推薦書物

6章 附録 - 1節 推薦書物

個々の記述の真実度: 999.4-1000
節全体の真実度: 1000
節全体の活動性: 1000

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節の内容について

  • この推薦書物の節では、系列的理解を求められる場合の参考となる書物を紹介しています
  • 下記に掲載されている書物の括弧内の数値は、左側に、書物に掲載されている内容全体の有する真実度、右側に、書物に掲載されている内容全体の有する活動性の程度を示しています
    • 数値1-1000の間を5単位で示しています
    • 例として、数値が550の場合は、真実度/活動性の程度が550-559の範囲であることを示しています
    • 記載されている真実度/活動性の程度が示す測定値は、書物の改版/改訂などにより、変動している場合もありますので、測定値のひとつの参考としてください
    • 加えて、書物を構成する、ひとつひとつの記述(文ごと/図表ごと)の中で、最も低い測定値を示す記述の真実度と、最も高い測定値を示す記述の真実度を、数値1-1000の間を5単位で示しています
  • 原著は、真実度、活動性の程度、書名、出版年、著者、の順に記載しています
    • 項目の記載は、「(真実度/活動性の程度) 書名 [出版年] 著者」となります
    • 原著は、初版の出版年を記載しています
  • 原著が日本語以外で、日本語訳の翻訳書が出版されている場合には、翻訳書を原著の下に併記し、真実度、活動性の程度、書名、出版年、翻訳者、出版社の順に記載しています
    • 項目の記載は、「(真実度/活動性の程度) 書名 [出版年] 翻訳者 出版社」となります
    • 同じ原著で、異なる翻訳者による翻訳書が出版されている場合には、できる限り並べて記載していますが、すべての翻訳書が記載されているとは限りません
    • 翻訳書は、初版の出版年/出版社を記載していますが、改版/改訂や出版社の統廃合により、現行とは異なる場合があります
  • この節で紹介している書物へ記載されている内容は、必ずしも直接的に成長へつながる内容のみで構成されているとは限らない点へ留意してください
    • 自身の興味/関心へ引摺[ひきず]られて、成長へ直接的につながらない内容へ意識が集中してしまい、現在に成長へつながる気づきを見逃してしまわないように努める必要があります
    • なお、どのような内容であっても間接的に成長へつなげることはできますが、成長へつなげるのか/つなげないのかは、読者自身の自由意志による選択で決めることができます
  • 書物を読む際には、文ごと、段落ごと、章ごと、などで適宜に真実度/活動性の程度を測定し、測定値を考慮して自身の知性/理性を用い、丁寧に内容を考察していくことを推奨します
    • 特に、理性によって感じる違和感/不自然感は放置せずに、違和感/不自然感を感じている原因を逐一に詳細に考察するようにします
    • 推薦書物を読む際には、次節の6章2節 書物を読む際の留意点も参考にしてください

無形界から間接的に伝えられた知識の書物

  • 地上で生活する、覚醒の成長段階に属する者を通して、無形界から間接的に伝えられた知識に関する書物を掲載しています
    • 地上での知名度の有無に関わらず、書物として知識を残している覚醒者は多く存在していましたが、ある書物を読むために、基盤となる情報をあらかじめに有しておかなければ内容を理解し難くなる書物は掲載していません
    • 例として、ヒンドゥーの生活文化で用いられている語と、語の定義、用語のつながり、などを明確に理解していなければ、インドで知識を残している覚醒者たちの表現が、適切に理解できない場合もあります
(865/850) POWER VS FORCE [1995] David Ramon Hawkins
  • (825/815) パワーか、フォースか [2004] エハン・デラヴィ&愛知ソニア翻訳 ナチュラルスピリット
    • 地上の物的な社会の構造を無形的認識で捉え直した内容について記述されており、加えて、人が成長する段階を数値化した指標(意識レベル)を用いて示しています
    • 内容は、地上で人が成長していく過程について、不誠実の性質を有して生活している段階から、誠実の性質を有して生活している段階と、覚醒の初期までの成長段階に焦点が当てられています
    • この書物(原著)の、ひとつひとつの記述(文ごと/図表ごと)の真実度は、240-1000の間で構成されています
    • 覚醒の成長段階については、4章4節 覚醒を参照してください
(975/980) THE EYE OF THE I [2001] David Ramon Hawkins
  • 地上で人が成長していく過程について記述されており、内容は、覚醒の初期/中期の成長段階に焦点が当てられています
  • この書物の、ひとつひとつの記述(文ごと/図表ごと)の真実度は、240-980の間で構成されています
(985/995) I [2003] David Ramon Hawkins
  • (955/960) <わたし> [2010] 立花ありみ翻訳 ナチュラルスピリット
    • 地上で人が成長していく過程について記述されており、内容は、覚醒の後期の成長段階に焦点が当てられています
    • この書物(原著)の、ひとつひとつの記述(文ごと/図表ごと)の真実度は、435-1000の間で構成されています
(885/895) TRUTH VS FALSEHOOD [2005] David Ramon Hawkins
  • 地上の物的な社会の中にみられる様々な物事/現象を、数値化した指標(意識レベル/真理度)を用いて示しています
  • この書物の、ひとつひとつの記述(文ごと/図表ごと)の真実度は、335-980の間で構成されています
(975/960) Transcending the Levels of Consciousness [2015] David Ramon Hawkins
  • 地上で人が成長していく過程について記述されており、それぞれの成長段階についての詳細な内容と、成長段階を移行する方法が示されています
  • この書物の、ひとつひとつの記述(文ごと/図表ごと)の真実度は、330-1000の間で構成されています
David R. Hawkinsの著書とサイトの内容を相互参照する際の留意点

 書物で用いられている「意識レベル(Consciousness Levels)/真理度(Truth)」は、このサイトでの「表現に付与された活動性の程度」に相当し、測定値にも互換性があります。書物へ掲載されている測定値は、誠実/不誠実の性質が区別されていませんので、測定値が200未満の場合には、誠実/不誠実の性質を考察して判別するか、あるいは、筋反射検査で検査することを推奨します。詳しくは、1章2節 真実度 #質疑応答の「真実度は、デヴィッド・ホーキンズが紹介された意識レベルや真理度と同じですか?」を参照してください。

 ただし、測定対象となる物事が同じであっても、測定者の測定対象へ有している定義が異なれば測定値も異なりますので、書物で掲載されている様々な測定値を盲信することなく、測定値の参考と捉え、自身の有する定義で測定し直すようにしてください。

 なお、書物に用いられている「真理度」と、このサイトで用いている「真実度」は、名称は類似していますが全く異なる定義です。真実度については、1章2節 真実度を参照してください。

(795/765) The Joy in Loving [1996] Mother Teresa, Jaya Chalika & Edward Le Joly
  • (725/735) マザー・テレサ日々のことば [2000] いなますみかこ翻訳 女子パウロ会
    • 修養の生活の実践について、マザー・テレサが日々の活動の中で発した言葉を拾い集めた内容で記述されています
    • この書物(原著)の、ひとつひとつの記述(文ごと/図表ごと)の真実度は、545-850の間で構成されています
書物「The Joy in Loving」とサイトの内容を相互参照する際の留意点

 書物で用いられている語/表現の方向性は、キリスト教の捉え方を土台としていますが、「主(Load)、神(God)、キリスト(Christ)」の語を「大霊/全体」として捉えると、それぞれの記述が表している愛の行為の在り方や、修養の生活を実践していくうえでの心構えを理解しやすくなります。

(660/670) My religion [1955] Mohandas Karamchand Gandhi & Bharatan Kumarappa
  • (645/655) 私にとっての宗教 [1991] 竹内啓二, 浦田広朗, 梅田徹, 鈴木康之, 保坂俊司 翻訳 新評論
    • 修養の生活の実践について、マハトマ・ガンジーが様々な場面で発言/講演/執筆した内容を標題ごとにまとめて記述されています
    • この書物(原著)の、ひとつひとつの記述(文ごと/図表ごと)の真実度は、345-695の間で構成されています
書物「My religion」とサイトの内容を相互参照する際の留意点

 書物で用いられている語/表現の方向性は、ヒンドゥーの捉え方を土台としていますが、語の定義に囚われずに行動の目的を考察していくことで、世界の実相/生命の真相を実感し、修養の生活を通して「生きた宗教」を実践する過程が理解しやすくなります。

 書物に記述されている内容には、覚醒者が最低限に共通して有している物事の捉え方が多く含まれています。

(660/670) 黎明 上巻 [2001] 葦原瑞穂 太陽出版
(665/670) 黎明 下巻 [2001] 葦原瑞穂 太陽出版
  • これまでに神智学として考察されてきた、世界の構造、人体の構造、人の成長、地上社会の歴史/構造、などを無形的認識で捉え直した内容について記述されています
  • 地上で発達した物理学、神智学、などの捉え方から影響を受けた表現方法が用いられています
  • この書物の、ひとつひとつの記述(文ごと/図表ごと)の真実度は、125-460の間で構成されています
書物「黎明」とサイトの内容を相互参照する際の留意点

 書物で用いられている「覚者」の定義とは、内的成長度で540以上に相当する全体愛を自覚し相応する全体へ行為を造化している者を指しており、サイトで用いている「覚醒者」とは定義が異なりますが、「地球圏の卒業」という定義は、覚醒の成長段階への移行を指しています。また、書物で用いられている「解脱」という定義は、内的成長度で540以上の活動性の程度へ同調する状況と、覚醒の成長段階へ移行する状況の両方が混在して用いられています。

 書物の記述は神智学の捉え方による影響を強く受けており、それぞれの記述の示す真実度は200台が多くを占めるものの、これまでに真実度がおおよそ300台を示してきた神智学の内容を、書物全体としては真実度600台で包括して捉え直しています。ただし、この推薦書物の節で紹介している他の書物に比べると、それぞれの記述の示す真実度が相対的に低いために、真実度を充分に考慮して読み進める必要があります。

無形界から直接的に伝えられた知識の書物

シルバーバーチの霊訓

  • 無形界から捉えた、世界の構造、地上の生活、無形界での生活、人の成長、などの、多岐に拡がる内容について記述されています
  • 霊媒霊言による交霊会での、無形界のシルバーバーチ霊と、地上の参加者との問答を記録した内容から抜粋されており、それぞれの書物によって、重点を置いている内容が異なります
  • これらの書物(原著)の、ひとつひとつの記述(文ごと/図表ごと)の真実度は、355-670の間で構成されています
シルバーバーチの霊訓シリーズとサイトの内容を相互参照する際の留意点

 シルバーバーチの用いた霊媒モーリス・バーバネルが神智学の捉え方/用語の定義を有していたために、神智学の捉え方に影響を受けている記述もあります。加えて、イギリスでおこなわれていた交霊会のために、交霊会の参加者たちはキリスト教の捉え方を土台とした思考の方向性を有しており、この方向性は質問/発言の内容へ影響を与えています。

 翻訳書は、翻訳者の近藤千雄による尽力で把握しやすい日本語での用語の定義へ統一されているために、シルバーバーチの霊訓シリーズの各書物を相互に参照して読みやすくなっていますが、用語の定義には神道/惟神[かんながら]による影響もみられます。

 なお、地上と通信していた時期のシルバーバーチの内的成長度は、おおよそ660台を示していました。

(530/570) Guidance from Silver Birch [1966] Anne Dooley編集
  • (440/445) シルバー・バーチの霊訓(一) [1985] 近藤千雄翻訳 潮文社
  • (410/390) 地球人類にとっての真のバイブル シルバーバーチの霊訓(一) [2018] 近藤千雄翻訳 スピリチュアリズム普及会
(470/540) Silver Birch Speaks [1949] Sylvia Barbanell編集
  • (390/425) シルバー・バーチの霊訓(二) [1985] 近藤千雄翻訳 潮文社
  • (380/390) 地球人類にとっての真のバイブル シルバーバーチの霊訓(二) [2018] 近藤千雄翻訳 スピリチュアリズム普及会
(575/585) Wisdom of Silver Birch [1944] Hannen Swaffer’s Home Circle編集
  • (485/460) シルバー・バーチの霊訓(三) [1986] 近藤千雄翻訳 潮文社
  • (435/380) 地球人類にとっての真のバイブル シルバーバーチの霊訓(三) [2018] 近藤千雄翻訳 スピリチュアリズム普及会
(480/525) Silver Birch Anthology [1955] William Naylor編集
  • (465/465) シルバー・バーチの霊訓(四) [1986] 近藤千雄翻訳 潮文社
  • (405/385) 地球人類にとっての真のバイブル シルバーバーチの霊訓(四) [2018] 近藤千雄翻訳 スピリチュアリズム普及会
(565/580) More Teachings of Silver Birch [1941] A. W. Austen編集
  • (495/495) シルバー・バーチの霊訓(五) [1986] 近藤千雄翻訳 潮文社
  • (450/450) 地球人類にとっての真のバイブル シルバーバーチの霊訓(五) [2021] 近藤千雄翻訳 スピリチュアリズム普及会
(575/595) Silver Birch Speaks Again [1952] S. Phillips編集
  • (465/475) シルバー・バーチの霊訓(六) [1986] 近藤千雄翻訳 潮文社
  • (455/460) 地球人類にとっての真のバイブル シルバーバーチの霊訓(六) [2021] 近藤千雄翻訳 スピリチュアリズム普及会
(565/505) More Wisdom of Silver Birch [1945] Sylvia Barbanell編集
  • (490/470) シルバー・バーチの霊訓(七) [1987] 近藤千雄翻訳 潮文社
  • (470/450) 地球人類にとっての真のバイブル シルバーバーチの霊訓(七) [2021] 近藤千雄翻訳 スピリチュアリズム普及会
(570/555) More Philosophy of Silver Birch [1979] Tony Ortzen編集
  • (475/485) シルバー・バーチの霊訓(八) [1987] 近藤千雄翻訳 潮文社
  • (465/460) 地球人類にとっての真のバイブル シルバーバーチの霊訓(八) [2021] 近藤千雄翻訳 スピリチュアリズム普及会
  • (485/480) シルバー・バーチの霊訓(十一) [1988] 近藤千雄翻訳 潮文社
  • (440/445) 地球人類にとっての真のバイブル シルバーバーチの霊訓(十一) [2022] 近藤千雄翻訳 スピリチュアリズム普及会
    • 原著の内容が2冊へ分割されています
(580/560) Philosophy of Silver Birch [1969] Stella Storm編集
  • (490/470) シルバー・バーチの霊訓(九) [1987] 近藤千雄翻訳 潮文社
  • (450/460) 地球人類にとっての真のバイブル シルバーバーチの霊訓(九) [2021] 近藤千雄翻訳 スピリチュアリズム普及会
(555/545) Light from Silver Birch [1983] Pam Riva編集
  • (485/495) シルバー・バーチの霊訓(十) [1988] 近藤千雄翻訳 潮文社
  • (475/480) 地球人類にとっての真のバイブル シルバーバーチの霊訓(十) [2022] 近藤千雄翻訳 スピリチュアリズム普及会
(495/495) シルバー・バーチの霊訓(十二) [1988] 近藤千雄翻訳編集 潮文社
  • シルバー・バーチの霊訓(一)から(十一)巻の総集編
(575/585) Teachings of Silver Birch [1938] A. W. Austen編集
  • (465/465) シルバーバーチの教え(上) [2015] 近藤千雄翻訳 スピリチュアリズム普及会
  • (475/475) シルバーバーチの教え(下) [2015] 近藤千雄翻訳 スピリチュアリズム普及会
    • 原著の内容が2冊へ分割されています
(570/585) Silver Birch Companion [1986] Tony Ortzen編集
  • (485/505) 古代霊シルバーバーチ不滅の真理 [1993] 近藤千雄翻訳 ハート出版
  • (490/500) シルバーバーチのスピリチュアル・メッセージ [2002] 近藤千雄翻訳 ハート出版
(570/595) A Voice in the Wilderness [1986] Tony Ortzen編集
  • (495/480) シルバーバーチ愛の摂理 [1989] 近藤千雄翻訳 コスモ・テン・パブリケーション
  • (455/460) スピリチュアリズムによる霊性進化の道しるべ [2001] 近藤千雄翻訳 スピリチュアリズム普及会
(565/575) The Seed of Truth [1987] Tony Ortzen編集
  • (480/475) シルバーバーチ愛の力 [1989] 近藤千雄翻訳 コスモ・テン・パブリケーション
  • (425/415) 地上人類への最高の福音 [2003] 近藤千雄翻訳 スピリチュアリズム普及会
(575/565) The Spirit Speaks [1988] Tony Ortzen編集
  • (440/460) シルバーバーチ愛の絆 [1990] 近藤千雄翻訳 コスモ・テン・パブリケーション
  • (430/425) 霊的新時代の到来 [2004] 近藤千雄翻訳 スピリチュアリズム普及会
(585/595) Lift Up Your Hearts [1990] Tony Ortzen編集
  • (495/490) シルバーバーチの新たなる啓示 [2003] 近藤千雄翻訳 ハート出版
  • (490/495) シルバーバーチ最後の啓示 [2005] 近藤千雄翻訳 ハート出版
    • 原著の内容が2冊へ分割されています
(585/585) The Universe of Silver Birch [1995] Frank Newman編集
  • (480/490) シルバーバーチのスピリチュアルな法則 [2003] 近藤千雄翻訳 ハート出版
(590/580) The Silver Birch Book of Questions & Answers [1998] Stan Ballard & Roger Green編集
  • (495/490) シルバーバーチのスピリチュアルな生き方Q&A [2002] 近藤千雄翻訳 ハート出版
(510/515) 古代霊は語る [1984] 近藤千雄翻訳編集 潮文社
  • 上記に紹介の11冊より抜粋/編纂されています
    • Teachings of Silver Birchz [1938]
    • More Teachings of Silver Birch [1941]
    • Wisdom of Silver Birch [1944]
    • More Wisdom of Silver Birch [1945]
    • Silver Birch Speaks [1949]
    • Silver Birch Speaks Again [1952]
    • Silver Birch Anthology [1955]
    • Guidance from Silver Birch [1966]
    • Philosophy of Silver Birch [1969]
    • More Philosophy of Silver Birch [1979]
    • Light from Silver Birch [1983]

モーゼス/インペレーターの霊訓

  • 無形界から捉えた、世界の構造、地上の生活、について記述されており、特に、キリスト教を例とした宗教団体の誤謬[ごびゅう]と、教義/教理への盲信/固執を指摘することに重点が置かれています
  • 自動書記による、無形界のインペレーター霊を中心とする集団と、地上の霊媒でありキリスト教の牧師をしていた著者モーゼスとの問答を記録した内容から抜粋されています
  • これらの書物(原著)の、ひとつひとつの記述(文ごと/図表ごと)の真実度は、155-550の間で構成されています
モーゼス/インペレーターの霊訓シリーズとサイトの内容を相互参照する際の留意点

 霊媒で著者のステイトン・モーゼスはキリスト教の牧師をしていたこともあり、書物で用いられている語/表現の方向性は、キリスト教の捉え方を土台としています。これは、モーゼス自身の質問内容だけでなく、インペレーター霊たちがモーゼスを用いて自動書記で記述/返答する際にも影響を与えています。記述の中には、キリスト教の捉え方による強い囚われに基づいている内容もみられますが、問答を継続する過程で著者自身の囚われが弱くなるにつれて、同じ用語であっても語の定義に変遷がみられ、表現の仕方にも変化がみられます。

 それぞれの問答/通信がおこなわれた際の、著者モーゼスの内面の状況や内面の変化を考慮して記述の内容を考察することで、無形界から伝えようとしていた内容の本質を把握しやすくなります。

 なお、地上と通信していた時期のインペレーターの内的成長度は、おおよそ580台を示していました。

(585/595) Spirit Teachings [1883] William Stainton Moses
  • (460/495) 霊訓 世界心霊宝典1 [1985] 近藤千雄翻訳 国書刊行会
  • (475/490) 霊訓(上) [1998] 近藤千雄翻訳 スピリチュアリズム普及会
  • (460/485) 霊訓(下) [1999] 近藤千雄翻訳 スピリチュアリズム普及会
    • 原著の内容が2冊へ分割されています
(595/590) More Spirit Teachings [1892] William Stainton Moses
  • (495/485) インペレーターの霊訓 [2008] 近藤千雄翻訳 潮文社
  • (480/485) 続・霊訓 [2011] 桑原啓善訳 でくのぼう出版

ベールの彼方の生活

  • 無形界から捉えた、世界の構造、無形界での生活、について記述されています
  • 無形界から直接に地上の著者を操作するのではなく、無形界から直接通信として著者へ送信された印象を、地上の霊媒でありキリスト教の牧師をしていた著者オーウェンが、自身の意志で文字を用いて記述しています
  • 原著の内容は5冊で構成されており、5冊をまとめた名称が「Beyond The Veil (ベールの彼方の生活)」となります
  • これらの書物(原著)の、ひとつひとつの記述(文ごと/図表ごと)の真実度は、235-560の間で構成されています
ベールの彼方の生活シリーズとサイトの内容を相互参照する際の留意点

 霊媒で著者のジョージ・オーウェンはキリスト教の牧師をしていたこともあり、書物で用いられている語/表現の方向性は、キリスト教の捉え方を土台としています。無形界から直接に著者を操作しない方法での記述であり、送信された印象の内容を著者が自身で文字へ変換しているために、著者の有している認識の程度、思考の方向性、知識の内容/程度、固定観念/既成概念の内容/強さ、などの影響を比較的に大きく受けています。

 書物全体として、ひとつの物語のように構成されており、無形界での生活の情景が想像できるほどに細やかに描写されていますが、著者の内面や、当時の生活状況、社会の情勢、などが描写へ制限を与えている点に留意して読み解くことで、現在の無形界での生活を考察しやすくなります。

(375/385) The Lowlands of Heaven – Beyond The Veil – part 1 [1920] George Vale Owen
  • (355/355) ベールの彼方の生活1「天界の低地」篇 [1985] 近藤千雄翻訳 潮文社
(385/380) The Highlands of Heaven – Beyond The Veil – part 2 [1920] George Vale Owen
  • (355/360) ベールの彼方の生活2「天界の高地」篇 [1985] 近藤千雄翻訳 潮文社
(385/395) The Ministry of Heaven – Beyond The Veil – part 3 [1921] George Vale Owen
  • (360/370) ベールの彼方の生活3「天界の政庁」篇 [1986] 近藤千雄翻訳 潮文社
(380/385) The Battalions of Heaven – Beyond The Veil – part 4 [1921] George Vale Owen
  • (365/365) ベールの彼方の生活4「天界の大軍」篇 [1986] 近藤千雄翻訳 潮文社
(330/340) The Outlands of Heaven – Beyond The Veil – part 5 [1923] George Vale Owen
  • この5巻目のみ、日本語の翻訳書は出版されていません

その他の通信

(390/395) THE BLUE ISLAND [1922] Estelle W. Stead編集
  • (380/385) ブルーアイランド [1992] 近藤千雄翻訳 ハート出版
  • (380/380) タイタニック沈没から始まった永遠の旅 [1998] 近藤千雄翻訳 ハート出版
  • 地上での死後に、無形界で生活を開始し、徐々に生活へ適応していく具体的な内容が記述されています
  • 編者エステル・ステッドの父で、客船タイタニック号の沈没とともに死を迎えたウィリアム・ステッドから送られてきた通信を、自動書記で記録した内容が掲載されています
  • この書物(原著)の、ひとつひとつの記述(文ごと/図表ごと)の真実度は、235-350の間で構成されています
書物「THE BLUE ISLAND」とサイトの内容を相互参照する際の留意点

 無形界より通信を送ってきたウィリアム・ステッドは地上で生活している間にスピリチュアリズムを研究/考察していたために、通信内容にも、当時までにスピリチュアリズムとして伝えられてきた捉え方の影響がみられます。

 有形界に限らず無形界でも、自己の認識する外環境は自己の有している認識の程度、思考の方向性、知識の内容/程度、固定観念/既成概念の内容/強さ、などの影響を受けるために、誰もがブルーアイランド(極楽浄土)と呼ばれる界層を認識し滞在するとは限らない点へ留意してください。書物に記載されている無形界での生活の体験は、ウィリアム・ステッドの認識に基づく内容です。

無形界から伝えられた知識を補足する書物

(350/360) Thirty Years Among the Dead [1924] Carl August Wicklund
  • (330/340) 医師の心霊研究30年 [1983] 田中武翻訳 日本心霊科学協会
  • (340/345) 精神科医ウィックランド博士の迷える霊との対話 [1996] 近藤千雄翻訳 ハート出版
  • 地上での死後に、無形界で生活を送らず、地上を彷徨[さまよ]い続ける霊たちの状況について記述されています
  • 著者ウィックランド医師が、無形界の医療集団と連携して、利己的/自己中心的に振る舞う地獄者や固定観念/既成概念に強く囚われている地縛者たちに憑依された患者の治療のために、憑依している霊との対話を通して、霊の説得と成長を促し、患者への憑依を解消してきた記録から抜粋されています
  • この書物(原著)の、ひとつひとつの記述(文ごと/図表ごと)の真実度は、235-540の間で構成されています
  • なお、原著には補足となる書物が後年に出版されています
    • (340/355) The Gateway of Understanding [1934] Carl August Wicklund
    • この書物の、ひとつひとつの記述(文ごと/図表ごと)の真実度は、240-525の間で構成されています
書物「Thirty Years Among the Dead」とサイトの内容を相互参照する際の留意点

 書物に紹介されている多くの「憑依」の状況は、地獄者/地縛者たちに憑依されている人たちが治療を決意するほどに精神/身体へ様々な強い自覚症状が現れている点に留意してください。憑依されている誰にでも強い自覚症状が現れるのではありません。寧[むし]ろ、憑依されていると自覚する人は少数です。

 利己的/自己中心的な行為/生き方が地獄者/地縛者たちを引き寄せ集め憑依させているという観点から、憑依されている人たちの発言/行動/態度/生き方と、憑依している地獄者/地縛者たちの発言/行動/態度を比較しながら考察すると、修養の生活を実践するうえでの参考となります。

無形体の経絡系統に関する書物

  • 中国の伝統医学である、中医学の基礎に関する書物を掲載しています
    • 日本の漢方は、中国より伝えられた医学を基にして、日本で発展した医学体系ですが、経絡学の内容には、中医学/漢方で異なりがあるために、経絡系統に関連する内容を参照される場合は、中医学の書物を推奨します
    • 中医学に限らず、様々な伝統医学の書物は、有形体/外環境の有する無数の周期を学ぶうえでの参考にもなります
中医学の書物とサイトの内容を相互参照する際の留意点

 中医学は陰陽/五行/精気などの中国哲学の概念を、物事の捉え方/医学理論/診断の土台としており、スピリチュアリズムとして知られている世界/人体の構造を土台としているのではない点に留意してください。サイトでは経絡系統の捉え方を用いて有形体の機能を紹介していますが、中医学の経絡学説の全てと一致しているのではありません。

 また、スピリチュアリズムとして知られている世界/人体の構造を土台として中医学(加えて、他の伝統医学/現代医学)の内容を考察すると、外環境/有形体の無数の周期に気づく切っ掛けとなるだけでなく、過去から現代に至るまでの地上社会にみられる既成概念/囚われ/誤謬[ごびゅう]などを把握するのにも役立ちます。

(380/395) 经络学 – 高等医药院校试用教材 [1984] 李鼎主编 上海科学技术出版社
  • 中医基礎理論の一部を構成する経絡学説について詳細にまとめられており、中医薬大学などで用いられている教科書のひとつです
  • この書物の、ひとつひとつの記述(文ごと/図表ごと)の真実度は、130-460の間で構成されています
(395/395) 中医基础理论 – 中医药学高级丛书 [2001] 王新华主编 人民卫生出版社
  • 中医学の土台となる概念/理論を、土台の形成に貢献した多くの古典臨床研究からの抜粋とともに、体系的にまとめられています
  • この書物の、ひとつひとつの記述(文ごと/図表ごと)の真実度は、130-490の間で構成されています
(395/395) 中医诊断学 – 中医药学高级丛书 [1999] 朱文锋主编 人民卫生出版社
  • 中医学の概念/理論を土台として、臨床でおこなう診断方法の基礎が、診断方法の形成に貢献した多くの古典臨床研究からの抜粋とともに、体系的にまとめられています
  • この書物の、ひとつひとつの記述(文ごと/図表ごと)の真実度は、135-490の間で構成されています

至言の紹介

(1000/1000)「瀞沁」
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宗教や霊的探究の書物を
多くの者が読んでいるのに
その内容を実証する者は極めて少なく
その内容を実践する者は僅かしかいません
多くは書物そのものを崇拝し
虚栄心を満たすために誤用されています
(1000/1000)「瀞沁」
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山道の崖沿いにある
細い道を登っているときに
滑落注意の標識があれば
細心の注意をもって通るように
先人の教えや道標に注意喚起があるのならば
無用な危険は避けるべきです
興味本位で崖下を覗き込まないのと同じように

質疑応答

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(1000/1000)

 書物へ掲載されている内容全体としては比較的に高い真実度を示しながらも、ひとつひとつの記述(文ごと/図表ごと)には比較的に低い真実度がみられる場合もあるのは、著者が記録/経験の機能特性へ貯蔵/保存している、情報/知識の内容/程度、用語の定義、固定観念/既成概念の内容/強さ、習慣の内容/強さ、などが印象の内容を文字/図表などで表現する際に影響を与えるためです。

 著者の有する情報/知識、用語の定義、固定観念/既成概念、習慣、などは著者によって有している内容/程度/強さが様々であり、あらゆる分野/方向性を均等に有しているという状況はなく、ある方向性へ偏っている場合がほとんどです。この偏りを強く有しているほどに、印象の内容を文字/図表などで表現する(変換する)際に大きな影響/偏向を与えるようになります。

(1000/1000) 有している記録/経験の方向性の偏り
(1000/1000) 有している記録/経験の方向性の偏り

 それぞれの記述の土台となる印象は、認識の程度に基づいて印象を捉えた後に、印象を直接的に文字/図表などへ変換し表現するために、情報/知識、用語の定義、固定観念/既成概念、などの影響を受けやすく比較的に低い真実度を示しやすくなります。一方で、書物へ掲載されている内容全体としての印象は、認識の程度に基づいて印象を捉えた後に、印象を直接的に文字/図表などへ変換し表現していないために、認識の程度に基づいたままの比較的に高い真実度を示しやすくなり、ひとつひとつの記述と書物へ掲載されている内容全体の真実度に差がみられるようになります。

 書物全体と記述ごとの真実度にみられる違いについては、1章1節 サイトを読むにあたって#質疑応答の「節全体の真実度と、各項目/図表の真実度は、何か違いがあるのですか?」も参考にしてください。

(1000/1000) それぞれの記述と書物全体の真実度
(1000/1000) それぞれの記述と書物全体の真実度

(1000/1000)

 この節で紹介している書物の一部は、現在も出版されているために、書店や、オンライン・ショップで入手できます。ただし、同じ書名の書物でも、改訂版や、異なる出版社から出版されている場合もありますので、書店やインターネットで、書名、著者名、出版社、などを確認していただくことを推奨します。

 また、残りの書物の一部は、現在は絶版しており、入手するのが困難な書物もありますが、図書館に収蔵されている状況も多くみられますので、近隣の図書館、あるいは、都道府県の図書館、などを横断検索していただくと見つかる場合もあります。加えて、古本を取り扱っている店舗や、オンライン・ショップでも見つけることができます。

 現在では、電子書籍として、有料/無料に関わらず、インターネットで購読できる場合もあるために、紙面の書籍よりも比較的に入手しやすく、特に、日本語訳よりも、原著は入手しやすくなっています。

(1000/1000)

 どのような内容、捉え方、書き方、の書物が読みやすく、理解しやすいのかは、個々の成長の程度、個性、生活の状況、地上での目的/役割、目的/役割の遂行状況、などによって異なるために、特定の書物を一律に推薦できるわけではありませんが、スピリチュアリズムに関する内容を初めて読むのならば、眼に視えない何処[どこ]か遠くでの出来事としてではなく、身近な出来事として実感できる書物が読みやすいと思われます。

 本編で紹介している書物の中でならば、地上で生活する自身の周囲でおこなわれている実状へ気づくことのできる書物として、カール・ウィックランドの著書「Thirty Years Among the Dead」を推薦します。この書物については、この節の本編の #無形界から伝えられた知識を補足する書物を参照してください。

 この書物の日本語への翻訳書は、これまでに2人の翻訳者によって別々に翻訳され出版されていましたが、近藤千雄の翻訳による新装版が2003年に出版されて以降は、どの翻訳書も廃版となっており、現在では、新本だけでなく、中古本でも入手が困難な書物のひとつです。都道府県立の図書館などであれば、収蔵している場合もありますので、できる限り多くの図書館を横断検索して、探してみることを推奨します。

 もしも、書物「Thirty Years Among the Dead」が入手し難い場合や、この書物の内容を難解に感じるようであれば、本編では紹介していませんが下記の書物は入手しやすく読みやすいと思われます。

  • (235/240) 誰も書けなかった死後世界地図 1 [2004] 岩大路邦夫翻訳 コスモトゥーワン
  • (230/230) 誰も書けなかった死後世界地図 2 [2005] 岩大路邦夫翻訳 コスモトゥーワン
  • (245/240) 誰も書けなかった死後世界地図 3 [2005] 岩大路邦夫翻訳 コスモトゥーワン

 これらの3冊は、A.Farneseの著書「A Wanderer in the Spirit Lands」の要約(再編纂)で、人霊界の下層域と地獄層の一部での生活/滞在を通して捉えた、スピリチュアリズムとして伝えられている内容の概要が簡潔に記述されています。ただし、これらの書物はスピリチュアリズムへ関心をもつための切っ掛けとしての内容であり、詳細/明確には記述されていません。他の書物を読む足掛りとして読むことを推奨します。これらの書物の、ひとつひとつの記述(文ごと/図表ごと)の真実度は、70-340の間で構成されています。

 参考までに、下記は原著「A Wanderer in the Spirit Lands」と、原著の完訳された書物となります。この書物(原著)の、ひとつひとつの記述(文ごと/図表ごと)の真実度は、140-360の間で構成されています。

  • (255/255) A Wanderer in the Spirit Lands [1896] A.Farnese
    • (230/235) スピリットランド [2000] 岩大路邦夫翻訳 コスモトゥーワン

 この書物へ掲載されている内容は、2章6節 無形界の生活 #質疑応答の「地獄層での具体的な生活の内容は、どのようにして知ることができますか?」で紹介している書物と同様に、無形界の地獄層での生活と、人霊界から仕事/任務として地獄層へ赴[おもむ]き地獄層で生活する者たちを更生させようとする霊たちの活動を知るのにも役立ちます。

(1000/1000)

 はじめに、どのような書物も、講演も、体験も、自己が様々な物事を考察/内省するための切っ掛けに過ぎません。書物を読んでも、講演へ参加しても、様々な体験を得ても、それらを通して取り込んだ情報に基づき自己が自身で考察/内省しなければ自己の知識にはならず、成長へもつながらない点に留意してください。

 無形界からの通信を集めた内容で日本語へ翻訳されている書物には、本編で紹介している書物以外にも、ホワイトイーグルの通信(霊性進化の道, 自己を癒す道, 神への帰還, など)、フレデリック・マイヤースの通信(人間個性を超えて, 不滅への道, など)、アラン・カルデック編纂の書物(霊の書, 霊媒の書, スピリティズムによる福音, 天国と地獄, など)、加えて、浅野和三郎編纂の書物(小桜姫物語, 新樹の通信, 心霊講座, など)、無形界での自身の体験を記述したエマニュエル・スウェーデンボルグの著書(霊界日記, 天界と地獄, など)、なども拡く認知されています。無形界からの通信を集めた書物にも、日本語を含む他言語へ翻訳されていない書物、拡く認知されていない書物、などは無数にあります。

 更に、ベアード・スポールディングの著書(ヒマラヤ聖者の生活探究)のように、著者はインド/チベットなどの極東地域で物的に体験した内容を記載していると信じているものの、実際には、これらの地域で滞在中に体験した肉眼に視える内容と霊眼に視える内容(無形界で体験した内容を含む)が混同して記述されている書物もあります。また、エドガー・ケイシーのリーディングと呼ばれている、スピリチュアリズムの活動に携わる無形界の集団とは別に、医療活動を主とする無形界の集団が、地上で生活する人から受けた、有形体に現れる症状の治療、心身を健康に保つ方法(予防医学)、悩みの解消、人生の指針、などの質問/相談に応答した内容もあります。

 これらの無数にある書物の中で、この節の本編で紹介している書物の選定基準には下記があります。ただし、このサイトで紹介していない書物が下記の基準を満たしていないのではなく、基準を満たしている程度が異なる(紹介する優先度が異なる)ために紹介していないだけです。同等の真実度を示す類似した内容を記述している複数の書物であったとしても、下記の基準を満たしている程度は様々です。学びを得ようとする意志があるのならば、どのような内容の書物からも学びを得ることができます。

  • 読者の有している個々の個性の方向性や知識の内容に関わらず、できる限り多くの読者に理解しやすい内容
  • 肉眼に視えない側面から捉えた、地上生活の現状/課題/問題点を把握しやすい内容
  • 世界の実相/生命の真相にみられる全体像/構造を考察しやすい内容
  • 自己が今後に様々な物事を考察/内省するための土台としやすい内容

 なお、このサイトで紹介していない書物についてのサイト管理者による書評や真実度/活動性の程度などの測定は、ご依頼いただいても受けておりません。真実度/活動性の程度などの測定については、自身で筋反射検査の検査条件を満たし、検査に習熟するのも成長へとつながるためです。また、他者の書評は自己の読む書物を選択する参考になりますが、自覚して、あるいは、自覚できるものの自覚なく書評へ囚われてしまう状況も生み出しやすくします。他者の書評よりも、自己の意志が向く書物を読むことが、現在の自己に必要とする学びを得やすくなります。現在の自己に必要とする学びを得やすい書物の選択については、6章2節 書物を読む際の留意点 #質疑応答の「どのような書物を読むことが自己に適しているのですか?」も参考にしてください。

 加えて、著者名で書物の内容が有する価値を判断しないのと同様に、無形界からおこなわれた通信の内容が誰からの通信なのかも、誰を通して伝えられたのかにも、囚われ拘[こだわ]る必要はありません。書物を読む際に内容を判断/考察する拠[よ]り所は、相手/他者/外環境ではなく、常に自己の内面にあるのです。

 誰(霊)が無形界から通信したのか? 地上で生活する誰(人)を通して伝えられたのか? に関わらず、スピリチュアリズムの活動として無形界から伝えられた内容は愛/叡智であり、地上で個体/社会の成長を促進する方向性が指し示されています。例として、「平和の祈り」として拡く認知されている下記の祈祷文は、スピリチュアリズムの活動として無形界から地上へ伝えられましたが、地上の誰(人)を通して文字で記述されたのかは判然としていません。しかし、この祈祷文は、地上で生活する人々の愛を喚起し、他者/社会へ愛の行為を実践して愛を拡げる指針となっています。

(999.3/999.2) 「聖フランシスコの平和の祈り」
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主よ、あなたが平和を実現するための道具として
わたしをお使いください
憎悪のある場に、理解をもたらすようにお使いください
侮辱のある場に、寛容をもたらすようにお使いください
対立のある場に、融和をもたらすようにお使いください
虚偽のある場に、真実をもたらすようにお使いください
猜疑のある場に、信頼をもたらすようにお使いください
絶望のある場に、希望をもたらすようにお使いください
暗闇のある場に、あなたの光輝をもたらすようにお使いください
悲哀のある場に、歓喜をもたらすようにお使いください

主よ、慰められるよりも慰め、理解されるよりも理解し
愛されるよりも愛するように、わたしを導いてください
わたしが与えることで誰かが受け取り
わたしが捨て去ることで誰かが拾い得て
わたしが赦すことで誰かが赦され
わたしが死ぬことで誰かが産まれ出て
生命/生活は永遠に受け継がれていくのですから

上記に掲載の祈祷文は、原文そのままの直訳ではなく、無形界から伝えた者が目的とした内容を、できる限り正確に記述で表現するように修正しています。原文/直訳文よりも高い真実度が測定されている点に留意してください。

 この質疑応答に関連する内容には、次節の6章2節 書物を読む際の留意点 #質疑応答の「無形界からの通信ではイエス・キリストから伝えられているとする内容が多くみられますが、これらは本人からの通信なのですか?」がありますので参考にしてください。

書物から学ぶ

(1000/1000)

 インドの覚醒者たちの発言を編纂した書物や著書を読む際に留意する点として、インドの覚醒者たちが用いる語は、インドの伝統的な書物のひとつであるバガヴァッド・ギーターから引用されている場合が多くみられるために、この書物を読むことで、覚醒者たちの物事の捉え方が理解しやすくなります。

 バガヴァッド・ギーターは、物語に載せて、成長に関する知識を単純に包括して記述しており、知識の全体像を容易に把握しやすい書物のひとつです。日本でも多くの翻訳者によって翻訳されており、比較的に入手しやすいです。翻訳書の中でも、学術書としてではなく、成長への知識を得るために読みやすい書物として下記を紹介します。

  • (740/740) 神の詩バガヴァッド・ギーター [2008] 田中嫺玉 TAO Lab Books
    • この書物の、ひとつひとつの記述(文ごと/図表ごと)の真実度は、265-870の間で構成されています

 なお、バガヴァッド・ギーターの原著はサンスクリット語で記述されており、書物へ掲載されている内容全体が有する真実度は910、活動性の程度も910で測定されます。

 更に、ヒンドゥーの生活文化の基盤となっている物事の捉え方にはヴェーダンタがあります。バガヴァッド・ギーターが難解に感じるようであれば、下記の書物でヴェーダンタについて簡潔にまとめられていますので参考にしてください。ヴェーダンタと呼ばれている、おおよその内容全体が有する真実度は730、活動性の程度は735で測定されます。

  • (635/640) はじめてのヴェーダンタ [2009] 日本ヴェーダンタ協会
    • この書物の、ひとつひとつの記述(文ごと/図表ごと)の真実度は、280-750の間で構成されています

 バガヴァッド・ギーターに限らず、スピリチュアリズム、宗教、成長の啓発、などに関する内容は、記述を物的/有形的に理解しようとすれば、複雑/難解に捉えてしまうか、あるいは、誤った認識/理解をしてしまう状況へつながります。記述を通して、無形的に捉えるように努めることで、単純/素朴で容易に理解できるようになります。

 例として、バガヴァッド・ギーターでは、記載されている物語そのものは物的な内容ですが、物語そのものではなく、物語に載せて表現されている無形的な内容へ焦点を当てる必要があります。また、書物で用いられている、バガヴァーン、至高者、などの語は、有形的には「偉大な人物への尊称」として用いられていますが、無形的には特定の人物(個体)を指しているのではなく「全体(大霊)」を表しています。同様に、覚醒者が用いる、わたし、自己、などの語は、独立した個体を指しているのではなく、全体、あるいは、全体を構成する個体、を表しています。これは、仏教で用いられている「唯我独尊」という熟語の「我」が、個体/分霊ではなく、全体/大霊を表している状況にもみられ、熟語が特定の人物を尊敬/崇敬することを指しているのではないと把握できます。

 加えて、どのような書物であっても、記述された当時の社会の状況、社会の成長の程度、社会に必要とする内容、などに相応する書き方、表現方法、用語の定義で構成されており、現在の社会の状況などとは必ずしも同じではないために、それらを考慮して読み解く必要があります。

(1000/1000)

 霊的(スピリチュアル)な内容に関わらず、どのような内容であっても、書物へ掲載されている内容を成長へ役立てるのか、あるいは、役立てないのかは、読者自身の学びを得ようとする意志の強さに委ねられており、成長と、書物へ掲載されている内容そのものに直接的なつながりはありません。スピリチュアルについては、1章5節 宗教/スピリチュアリズム #質疑応答の「スピリチュアリズムと、スピリチュアルには、どのような違いがあるのですか?」を参照してください。

 ただし、書物へ掲載されている内容が有する真実度、活動性の程度、誠実/不誠実の性質、などは、理解の程度や自己の同調する活動性の程度へ影響を与えるために、自己の属する現在の成長段階で、書物へ掲載されている内容を成長へ役立てやすい、役立て難い、という違いは現れるようになります。そのため、読もうとしている書物が、現在の自己に適切な内容の書物であるのかを判断するために、書物へ掲載されている内容が有する真実度/活動性の程度を、著者の知名度、自己の関心、などに関わらず、測定することを推奨します。

 なお、現在の地上社会に流布している霊的(スピリチュアル)な内容の書物の中には、著者自身の名声を得るためや、書物の販売による収入を得るため、などの利己的/自己中心的な目的で霊的な物事を利用し、出版されている書物も多くみられます。それらの書物の中でも、幸運を引き寄せる、ツキ/金運/幸せを呼び込む、願いを叶える、などの表現で示される書物の内容は、利己的/自己中心的な目的で記述され、利己的/自己中心的な生き方へ読者を唆[そそのか]しているともいえます。これらの表現を用いているのならば、著者に唆している自覚はなくても、決して唆していないと断定することはできないのです。

 有名な著者の書物だから、ベストセラーといわれているから、などは、書物へ掲載されている内容が有する程度とは全く関係がありません。販売部数/売り上げは肉眼に視える物的な物事であり、未だ社会の成長の程度が低い現在では、肉眼に視えない霊的な程度が、肉眼に視える物的な物事の程度へ適切に反映されないのです。

 寧[むし]ろ、現在の低い程度の社会では、霊的に高い程度を有する書物は、未だ社会に受け入れられ難く、売り上げが得られないために販売物として成り立たず、出版されたとしても、出版後に短い期間で廃版となり、今後に再販される状況が稀な場合も多くみられます。ほとんどの出版社は利益を得ることを目的に書物を販売しているのであり、書物へ掲載されている内容に関係なく、利益を得られない書物は販売しなくなるためです。決して、出版社に損失を出してでも書物を出版してもらいたいと要請しているのではありません。個々の成長の程度が向上すれば、個々の総合として表される社会にとって必要とされる「書物へ掲載されている内容の程度」も向上していくために、出版社は自[おの]ずと、程度の高い内容の掲載されている書物を長期に出版していけるようになります。

 本来は、霊的(スピリチュアル)な内容である、先人の教えや書き記された書物は、先人たち自身のためではなく、後に続く者たちのために、物的/有形的な形状として遺[のこ]された愛の行為です。現在では、書物の出版が増大しているのに加えて、インターネットの普及とSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の発展にともない、誰でも容易に即時に情報を発信できるようになりましたが、自己の意見/主張を丁寧に内省したうえで発信することなく、安易に短絡的/直情的に発信している状況が多くみられます。真摯に成長を求める読者の方々を惑わせ欺[あざむ]くようなことがないように、書物の著者や情報を発信する者は、自身が書き記す目的(発信する目的)を誠実に内省し、充分に考察して記述/発信するように努める必要があります。

 この質疑応答に関連する内容には、1章2節 真実度 #質疑応答の「書物を読む際に、真実度や活動性の程度/性質を筋反射検査で測定することは必要ですか?」がありますので参考にしてください。

(1000/1000)

 中医学に限らず、地上の様々な地域で発展してきた伝統医学を学ぶことは、有形体/外環境の無数の周期に気づき、考察するのに役立ちます。加えて、医学/医療は、物質の心を内包する有形体や物質の心に由来する恐れ/怯えへの対応と密接に関連しているために、地上での成長の学びを得るのにも役立ちます。また、ある伝統医学に表現されている周期に関連する内容と、他の伝統医学に表現されている周期の内容を比較して考察するのも、それぞれの伝統医学の表現が有する捉え方や誤謬[ごびゅう]に気づき、周期の本質(様々な大霊の法則)を把握するのにつながります。

 このサイトで、中医学を伝統医学の例として挙げた記述がされているのは、サイトの著者が有する表現の方向性と、中医学として表現されている内容の方向性との親和性が、他の伝統医学よりも比較的に高かったためです。中医学のみに囚われる必要はありません。

 伝統医学を学ぶ際には、自己が理解しやすいと感じる方向性を有する医学の内容を土台として学び、他の医学の内容と相互に参照してつなげていくことを推奨します。それぞれの伝統医学は相互につながりを有しているものの、基礎となる概念/理論が独特なために、概念/理論の全体像を把握するまでは難解に感じられますが、ひとつの伝統医学で概念/理論の全体像を把握したのならば、他の伝統医学の概念/理論も把握しやすくなります。

 もしも、初めて中医学を学ぶのであれば、この節の本編に紹介している中医学の書物は詳細に記述されているものの中国語(簡体字)のために、日本語で多くの図を用いて記述されている下記の書物が読みやすいかもしれません。

  • (345/340) 標準東洋医学 [2006] 仙道正四郎 金原出版
    • この書物の、ひとつひとつの記述(文ごと/図表ごと)の真実度は、60-360の間で構成されています

 更に、学んだ伝統医学に基づいて、現代医学(科学医学)、地学、天文学、海洋学、気象学、植物/鉱物学、生物/動物学、心理学、哲学、物理学、化学、社会学、歴史学、人類学、民族学、言語学、経済学、政治学、工学、それらの学問の複合分野、などの他の様々な学問とつなげて考察していくのも、無数の周期(大霊の法則)や社会の構造に気づく切っ掛けとなります。何よりも、地上にみられる物事/現象の中で、学びを得られないものは何ひとつなく、学ぶ意志があるのならば、眼前の花が咲く様子、蝶/蜂の飛ぶ様子、雲の流れる様子、水溜まりや水田に映る景色、雨/雪の降る景色、山の木々が色彩を移り変える景色、浜辺に打ち寄せる波の律動、砂漠の砂模様、自己/他者が日々に繰り返す行為、などからも、無限に学ぶことができます。

(1000/1000)

 誰によって、何時[いつ]、何処[どこ]で、何がおこなわれたのか、などの物的な結果(文字/図表で記述されている歴史/伝記の内容そのもの)から、成長につながる学びを得られる状況はありません。ただし、ある人物の体験した物的な内容や、おこなった言動によって起きた肉眼に視える物的な結果ではなく、それらの言動をおこなった肉眼に視えない無形的な目的から学ぶことができます。歴史/伝記などに掲載されている物的な結果の内容を通して、物的な結果を造り出した無形的な目的を詳細に考察し、自己の内省に活かすことで、成長への学びを得られるようになります。

 歴史と呼ばれている物的な物事/出来事は、同じひとつの物事/出来事であったとしても、当時に、それぞれの個体/国家/地域/団体が様々な方向性から捉えた内容が現在に伝わっています。物事/出来事を捉える方向性が異なれば、全く別の内容として伝わる可能性もある点に留意してください。現在に伝わっている内容の中には、自身の思惑に基づいて都合良く捉えている状況や、物事/出来事を包括して捉えていない状況も多くみられます。同じひとつの物事/出来事を捉えた「現在に伝わっている様々な内容」の一部のみから考察せずに、できる限り多くの内容を総合し、それぞれの内容が有する真実度を考慮して考察するように努めることで、物事/出来事の本質を把握できるようになります。

 この質疑応答に関連する内容には、5章6節 愛の行為 #質疑応答の「愛の行為をおこなううえで、参考になる書物はありますか?」がありますので参考にしてください。

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