検査をおこなう際に、期待/不安/虚勢/興奮/緊張などを隠蔽[いんぺい]して検査の条件を満たしていると自身へ思い込ませることなく、自己が自身で検査の条件を満たしていると確信できていないのであれば、検査の条件を満たしていません
    • 自己の内面へ誠実に向き合うように努めているのならば、検査をおこなう際に、自身に帯同する天使たちが、自己は検査の条件を満たしているのか/満たしていないのかへ気づかせてくださいます
    • 天使については、4章10節 天使を参照してください
  • (1000/1000) 検査の条件をすべて満たし、内容の照合を許可されているのならば、過去/現在のあらゆる表現/物事/現象/出来事について、照合を依頼できます
    • 未来については、基本的に照合できません
    • 無限の叡智には、過去/現在のあらゆる表現/物事/現象/出来事は事実として記録/貯蔵されていますが、未来に造化される表現/物事/現象/出来事は未だ記録/貯蔵されていないためです
  • (1000/1000) 自己が現在以降に自由意志で選択する物的な内容を、筋反射検査で自己の代わりに選択してもらうことはできません
    • 宣言文の例として、これから買物へ外出するのは適切/不適切です、◯◯よりも△△を購入するのが適切/不適切です、本日の昼食は◯◯よりも△△を食べる必要があります、などが挙げられます
    • 天使たちは、自己の有する「地上での目的/役割」を遂行するのに適した方向性へ導いてくれますが、自己が自身の自由意志で選択する内容を代わり選択してくれる状況はありません
    • 筋反射検査を用いて、生活の「有形的/無形的な方向性を確認する」のと、自由意志で選択する「物的な内容を代わりに選択してもらう」のは異なる点に留意してください
    • 自己の代わりに選択してもらう宣言文の場合でも、検査をおこなえば筋の反応はみられますが、照合の結果を反映しているのではなく、自己が自由意志で自覚して、あるいは、自覚できるものの自覚なく選択している内容に基づいて筋が動いただけに過ぎません
    • 自由意志については、4章6節 自由意志/運命を参照してください
  • (1000/1000) 同じ内容の宣言文を検査しても、試験者によって、結果の異なる場合があります
    • 試験者によって、宣言文に用いている単語の定義が異なるために生じています
    • 検査を2人でおこなう場合での、被験者の有する単語の定義は、検査に影響を与えません
    • 試験者によって、同じ単語であっても定義の異なる状況が、真実度/活動性の程度などの測定値に差を生じさせる要因となります
    • 例として、宣言文に「三位一体」という語を用いた場合では、三位一体の定義によって異なる真実度を有しており、この定義による真実度の違いが宣言文全体の真実度にも影響を与えます
(1000/1000) 三位一体を例とした定義の違いによる真実度
(1000/1000) 三位一体を例とした定義の違いによる真実度
  • (1000/1000) 加えて、同じ内容の宣言文であっても、宣言文の土台となる思考を造り出している「目的の誠実/不誠実」は異なる場合もある点に留意してください
    • 同じ内容の宣言文であるのならば、目的も同じとは限りません
    • 常に自己の内面を内省して、宣言文の目的(検査する目的)を明確に自覚する必要があります
  • (1000/1000) 書物のように、記述された内容が固定されており変化しない表現の真実度は、試験者による差が、ほとんどみられません
    • ただし、書物へ記述された内容と、物体としての書物は、異なる表現(物事)であり、両者は真実度も異なる点に留意してください
    • 検査の目的に適合するように宣言文の内容を明確にしていくほどに、適切な検査結果を得られるようになります
    • 検査の目的に適合した宣言文の例として、下記の数字が示す宣言文は、図表「測定の対象と真実度/活動性の程度」の数字に対応する表現/物事を測定しています
    • 1.「この書物へ記述された内容が有する真実度は◯◯◯です」
    • 2.「この書物へ記述された内容に付与された活動性の程度は◯◯◯です」
    • 3.「この物体としての書物が有する真実度は◯◯◯です」
    • 4.「この物体としての書物に付与された活動性の程度は◯◯◯です」
(1000/1000) 測定の対象と真実度/活動性の程度
(1000/1000) 測定の対象と真実度/活動性の程度
  • (1000/1000) 検査の条件をすべて満たしていたとしても、試験者が自己の内的成長度を測定すると、不正確な測定値を示す場合があります
    • ほとんどの場合では、自己の内的成長度を自身で測定することは許可されていません
    • 不正確な測定値となるのは、試験者の分霊の心が有する経験の機能特性に保存されている「不誠実な性質の表現を造化する習慣」によって、自覚できるものの自覚なく自動的に測定へ影響を受けるためです
    • ある内的成長の段階を越えると、自身で測定することを許可されるようになります
    • 内的成長度については、4章3節 内的成長度を参照してください
  • (1000/1000) 連続して筋反射検査を用いて検査していると、力[りき]みが現れたり、直前の検査結果へ囚われ、今回の検査の際に検査条件を満たしていない状況へ自覚できるものの自覚なく陥[おちい]っている場合がみられます
    • 特に、真実度/活動性の程度などの数値を測定する際には、数値の範囲を絞り込む過程で連続して検査するために、自覚できるものの自覚のないままに陥る状況が多くみられます
    • 一度一度の測定で検査条件を満たすように自覚して努める必要があります

至言の紹介

(1000/1000)「瀞沁」
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あらゆる物事は
意識をもつ者たちの行為が
形を成した表現です
自己の些細な思考のひとつもまた
物事を生み出しているのです
そして、生み出された物事は
意識をもつ者たちによって受け渡され
連綿とつながり変化していくうちに
自己の思考が生み出した結果として
再び自己のもとへと帰ってくるのです

質疑応答

  • それぞれの質問文を押すと、応答文が表示/非表示されます
    • すべての応答文を一括して開くには、「すべての質疑応答を開く」ボタンを押してください
    • すべての応答文を一括して閉じるには、「すべての質疑応答を閉じる」ボタンを押してください

測定全般について

(1000/1000)

 筋反射検査による無形界での照合は、祈りの工程のひとつでもあり、無形界の各界層を縦断する、それぞれの役割を担う部門の協調された連携により、筋反射検査の工程が成り立っています。無形界の各界層では、その界層に相応する「世界の進化に影響を与える範囲」が決められており、この範囲に相応する「あらゆる記録」が各界層に保管されています。祈りの工程については5章5節 祈り / 瞑想、無形界での部門の役割については2章7節 無形界の仕事を参照してください。

 先[ま]ず、検査の対象となる思考は、思考の内容によって、「世界の進化に影響を与える範囲」が決まります。思考の内容が有する影響を与える範囲の拡さは、地上では気づくことができませんが、表現へ付与された活動性の程度と密接に関連しています。思考の内容は、思い浮かべるか口述することで、印象としての思考の内容が無形界へ送られます。印象は肉眼には視えませんが、活動性が付与されて造化された明確な実体のために、印象の内容に相応する活動性の程度を有しています。思考の内容が有する「世界の進化に与える影響の範囲」については、4章7節 行為の記録 #質疑応答の「同じ活動性の程度を有する行為をおこなえば、成長の程度や、行為の内容に関わらず、行為の記録は同じ加算量となりますか?」を参考にしてください。

 無形界に届いた印象の内容は、その内容が世界の進化に調和しているのか? を判別されます。調和しているのならば、次の部門へと送られ、印象が有する「世界の進化に影響を与える範囲」が調査されます。そして、影響の範囲に相応する界層へと送られ、その界層の記録と照合されます。照合の結果、記録があれば、生命の活動性として応答が返されます。生命の活動性は、各界層を通過する際に、界層に相応する活動性へと下げられ、最終的に、地上の活動性の程度に相応する磁気的作用力にまで下げられます。この磁気的作用力が、筋反射検査で用いる筋の姿勢を保持させるように作用します。磁気的作用力によって筋の姿勢が保持されているために、検査を2人でおこなった場合は伸ばした腕が下がらず、1人でおこなった場合は指の輪が閉じたままとなります。

 もしも、印象の内容が記録と照合された結果、内容が記録にない場合は、生命の活動性での応答は返されません。応答が返されなければ磁気的作用力も生じないために、筋の姿勢を保持させることができず、検査を2人でおこなった場合は伸ばした腕が下がり、1人でおこなった場合は指の輪が開くようになります。同様に、印象が無形界へ送られた最初の段階で、印象の内容が世界の進化に調和しているのか? を判別され、調和していない(不調和な内容の)場合にも、生命の活動性での応答は返されません。不調和だった場合の思考(印象)の内容は、利己的/自己中心的な目的に基づく不誠実な内容であったということを示しています。これには、検査の条件を満たしていないのに検査をおこなった場合も含まれます。

(1000/1000) 筋反射検査の工程
(1000/1000) 筋反射検査の工程

 この筋反射検査の一連の工程は単純に示したものであり、検査の工程に関わる部門は、示している部門よりも更に多くあります。

 なお、筋反射検査を用いずに、無限の叡智との照合の結果を知ることもできます。ある内的成長の段階を越えると、宣言文を思い浮かべるだけで、無限の叡智との照合の結果に気づくようになります。ただし、明確な内的成長度に相応する段階として定まっているわけではありません。照合結果の応答として送られる生命の活動性の流れが、磁気的作用力として筋へ作用する前に、意識が生命の活動性から受ける感覚を察知し、腑に落ちる、違和感、力強さ、脱力感、などとよばれる、明確な感覚として認識します。この応答の受け方は、伝統的に啓示/天啓と呼ばれている認識方法に含まれます。

(1000/1000)

 筋反射検査の検査方法そのものが示す真実度は、試験者の内面の状況が検査結果へ影響を与える程度を表しています。言い換えると、検査に必要とする「自己の内面への厳格さ」を表しているともいえます。内面の状況とは、大雑把には、精神での騒響[ざわめき]の程度といえます。検査方法の示す真実度が低いほどに、内面の僅かな騒響が検査結果へ大きな影響を与えやすくなるために、内面へ厳格に静けさを保ち、僅かにも騒響を起こさないように努めることで、正確な検査結果を得られるようになります。

 この節の本編で紹介している検査方法の真実度は、2人でおこなう方法が605-609、1人でおこなう方法が525-529を示しています。2つの検査方法を比べると、2人でおこなう方法よりも、1人でおこなう方法の真実度が低いために、1人でおこなう方法を用いる場合には、2人でおこなう方法を用いる場合よりも、自己の内面の状況が検査へ影響を与えやすいことを表しています。1人でおこなう方法を用いて正確な検査結果を得るためには、2人でおこなう方法よりも厳格に検査の条件を満たし、現在の自己に自覚できる一切の騒響を精神から消し去る必要があります。勿論[もちろん]ながら、2人でおこなう方法を用いる場合にも、厳格に検査の条件を満たすのに越したことはありません。

 なお、検査方法の示す真実度が、検査結果の信頼性を表しているのではありません。どのような真実度を示す検査方法であったとしても、自己(試験者)の内面へ厳格に静けさを保持しているのならば、正確な検査結果を得ることができます。

(1000/1000)

 書物の真実度/活動性の程度を測定する場合は、始めに、測定の対象を明確にする必要があります。同時に、対象の真実度/活動性の程度とは何か? も、明確に定義しておくことで、適切な測定値が得られるようになります。対象の有する真実度/活動性の程度の定義については、この節の本編 #検査の留意点を参照してください。

 次に、対象の真実度を測定します。宣言文は、明確に対象を示す内容にして、用いる数値は、推定されるおおよその数値から始めます。自己の内面に静けさを保持しているのならば、おおよその真実度の範囲が思い浮かんできますので、その数値を宣言文に用います。宣言文に用いた数値と、その宣言文での筋反射検査による検査結果から、徐々に、数値の範囲を狭く限定していく(絞り込んでいく)ことで、対象の有する真実度へと辿り着きます。同様に、対象の活動性の程度を測定する場合も、明確な内容の宣言文を用いて、徐々に数値の範囲を絞り込んでいきます。辿り着いた対象の有する活動性の程度が200以上であれば、対象は誠実の性質を有していますが、もしも、200未満の場合は、更に、対象が有する誠実/不誠実の性質を測定します。

(1000/1000) 書物の真実度/活動性/性質を測定する流れ
(1000/1000) 書物の真実度/活動性/性質を測定する流れ

(1000/1000)

 内的成長度、表現に付与された活動性の程度、真実度、などの測定値にみられる1の値の差は、積算(加算/減算)の差ではなく、指数(10の累乗)の差を表しています。測定値にみられる1の値の増加は、量的に表される数値の桁数が1増加する状況を表しているために、1の値の差が示す影響力/作用力(内的成長度/表現に付与された活動性の程度)、変換の程度(真実度)、などには膨大な違いがみられます。

 真実度、表現に付与された活動性の程度、内的成長度、などにみられる測定値の1の差が表す大きさは、値が1増加するごとに、相対的な下位の大きさを内包します。そのため、測定値が大きくなるほどに、1の差に表れる大きさは増大し、相対的な下位の測定値とは比較にならないくらいの、程度の高い影響力/作用力/変換の程度などを有するようになります。例として、102(10の2乗)と101(10の1乗)の1の差は90ですが、103(10の3乗)と102(10の2乗)の1の差は900となり、下位の102(10の2乗)で表される100を内包しています。同様に、10100(10の100乗)と1099(10の99乗)の1の差は1099x9(10の99乗の9倍)ですが、下位の1099(10の99乗)を内包しています。

(1000/1000) 測定値1の差が表す大きさ
(1000/1000) 測定値1の差が表す大きさ

 ただし、この膨大な違いは、自己が相対的に高い程度へ移行していく際には実感できず、逆に、相対的に高い程度から低い程度を捉えた際に実感できます。これは、自己の成長段階で属する次元で物事を捉える認識の程度から、相対的に高い次元の物事は理解できませんが、相対的に低い次元の物事は理解できることに関連しています。属する次元と物事の理解の可能/不可能については、3章3節 分霊 #質疑応答の「自己の属する次元と、つながりのある次元は、どのような違いがあるのですか?」を参照してください。

 例として、自己の内的成長度(同調する活動性の程度)に相応する程度に造化した有形的な表現の有する真実度よりも、低い真実度を有する「書物へ掲載されている記述の内容」は、どのような捉え方、認識の程度、固定観念/既成概念の内容/強さ、個性の方向性、情報/知識の程度、などに基づいて記述されているのかを把握することができます。この把握する程度は、自己の同調する活動性の程度で造化した表現へ表れる真実度との乖離[かいり]が拡くなるほどに、明確に把握できるようになります。自己の同調する活動性の程度で造化した有形的な表現の有する真実度が500とした場合では、真実度490台の内容での把握する程度よりも、真実度450台の内容での把握する程度は高く、真実度250台の内容での把握する程度は更に高くなります。ただし、乖離が拡くなるほどに、相対的に低い真実度を示す書物へ掲載されている内容を読みやすくなるとは限らない点に留意してください。書物へ掲載されている内容は通読し難くても、書物へ掲載されている内容を通して表れる著者の有している、物事の捉え方、認識の程度、固定観念/既成概念の内容/強さ、個性の方向性、情報/知識の程度、などに基づいて記述したのかは把握できます。

 なお、測定される最小値は1であり、0ではありません。最小値が0でないのは、内的成長度/表現に付与された活動性の程度などで測定される活動性は絶え間なく活動しており静止する状況がない、あるいは、活動性の付与されない状況がない(活動性が付与されていないのならば表現は維持されない)ためです。また、真実度として測定される印象の変換の程度では、生活の中で、印象から文字/図表などへ全く変換されないという状況がないためです。

(1000/1000)

 書物へ記述された内容は、書物を保管している際に変化せず、常に固定されているために、何時[いつ]測定しても、何度測定しても、ほぼ同等の真実度/活動性の程度が測定されます。しかし、必ずしも毎回の測定で全く同じ数値が測定されるとは限りません。数値での測定は、測定者(筋反射検査の試験者)の内面の僅かな変化が顕著に表れるためです。

 真実度/活動性の程度を測定する際に、測定者が筋反射検査の検査条件をすべて満たしていたとしても、内面の自覚的/無自覚的な状況にみられる僅かな変化によって、測定する都度に測定値へ最大で「5」ほどの誤差を生じる場合があります。この誤差は数値で測定される(筋反射検査で数値を絞り込んでいく)状況では起こり得ますが、「はい/いいえ(真/偽)」で結果が表される検査の内容には当てはまりません。

 もしも、「はい/いいえ」で結果が表される同じ目的に基づく宣言文の内容が検査の都度に、あるいは、連続して同じ内容の宣言文を検査した際に、「はい」であったり、「いいえ」であったりを示す場合には、一度一度の検査で検査条件を満たしていない可能性があります。筋反射検査では検査の都度に検査条件を満たしていなければ、正確な検査結果が得られない点に留意してください。

 なお、数値で測定される指標において、複数回の測定で検査の都度に測定値が10以上も異なる場合には、いくつかの検査で、あるいは、毎回の検査で筋反射検査の検査条件を満たしていない可能性があります。

(1000/1000)

 類似する宣言文を用いても、検査検査が同じ(真と真、あるいは、偽と偽)にはならずに、異なる検査結果(真と偽)がみられる場合もあるのは、類似する宣言文の表している範囲が入れ子構造を成しているためです。類似する複数の宣言文の中で、ある宣言文が他の宣言文の範囲内へ含まれているのならば、両者では同じ検査結果が得られます。一方で、宣言文が類似していても、ある宣言文が他の宣言文の範囲内へ含まれていないのならば、両者は異なる検査結果となります。なお、全く同じ語の定義で、全く同じ宣言文を用いても、検査検査が同じ(真と真、あるいは、偽と偽)にはならずに、異なる検査結果(真と偽)がみられる場合は、一度一度の検査で検査条件を満たしていない可能性があります。

 あらゆる検査内容(宣言文)は特定の範囲を有しており、有している範囲の段階よりも低い段階では、類似する検査内容を包含する入れ子構造を成しています。同じ段階で類似する検査内容もあれば、異なる段階での類似する検査内容もあり、同じ段階での類似する検査内容では異なる検査結果となりますが、ある段階での検査内容と入れ子構造として含まれる他の段階での検査内容では同じ検査結果となります。

(1000/1000) 検査内容の範囲と入れ子構造
(1000/1000) 検査内容の範囲と入れ子構造

 筋反射検査では検査結果が「真/偽」のみで示されるために、どの範囲の段階で検査するのかを明確に把握したうえで検査をおこなう必要があります。検査内容が類似していたとしても、ある段階での検査内容に基づく検査結果と、異なる段階での検査内容に基づく検査結果を、同じ段階での検査結果として捉えると、誤認/誤解/混乱を招く原因となるのです。

 検査内容の範囲が表す段階は無限にあり、検査対象の範囲を絞り込みながら検査する場合や、複数の方向性から検査対象を検証する場合にも、どの段階で検査しているのかを把握したうえでおこなえば、適切に検査できるようになります。

(1000/1000)

 生き方の誠実/不誠実に関わらず、検査の条件を満たしているのならば、自身の成長段階で許可されている範囲内の内容について筋反射検査を適切におこなうことができます。ただし、不誠実な生き方をしているのならば、検査の条件を満たすのは難度が高く、検査の条件を満たしていない状況でみられる筋の反応を検査結果と誤認している場合が頻繁にみられます。検査の条件を満たしていないのに、満たしていると思い込んで検査をおこなっているのです。

 自己が検査の条件を満たせているのか? 満たせていないのか? を、他者が確証してくれる状況はありません。自己が自身の誠実さに基づいて、自身で判断していくしかないのです。自己は誠実に検査をおこなっていると自覚していたとしても、自覚できるものの自覚していない利己性/自己中心性/欲望(不誠実さ)によって検査の条件を満たせていない状況も多くみられます。検査の条件を満たしていなくても、検査をおこなえば物的には筋の反応が現れたようにみえるために、自己は検査の条件を満たせていたと思い込みやすくなります。

 自覚できるものの自覚していない利己性/自己中心性/欲望によって検査の条件を満たせていない状況を防ぐためには、日々におこなう「ひとつひとつの些細な行為」を通して自己の内面を常に内省する習慣を形成し、行為の目的を把握するように努めて、自覚できるものの自覚していない利己性/自己中心性/欲望を自覚していくことが重要となります。誰にでも物的には筋反射検査を即時におこなえますが、検査の条件を満たすには、日々の生活を通して「検査の条件を満たせる」生き方へ努める必要があるのです。

 何時[いつ]でも、何処[どこ]でも、どのような状況であっても、検査の条件を満たすのは、日々を誠実な生き方へ努めていても、どれほどに成長の程度が向上しても容易にはなりません。ひとつひとつの検査ごとで検査の条件を満たせるように、常に誠実に努める必要があります。

 この質疑応答に関連する内容には、5章2節 幻想 #質疑応答の「不誠実な生き方をしているのに、自身は誠実な生き方をしていると思い込んでいる状況はみられますか?」がありますので参考にしてください。

(1000/1000)

 地獄者/地縛者たちが「筋反射検査の仕組み」そのものへ妨害をおこない、検査へ干渉して、検査結果へ影響を与える(改竄[かいざん]する)状況はみられません。筋反射検査の仕組みについては、この節の質疑応答の「無形界での照合はどのようにおこなわれ、照合の結果がどのようにして筋の反応へ現れるのですか?」を参照してください。

 筋反射検査の仕組みとなる、地上から無形界へ印象が送られ、無形界で印象の内容を照合し、照合の結果として地上へと返される生命の活動性は誠実な性質を有しており、地獄者/地縛者たちが干渉することはできません。地獄者/地縛者たちが妨害をおこなう際には、妨害するという不誠実な目的によって行為へ不誠実な性質の活動性が付与されているために、誠実な性質の活動性を用いておこなわれる筋反射検査の仕組みへ干渉できないのです。なお、地獄者/地縛者たちが、誠実な目的で妨害をおこなうことはできません。そのため、地上で生活する自己が、どのような環境で生活しているとしても、検査する内容が自己に許可されており、同時に、筋反射検査をおこなうための検査条件を満たしているのならば、無形界から適切な検査結果を得ることができます。不誠実な生き方をしている大勢の人々が集まる地域や、地獄者/地縛者たちの溢れる環境で生活していたとしても、検査結果へ一切の干渉は受けていません。

 ただし、地獄者/地縛者たちが筋反射検査の仕組みへ妨害をおこなう状況はありませんが、自己が地獄者/地縛者たちから干渉を受けて、検査条件を満たせていない状況は有り得ます。干渉を受けて、利己性/自己中心性/欲望や感情を造化し、精神に騒響[ざわめき]があると、検査条件を満たせなくなります。地獄者/地縛者が人へ干渉する方法については、2章5節 無形界の住人 #質疑応答の「地獄者は、有形界で生活している者へ、どのようにして干渉してくるのですか?」を参照してください。

測定の対象について

(1000/1000)

 自己が検査する内容(検査結果)を知ることに相応する成長の程度を有しており、更に、検査の条件をすべて満たし、現在の時点/時機で検査する内容の照合を大霊より許可されているのならば、筋反射検査で歴史上の人物がおこなった出来事を知ることはできます。

 ただし、歴史上の人物がおこなった出来事を知ることに価値はありません。歴史上で、どれほどに名の知られた人物(個体)がおこなった物的な行動であったとしても、どれほどに物的な規模の大きな出来事であったとしても、世界全体からみれば、狭小で些末な出来事に過ぎないためです。物的な行動によって周囲/地上社会へ与えた物的な影響の大きさよりも、物的な行動の土台となる無形的な目的/内容と、無形的な目的/内容が世界(大霊/有形界/無形界)へ与えた無形的な影響の大きさに価値があります。これらへ意識を向けて考察する中に、成長へとつながる学びがあり、学びを得るように努めることで、歴史上の人物たちのおこなった地上での生活に意義が現れるのです。

 この質疑応答に関連する内容には、6章1節 推薦書物 #質疑応答の「歴史や偉人たちの伝記から学ぶことはできますか?」がありますので参考にしてください。

(1000/1000)

 自己の内的成長度を自身で測定することが許可されるのは、内的成長度で600に相当する成長段階を越える必要があります。なお、内的成長度は、同調する活動性の程度を表しているために、分霊の成長の程度を直接的に表しているのではありません。現在の成長の程度が、内的成長度と必ずしも同じではない点に留意してください。内的成長度と分霊の成長の程度については、4章3節 内的成長度を参照してください。

 内的成長度600以上に相当する成長段階は、有形界での学びの修了資格を得る覚醒の段階であり、分霊の心が有する経験の機能特性に保存されている「不誠実な性質の表現を造化する習慣」によって、不誠実な性質の表現を自覚して造化することはできても、不誠実な性質の表現を自覚できるものの自覚なく造化する状況がなくなるために、習慣が自動的に測定へ干渉する状況もなくなります。覚醒の段階については、4章4節 覚醒を参照してください。

 「不誠実な性質の表現を造化する習慣」が自己へ自動的に干渉する状況は、日常の様々な場面でも多くみられます。例として、自己/他者が、同じ内容で同等の程度を有する不誠実な行為をおこなったとしても、自己がおこなった行為よりも、他者のおこなった行為からは不誠実性(利己性/自己中心性/欲望)を強く感じ取ります。一方で、自己/他者が、同じ内容で同等の程度を有する誠実な行為をおこなったとしても、他者がおこなった行為よりも自己のおこなった行為からは誠実性(愛)を強く感じ取ります。これらは、自己を他者よりも優位に順序付けようとする自覚的(自覚して/自覚できるものの自覚なく)な幻想の捉え方に基づいて感じ取っています。不誠実な生き方をしている場合だけでなく、誠実な生き方へ努めているとしても、経験の機能特性に保存されている「不誠実な性質の表現を造化する習慣(幻想の捉え方を含む)」から影響を受ける状況は常に起こり得る点に留意する必要があります。幻想の捉え方については、5章2節 幻想を参照してください。

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 他者の用いている有形体の使用期限(寿命)を測定する目的が、どれほどに誠実な内容であったとしても、測定が大霊より許可される状況は一切ありません。

 これは、自己が他者の有形体の使用期限(寿命)や、有形体の使用できる残期間(余命)、を知ることで、地上での自己/他者の成長へとつながる状況がないためです。もしも、自己が、他者の有形体の使用期限を何らかの方法で知ったとしても、それを他者本人を含む誰かへ伝えることの一切は大霊より許可されません。大霊より許可されないのは、大霊の法則へ反するためであり、そのうえで、許可されていない行動をおこなうことは、自身の不誠実な目的に基づいているために、行為の記録(-)の大幅な加算として自身へ還元されます。大霊の法則については2章2節 大霊、行為の記録については4章7節 行為の記録を参照してください。

 他者が自身の有形体の使用期限を知ることで、自身の成長や全体の成長へとつながる場合にのみ、本人に自身で測定することが許可されます。これは、自己の成長へつながるのならば、自己の用いている有形体の使用期限を知ることが許可される場合もあるともいえます。なお、他者の有形体の使用期限を知ることが許可されないのは、地上で生活する人に対してであり、人へ帯同している天使たちには許可される場合もあります。更に、天使たちから、人(本人を含む)へ有形体の使用期限を伝えることが許可される場合もあります。これには、「虫の知らせ」などで表現されている内容が相当します。

 この質疑応答に関連する内容には、3章5節 有形体 #質疑応答の「死は、自己が地上で生活する前に、何時、何処で、どのようにして迎えるのかを、事前に決めたのですか?」がありますので参考にしてください。

(1000/1000)

 ウェブサイトには、掲載されている内容が有する活動性の程度/性質と、ウェブサイトという場の有する活動性の程度/性質、の2つがあります。

 ウェブサイトは、物的な形体を有していないようにみえますが、手に触れることのできる形体を有していないだけで、肉眼に視ることのできる形体を有しています。これは、手に触れることのできる形体を有している書物に、書物へ記述された内容と、物体としての書物の、それぞれに活動性の程度/性質があるように、手に触れることのできない電子書籍にも、書物へ記述された内容と、肉眼に視ることのできる形体としての書物(電子的なファイル)の、それぞれに活動性の程度/性質があるのと同様なのです。そのため、ウェブサイトへ掲載された内容が有する活動性の程度/性質と、ウェブサイトという場の有する活動性の程度/性質は同じとは限りません。

 類似するものは互いに引き寄せ集まる(類は類を呼ぶ)という大霊の法則により、ウェブサイトへ掲載された内容が有する活動性の程度/性質に類似する活動性の程度/性質をもつ者たちが、ウェブサイトへ引き寄せられ閲覧するようになります。例として、欲望を駆り立てる内容が掲載されているウェブサイトには強い欲望をもつ者たちが引き寄せられ、強い欲望の性質を有する活動性が集積し、一方で、健康について記述されているウェブサイトには健康を求める(健康に興味/関心のある)者たちが引き寄せられ、情報を求める目的に相応する性質を有する活動性が集積します。結果として、ウェブサイトという場には、閲覧者たちのもつ活動性の程度/性質に相応する活動性が集積するようになり、これらが、ウェブサイトという場の有する活動性の程度/性質として表れるようになります。大霊の法則については、2章2節 大霊を参照してください。

 また、活動性の性質は、誠実/不誠実という分類だけでなく、誠実/不誠実という分類の中にも、更に無数の性質があります。上記の例では、強い欲望の性質を有する活動性は不誠実な性質に含まれますが、情報を求める目的に相応する性質は、不誠実な場合もあれば、誠実な場合もあります。情報を求める目的によって、誠実にも不誠実にもなるのです。もしも、健康について記述されているウェブサイトの内容が、積極的に健康を求めていく誠実な内容であれば、誠実な目的で情報を求める者たちが集まります。一方で、健康について不安を煽[あお]るような不誠実な内容であれば、恐れ/怯えに囚われて情報を求める者たちが集まります。

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